マイペースで遊びの終わりを嫌がる!5つの対応方法|発達障害
この記事では、マイペースな性格で遊びが終わることを嫌がる発達障害のお子さんへの対応方法などを紹介していきます。
「遊びが終わるたびに毎回大騒ぎになってしまう」とお困りの方は少なくないと思います。
そこで本記事では、まず「発達障害の子がマイペースで遊びが終わるのを嫌がること」に関する具体的な分析をして、そのあと実践的な対応方法を紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
マイペースで遊びの終わりを嫌がることを具体的に捉えると?|発達障害支援
発達障害のお子さんの中にはマイペースな子が多く、例えば保護者の方が「そろそろお家に帰るよ」と公園で遊んでいる子に声をかけると、「まだ遊びたい!」「なんで帰らなきゃいけないの!」と泣いて嫌がる場合があります。
ただ、そういった子に「いいから帰る準備をしなさい!」「○時には迎えに行くって言ったでしょ……時間を守りなさい!」と注意をしてもほとんど意味がありません。お子さんに何かが「響く」わけではなく、その場しのぎにしかならないためです。
根本的に改善していくためには、「マイペースで遊びの時間が終わることを極端に嫌がること」について具体的に考える必要があります。
活動を途中でやめるのが苦手
発達障害のお子さんの中には、活動を途中でピタッとやめることが苦手・嫌いな子が少なくありません。
例えば水鉄砲で遊んでいる場合、遊びの種類的に「キリがいい」という概念がほとんどないケースが多いはずです。
ですが、「終わりだよ」と言われても、スイッチをオフにできず(オフにしたくなくて)、「まだやりたい!」などと叫んでしまう可能性があります。
気持ちを切り替えて次の行動をするのが苦手
例えば、水鉄砲で遊ぶことをやめて親が運転する車に乗ってからも「水鉄砲でまだ遊びたかった!」と泣いたり、親に話しかけられてもまともに返事ができなくなったりする場合があります。そうなる理由は色々と考えられますが、まとめて言うと「気持ちを切り替えて次の行動に集中することが苦手」である可能性が高いです。
また同じ遊びができるのかが不安になっている場合も
さらに水鉄砲遊びで例えますが、落ち着いて考えれば「また時間のあるときに、公園や家の庭に行けば水鉄砲で遊べる」とわかるはずです。ただ、特に発達障害のお子さんの場合、そこまで冷静に考えることができず「もう遊べないかも!」と焦るケースがあります。
もちろん小さいお子さんであれば、「こんな楽しい遊びの機会はもう二度とないかもしれない!」という精神状態になってもおかしくありません。特に初めて体験する遊びについては、そうなる可能性が高いです。
大人でいえば「観ているドラマの終盤で突然停止されること」に近い
ここまで「活動を途中でやめることが苦手」「気持ちを切り替えて次の行動をするのが苦手」と解説してきましたが、あまりピンとこなかった方もいるかもしれません。
そこで一つ例を出しますが、これは大人でいえば、「観ているドラマの終盤で突然停止されること」に近いです。「え?なんで?」「何かあったの?」「放送は再開するの?(また遊べるの?に近い)」と混乱して、スマホなどで激しく情報を調べるくらいの行動はすると思います。
そしてマイペースな傾向にある発達障害のお子さんの場合、遊びの終わりを告げられるたびにこのような思いをしている可能性があることを心に留めておきましょう。
マイペースで遊びの終わりを嫌がることを和らげる5つの方法|発達障害支援
それでは発達障害のお子さんがマイペースで、遊びの時間が終わることを嫌がることを和らげるための方法をいくつか紹介していきます。最初にお伝えした「具体的にはどのような状態なのか」を意識するとわかりやすくなります。
1:終わりの時間や回数を明確にする
例えば「お昼過ぎに迎えに行くからね」では曖昧すぎますが、「12時30分に迎えに行くからね」であれば心構えができて、遊びの時間が終わっても落ち着いていられるようになるかもしれません。
ゲームなどであれば「5回やったら終わりね」などと最初に回数を示しておくといいでしょう。ゲームによっては「なにをもって1回とするか」の定義もハッキリさせることが大事です。例えば「1回=ゲームオーバーになるまで」にしてしまうと、延々と終わらなくなる恐れがあります。
この「最初に時間や回数を明確にしておく」というのが非常に大事です。特にお子さんが小さいうちはどれほど小さなイベントや遊びでも、可能な限り徹底することをおすすめします。
時計が読めないうちはタイマーなどを持たせる
まだ時計が読めないうちはデジタルのタイマーなどを持たせて時間を意識させましょう。小学校低学年くらいで時計の読み方を習いますが、発達障害で時計の読み方について遅れている場合は、高学年くらいまで読めないお子さんもいます。
2:終わる前に声をかける
終わりの時間や回数が明確になっていても、集中していると「突然終わる」という気持ちになるかもしれません(発達障害の場合遊びへの集中力が高いかもしれません)。
そのため例えば「あと5分ね」「あと2回だよ」など終わる前に声をかけることをおすすめします。タイマーなどを持たせる場合は、設定を工夫して「5分前に1回鳴るからね」などと伝えるといいと思います。
3:「また同じ遊びができるよ」と伝える
遊び始める前に「○時までで(○回までで)終わりね」「でもまた明日遊べるからね」と伝える、そして終わる際の声がけでは「また明日遊べるから今日は終わりだよ」などと言うことをおすすめします。
これで先ほどお伝えした「もう遊べないかもしれない」という不安が和らぎます。ただ、遊んでいる最中に言っても伝わりにくい場合があるため、遊び始める前にも伝えることを忘れないでくださいね。
4:次の行動をわかりやすく示す
「次に何をするのかわからない」ということも発達障害のお子さんにとってストレスになりやすいです。そのため、これについても遊び始める前に「遊び終えたらお昼ご飯だからね」と伝えて、終わる際の声がけでも「終わりの時間だよ」「次はお昼ご飯だよ」などと言います。
これだけではお子さんの不安が消えないようであれば、もっと詳しいスケジュール表を作るのがおすすめです。例えば「○時~○時:遊び」→「○時~○時:お昼ご飯」→「○時~○時:歯磨き」→「○時~○時:遊び」などですね。
スケジュール表にイラストや写真をつけると視覚情報が増えてさらにわかりやすくなります。ただ毎回準備するのは大変でしょうから、できるときだけで構いません(もしくはスケジュール表を使い回す)。
5:遊び終わったあとにちょっとした楽しいイベントを用意する
遊び終わったあとにちょっとした楽しいイベントを作るだけでも、(特にお子さんが小さいうちは)気持ちを切り替えやすくなるかもしれません。「楽しいイベント」とは例えば以下の通りです。
- お子さんとのハイタッチ
- お子さんと好きな歌をワンコーラス歌う
- スマホなどで短時間の好きな動画を1本見せる
- ガムを噛ませる
こうした「楽しみなこと」を用意すれば、それが目の前の活動をやめるためのきっかけになり得ます。ただ、あまりにも楽しいことが大きすぎると(例:毎回おやつを渡すなど)、「遊び」→「楽しいこと」と連続になってしまうため注意が必要です。
まとめ
そもそも「マイペース」という言葉自体が漠然としているので、一度お子さんの性格や普段の行動の傾向を見て、「何が理由で遊びが終わることを嫌がるのか」を分析してみることをおすすめします。こういった分析が大事であることに、発達障害であるかどうかは直接は関係ありません。
そして「理由」が見えてきたら、それに合わせた対策を立てて実行します。もちろんあまり効果が出ない場合もありますが、気にせずトライアンドエラーを重ねていきましょう。そうすれば徐々にお子さんの「切り替えること」などがうまくなっていくことでしょう。