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発達障害の子に力加減を教える5つのポイント

発達障害の子に力加減を教える5つのポイント

この記事では、発達障害のお子さんに力加減などを教えるためのポイントなどについてお伝えしていきます。

力加減がよくわからないのか、じゃれていてもたまにこちらが痛い目に遭う」と悩んでいる方は少なくないと思います。

そこで本記事では、発達障害のお子さんが強く叩いてきても悪気がない場合が多いこと、力加減を教えるためのポイント、正しく力を使えている場合の褒め方などに関して解説していきます。

悪気なく、強く叩いてしまうお子さんは少なくありません|発達障害ケア

お子さんが親や兄弟姉妹などを強く叩いてしまうとしても、そこに悪意が全くなく、単に「力加減を知らないだけで、本人はじゃれているつもり」であるケースが少なくありません。そのため頭ごなしに叱らずに、論理的に力加減の仕方などを教えることをおすすめします。

発達障害のお子さんに力加減などを教えるための5つのポイント

それでは発達障害のお子さんに力加減などについて教えるためのポイントをいくつか挙げていきます。力加減「など」ですので、関連する話題も扱います。

1:「叩く」などの行動だけを否定して、性格などは否定しない

まず、お子さんが親や兄弟姉妹などを(じゃれあいではなく)叩いてしまった場合は、「叩いちゃダメでしょ」と行動だけを否定します

そして叩いた場合に限らず、「乱暴だね」「優しくないね」など、性格を否定するのは絶対にNGです。特に発達障害の子の場合、言葉の裏を読むことが苦手ですから、「自分は乱暴者なんだ」と「自分は優しくないんだ」と思い込み、酷く傷つく可能性があります。

2:叩く代わりに何をすればいいか(代替行動)を教える

叩く代わりに何をすれば良かったのか、つまり代替行動を教えます。例えば以下の通りです。

  • 相手に嫌なことを言われた→「その言い方は傷つく」と言葉で説明する
  • 何か言っても気付いてくれなかった→もう一度大きめの声で言う、肩を優しくつつく
  • じゃれ合いの中で叩いた→撫でる、くすぐる、かなり優しく叩く

特に発達障害のお子さんの場合は「叩いちゃダメ!」とだけ言われると、「じゃあ代わりに何をすればいいんだろう……」と混乱する可能性があるため、具体的な代替行動を示してあげることが大事です。

3:親が実際に子どもの背中などを軽く叩いて「これくらいの力ならいいよ」と教える

「自分自身の体感」が伴うと理解しやすいですから、親が実際に子どもの背中などを軽く叩いて「これくらいの力ならいいよ」と教えてあげるのが有効です。背中ではイメージしにくそうであれば、胸のあたりを優しく叩くのもいいでしょう。

親の立場としても、どの程度の力で叩いてあげればいいのかピンとこないかもしれませんが、大事を取ってかなり軽めに叩くことをおすすめします(ポンポン、を少し超えるくらいなど)。

4:「強さ」よりも「速さ」で教えると理解しやすい子もいる

また、「これくらいのスピードでなら叩いていいよ」と手の動きの早さで教えた方が理解しやすい子もいます。手を遅く動かすのであれば当然力は入りませんから、なかなか力加減が身に付かない場合は試してみてはいかがでしょうか。

5:ヒーローごっこは「物相手」にさせる

ヒーローごっこなどでつい力を入れてしまうことも多いと思います。お子さんが夢中になっているとコントロールが難しくなりますから、最初から「物相手」に攻撃させることをおすすめします。

お子さんの夢を壊さずに納得させる注意の仕方は?

特にお子さんが小さい場合は「夢を壊さずに説得したい」という方もいると思います。

そういったケースでは「○○レンジャーは強すぎるでしょ?」「だからあなたが○○レンジャーみたいに攻撃するとお母さんには痛すぎるの」「だからボールを叩きましょう」などと言うといいでしょう。

こうすれば「お子さんの好きな○○レンジャーの強さ」「お子さん自身のごっこ遊びの楽しさ」を損ねずに説得することができます。

正しい力の使い方をしたら褒める|発達障害ケア

また、お子さんが正しい力の使い方をしてくれたら、きちんと褒めることも大事です。例えば以下の通りです。

  • 買った物が入った袋を持ってくれた
  • 重そうなドアを開けてくれた
  • 弟や妹を抱っこしてくれた

褒め方としては「○○君は力持ちだね(力自体を褒める)」→「お母さん助かるよ(母親である自分を主語にすると子どもの心に残りやすい)」→「頼りにしているよ(今後も正しい力の使い方をしやすくなる)」がおすすめです。

まとめ

特に発達障害のお子さんの場合、単純に力加減を間違えているせいで「痛い攻撃」をしてしまっているケースがあります。

そのためまずは「叩いちゃダメ」など「行動」を否定して、そのあと代替行動を教えてあげることが大事です。その上で今回紹介したような方法で、力加減の仕方を教えてあげましょう。

この記事を書いた人
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