子どものウェルビーイングを考える:保護者としてできること
近年、日本の子どもたちの幸福度が低いと指摘されています。これはとても悲しいことです。親として、できることを学び、それを活かすことで、子どもたちの未来を明るいものに変えられると思います。専門家の知見を活用し、子どもとの関わり方を学び、見直すための学びの場として、オンラインフォーラムをご紹介します。
「放課後はゴールデンタイム」をビジョンに活動する特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクールは、2024年11月9日(土)に「だれもが”よく生きる”を実現できる社会へ」を掲げるベネッセ ウェルビーイングLabと共にオンラインフォーラムを開催します。
日本の子どもの幸福度は国際的に低いと言われており、国内でも不登校や特別な支援が必要な子どもが増えています。そのため、子どもとの向き合い方に悩む保護者も多いです。
本フォーラムでは、国連が制定した「11/20 世界こどもの日」をきっかけに、各分野の専門家が登壇し、「こどものウェルビーイング」について考えます。
家庭や学校、地域で子どもと接する方々にとって、子どもとの関わり方を考える良い機会となるよう、話題提起と知見の紹介を行います。
フォーラム開催概要
タイトル:「こどものウェルビーイングを考えよう、11/20は世界こどもの日〜こどもをとりまく、私たち大人にできることは?〜」
日時:2024年11月9日(土)17:30~19:00
場所:Zoomウェビナー(申込完了時にURLをメールでお知らせします)
参加費:無料
申込先:https://form.run/@child-wellbeing20241109
(11月9日(土)17:30申込締切)
アーカイブ配信:フォーラムの映像は、申込者に後日アーカイブ配信予定(期間限定)
主催:ベネッセ ウェルビーイングLab、放課後NPOアフタースクール
フォーラム開催の背景〜こどものウェルビーイングとは〜
日本では、2023年末に「こども大綱」が閣議決定され、子どもの権利を守り、ウェルビーイングな社会を目指す施策が進められています。しかし、国際的には日本の子どもは健康でも、精神的な幸福度や自己肯定感が低いと言われています。国内でも、不登校や特別な支援が必要な子どもが増え、共働き世帯の増加により保護者が子どもと関わる時間が減っています。そのため、子どもとの向き合い方に悩む保護者も多いです。
「ウェルビーイング」という言葉は一般的になりましたが、「こどものウェルビーイング」という視点で話されることはまだ少ないです。本フォーラムでは、国連が制定した「11/20 世界こどもの日」をきっかけに、「こどものウェルビーイング」について考えます。家庭や学校、地域で子どもと接する方々にとって、子どもとの関わり方を考える良い機会となるよう、研究者、企業、NPOの視点を交えた話題提起と知見の紹介を行います。
放課後の居場所と「子どものウェルビーイング」
日本の子どもたちは、幸福度や自己肯定感が低く、体験の格差や孤独、自殺の増加など、さまざまな問題に直面しています。小学校低学年の子どもたちは、学校の授業時間が年間1,200時間に対して、放課後の時間は1,600時間と長くなっています(※)。この放課後の時間をどう過ごすかが、子どもの成長にとって非常に重要です。
しかし、放課後の居場所は十分ではなく、質も量も不足しています。この状況は、保護者の働き方にも影響を与え、社会問題として注目されています。放課後NPOアフタースクールは、放課後の居場所づくりを通じて、子どもたちや家族のウェルビーイング向上に取り組んでいます。
今回のフォーラムでは、実際の事例を通じて「子どもの声を聴く」方法を紹介します。(※週末・長期休暇も含む)
プログラム
基調講演:「こどものウェルビーイング」ってなんだろう?
講師:公益財団法人Well-being for Planet Earth代表理事 石川善樹 氏
パネルディスカッション
パネリスト:石川善樹 氏/ベネッセ ウェルビーイングLab 所長 豊泉桂子 氏/放課後NPOアフタースクール代表理事 平岩国泰 氏
テーマ1:「こどもの声でハッとしたこと」から考える大人の関わり方
(幼児から小学生の保護者アンケート 800人以上の声より)
テーマ2:「こどもの声を聴く」ってどうしたらいいの?
(こども主体の居場所づくりから見えてきたこと)
登壇者・ファシリテーター プロフィール
・石川 善樹(いしかわ よしき) 氏
公益財団法人Well-being for Planet Earth代表理事
1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業後、ハーバード公衆衛生大学院修了、自治医科大学で博士(医学)取得。「仕事にするなら、健康×幸せ×平和に貢献すること」という父の教えに従い、日々挑戦している。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学、概念進化論など。「人がよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマとして研究している。
・豊泉 桂子(とよいずみ けいこ)氏
ベネッセホールディングス 執行役員
コーポレート・コミュニケーション本部 副本部長 兼 ベネッセ ウェルビーイングLab所長
1997年にベネッセコーポレーション入社。<進研ゼミ>などの事業で商品責任者を歴任。2018年よりインドネシアに駐在、小学生向け算数塾の事業責任者となる。2022年の<こどもちゃれんじ>日本事業本部長を経て、2024年からベネッセ ウェルビーイングLab所長に就任。社会に向けて 「よく生きる(ウェルビーイング)」 を発信している。
・平岩 国泰(ひらいわ くにやす)氏
特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクール 代表理事
1996年に株式会社丸井入社。長女の誕生をきっかけに、放課後NPOアフタースクールを開始し、21校のアフタースクールの開校に携わる。 2019年新渡戸文化学園理事長就任。日本のモデルとなる未来の学校づくりに挑む。 2013~2019年、文部科学省中央教育審議会委員。2017年より渋谷区教育委員。
不登校や特別な支援が必要な子どもに対する向き合い方や、こどものウェルビーイングを高める方法を、このオンラインフォーラムで学ぶことで、悩む保護者の心の負担を少しでも軽くできたらと思います。子どもたちの未来が少しでも明るいものになるよう、親として学んでいきたいです。この機会にぜひ、イベントに参加してみてくださいね。
詳細ページ:https://www.benesse.co.jp/well-being/index.html)
ベネッセグループは、「Benesse=よく生きる」のフィロソフィーのもと、お客さまの向上意欲と課題解決を生涯にわたって支援する企業グループです。「よく生きる」は、英語にすると「Well-being」。30年以上前からこのテーマを掲げ続けてきた企業として、変わり続ける社会の中で改めてこのテーマに取り組むために、2022年に「ベネッセ ウェルビーイングLab」を立ち上げました。情報発信による「ウェルビーイング」の理解促進や、ワークショップや専門家の方との研究を通じて、新たな価値を生み出せるよう、模索を続けています。
■特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクールについて
詳細ページ:https://npoafterschool.org/
「放課後はゴールデンタイム」をビジョンに、2009年に法人化。自由で豊かな放課後を日本全国で実現するため、学校施設を活用した放課後の居場所「アフタースクール」を運営。子どもが主体的に過ごせる環境づくりに力を入れています。また、 企業や自治体と連携して、全国の放課後の居場所における環境整備や人材育成の支援、子どもたちの体験機会創出に取り組んでいます。活動に賛同くださる多くの方々とともに、社会全体で子どもたちを育むことにチャレンジし続けています。