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発達障害の子の才能や特定分野を活かす4つのポイント

発達障害の子の才能や特定分野を活かす4つのポイント

この記事では、発達障害のお子さんの才能や得意分野を活かす・伸ばすためのポイントなどについてお伝えしていきます。

「得意なことがあるのでそれを伸ばしてあげたい」「強い興味を持っている分野があるのでそれを突き詰められるようにしてあげたい」とお考えの方は少なくないと思います。

そこで本記事では、発達障害の子が才能や得意分野を持ちやすいこと、それらを伸ばす方法親が愛情を注ぎ続けることが大事であることなどに関して解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

発達障害の子は才能や得意分野への強い興味を持ちやすい

発達障害のお子さんは色々な「苦手」を抱えやすい傾向にありますが、その一方でどこかで「才能」があったり特定分野への強い興味を持ったりするケースが少なくありません。

実際、歴史上の偉人や現在各分野で活躍する有名人などの中にも発達障害の方(発達障害とされている方)は珍しくありません。

才能を活かせば「一点突破」で進学や就労に役立つ可能性がありますし、本人の自信につながるかもしれません。

目に見える才能や得意分野がない子もいます

ただ、もちろん発達障害であっても目に見える才能や得意分野がないお子さんもいます(もしくはあっても見つかっていない)。

そうなると親としても、そして本人も焦りや苛立ちを感じるかもしれませんが、そもそも「今日までこうして生きてきたこと」そのものが素晴らしいです。これは発達障害であってもなくとも同じことです。

発達障害であるなしにかかわらず、「自分の才能はこれ」「自分はこれが得意」と確信せずに生きている人はたくさんいます。じっくり構えて「いつか何か見つかるかもしれない」「でも見つからなくても生きていける」と考えてお子さんをサポートすることをおすすめします。

発達障害のお子さんの才能や強い興味を活かすための4つのポイント

それでは発達障害のお子さんの才能や特定分野への興味を活かすためのポイントをいくつか挙げていきます。

1:親が「適切な環境」を用意してあげる

才能や特定分野への興味を活かすために大事なのは、それを発揮できる環境を用意してあげることです。例えば以下の通りです。

  • パソコン関連に強い→パソコン講座に通わせる
  • 算数が大好き→少し上の学年の算数ドリルまで与える、脳トレ的な算数の問題集を与える
  • 国語が大好き→本をたくさん読ませる、大人が読む新聞も読ませる

「あなたの才能や得意なことを活かせるといいね」と言葉で言うだけでは、何もできないかもしれません。特にまだお子さんが小さい場合、「何をどこで活かせるか」の経験値も低いですから、親や先生がサポートすることが大切です。

2:才能を伸ばすことを強要しない

人には「自分のやることは自分で決めたい」という本能があるため、才能を伸ばすことを強要すると途端にモチベーションが下がる可能性があります。特に発達障害のお子さんにはマイペースな人が多いため、その傾向が強いと言えます。

そもそも好きなことであれば勝手に伸びていきますから、親がそこまで干渉する必要はありません。「親側のエネルギー」も節約しましょう。何でもしてあげようとすると親も疲弊します。

3:三日坊主を許容する

発達障害のお子さんの中には飽きっぽい人も少なくありません。そのため強い興味を持って始めたことでもすぐに投げ出す可能性があります。

そうなると親としては「もう少し続けてみたら……」と言いたくなるかもしれませんが、あまりおすすめしません。なぜなら「飽きっぽい」とは「好奇心旺盛で色々なことに取り組める」ということでもあるからです。

それに一度興味が離れても何らかのきっかけにより、また再開するケースもあります。そのため、例えば「せっかく数学の本を買ってあげたのに」と落ち込まず、「またこの本を読むかもしれない」と考えて保存しておきましょう。

4:できないことへの焦りや怒りが才能を伸ばす場合もあると理解する

「悔しいから頑張りたい」「焦りがあるから他のことでカバーしたい」というのは人間として自然な感情です。そのためお子さんの怒りや焦りは、「怒っているんだね」「焦っているんだね」とそのまま受け止めることをおすすめします。

逆に「確かにあなたは○○が苦手かもしれないけれど□□は得意だからそっちで頑張ろう」などと言うと、お子さんの神経を逆撫でする可能性が高いです。ある程度誘導しても構いませんが、基本的にはお子さん一人で奮起するのを見守りましょう。

自分を好きであれば、お子さんは自分の才能や得意分野に目を向けやすい

根本的な話として、お子さんが自分自身を好きであれば「自分は何とかできる人間」と考えて、才能や得意分野などポジティブな面に目を向けるようになります。逆に自分を嫌いになりかけているとネガティブな部分にばかり注目してしま可能性があります。

親がお子さんに愛情を向け続けることが大事

かといって「あなたは自分を好きになりなさい」と言われても、そう簡単になれるわけではありません。これは発達障害であってもなくても、子どもでも大人でも同じです。

お子さんが自分を好きになるためには、親が愛情を注ぎ続けることが大事です。どのようなことがあっても親だけは「絶対的な愛を向け続ける存在」であり続けます。

そうすると、お子さんは自分は愛されるに値する人間自分はこの世界に必要な人間」と考えて自分を好きになっていきます

まとめ

発達障害のお子さんの才能や得意分野を活かす・伸ばすためには、それができる環境を与えてあげることが大事です。特に子どものうちは自分で環境を作る能力・手段があまりありませんから親がしっかりお膳立てしましょう。

また、目に見える才能や得意分野がなくても人は一人ひとり尊い存在です。いつか何か見つかるかもしれませんし、見つからないかもしれませんが、親だけは絶対的な愛を注ぎ続ける存在でいましょう。

この記事を書いた人
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