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きょうだい児をケアするための4つのポイント

きょうだい児をケアするための4つのポイント

この記事では、きょうだい児(発達障害の子の兄弟姉妹)をケアするためのポイントなどについてお伝えしていきます。

「きょうだい児もケアするべきなのに、つい後回しにしてしまう」「きょうだい児をどう労わってあげればいいのかわからない」という方は少なくないと思います。

そこで本記事では、きょうだい児の定義、発達障害の子だけでなくきょうだい児もケアするべき理由ケアのポイント発達障害の子ときょうだい児が関わる意味などに関して解説していきます。

きょうだい児とは?|発達障害ケア

「発達障害をはじめとする障害や病気を持つ子」の兄弟姉妹のことを、きょうだい児と言います。たとえ姉妹であっても「きょうだい児」とひらがなで表記するのが一般的です。

きょうだい児に対するケアも必要である理由

家族に発達障害などを持つお子さんがいると、ついその子のケアに集中してしまうかもしれませんが、きょうだい児に対するケアも必要です。なぜならきょうだい児は、発達障害を持つ兄弟姉妹のケアをすることによる精神的・物理的負担を抱えることになるためです。

たとえ保護者などが平等になるように気を使いつつ、「あまり気にしなくていいんだからね」ときょうだい児に声をかけたとしても、それでストレスがゼロになるわけではありません。

きょうだい児をケアするための4つのポイント|発達障害ケア

それではきょうだい児をケアするためのポイントをいくつか挙げていきます。特に大事なのは「発達障害を持つお子さん」も「そのきょうだい児」にも、できるだけ平等に接することです。

1:「発達障害だから」を理由に叱る基準を極力変えない

やはりお子さんにとって叱られることは非常に辛いですから、「発達障害だから」を理由に叱る・叱らないの基準を極力変えないようにすることが大事です。そうでないと例えば「お兄ちゃんは同じことをしても怒られないのに……」とストレスが溜まります。

そのためもし「発達障害だから甘く見る」という部分がある場合は、きょうだい児についても同じような基準で甘く見ることをおすすめします。また、逆に「発達障害だから将来のために過剰に厳しくする」のも好ましくありません。

あくまで「極力」ですが、発達障害である・なしに重点を置かず、「実際の行動」を見て叱る・叱らないを決めるようにしましょう。

2:「きょうだい児と親だけの時間」を作る

きょうだい児の大きなモヤモヤになりやすいことの一つが「親を兄弟姉妹に取られたようで悲しい……」です。親としてはそのようなつもりがなくても、現実的には発達障害の子に構う時間の方が長くなるでしょうから、きょうだい児がこう感じるのも自然なことです。

そのため毎日少しでも、「きょうだい児と親だけで過ごす時間」を作りましょう。例えば配偶者に、発達障害の子をお風呂に入れてもらい、その間にきょうだい児と過ごすなどの方法があります(短時間でもいいので捻出しましょう)。

その時間に何をするかは特に決めなくて構いませんが、「独り占め感」を出すためにもできるだけ発達障害を持つ子の話題は出さないのがおすすめです(きょうだい児の方から話題にした場合は除く)。

3:「きょうだい児と親だけの秘密」を作る

心理学的にも「秘密を共有すると親密度が高まる」と言われています。簡単なことでいいので、きょうだい児と親だけの秘密を作ってみてはいかがでしょうか。例えば、「背中を3回叩いたら大好きのサインだよ」などサインを決める、秘密の交換日記をするなどです。

なお「発達障害の子のサポートをしたら○○をする」など、きょうだい児をケアすることそのものに対して、何らかの報酬を設定するのはあまりおすすめしません。

報酬がないとケアしなくなるかもしれませんし、「親が放っておいてもある程度できてくる兄弟姉妹間の信頼」に水を差すことになる可能性もあるからです。

4:細かなことでも「発達障害の子のサポート」をしたら「ありがとう」と言う

報酬を設定するべきではありませんが、きょうだい児が発達障害の子をサポートしてくれたら、「ありがとう」と必ず言いましょう。また、発達障害の子のために何らかの我慢をしたとき、配慮をしたときなども同じくお礼を言うことが大事です。

これだけでも、きょうだい児の精神的なストレスは軽くなります。逆にきょうだい児への感謝を忘れると、それが本人に伝わり、「自分が兄弟姉妹の世話をするのが当然なんだ……」と感じて、精神的に追い込まれてしまう可能性があります。

ただし「目を見て、サラッとお礼を言うこと」を意識しましょう。あまり大げさにお礼を言うと「発達障害の子をサポートするのはそれほど大変なことなんだ……」と妙な考えを持たせてしまう可能性があるためです。

発達障害の子と関わることは、きょうだい児の大事な経験にもなる

ここまで解説したことなどに気を付ければ、「発達障害の子と関わること」は、きょうだい児にとって大事な経験になります。「自分と少し違う人」との接し方を学ぶことができるためです(これは発達障害でない人同士でも言えることですが)。

それに発達障害・きょうだい児以前に、そもそもお互いが大切な兄弟姉妹です。良いコミュニケーション・関わり方ができるように、親が最大限サポートしてあげましょう。

まとめ

きょうだい児をケアするために大事なのは、「発達障害の子とできるだけ平等に扱うこと」きょうだい児と親だけの時間を作ること」「きょうだい児と親だけの秘密の約束をすること」などです。

こういった配慮をすることを前提として、あとは一般的な兄弟姉妹の絆が芽生えるように親がサポートしてあげましょう。素敵な兄弟姉妹関係ができるといいですね。

この記事を書いた人
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運営事務局 / ライター

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