子どもの対話力を磨く5つの方法
対話とは、簡単にいうと2人で意見交換をし合うことです。会話とは少し異なり、自分の意見を相手に伝え、相手の意見を聞き、双方の知恵を出し合いながら新しいアイデアを生み出すものです。
この対話する能力、“対話力”は、これからの時代、必須となるスキルともいわれています。
物事を多面的に捉えたり、批判的な思考力を身につけたりと、対話にはさまざまメリットがあります。また、対話力を磨くことは高い学力の基盤になるともいわれています。
今回は日常生活の中でお子さんの対話力を磨く5つの方法をご紹介していきます。
子どもの対話力を磨く5つの方法
対話力を磨くには、子どもとの会話の時間が何よりも大切です。
夕食の時間、送迎の時間、お風呂の時間などを上手く活用して親子で会話をすることで、対話力が磨かれます。しかし、現代はこの時間をなかなか取れないというご家庭も増えています。
そこで今回は、限られた時間の中でも子どもの対話力を磨く5つの方法をご紹介していきます。
① スマートフォンの電源を切る時間を設ける
近年は1人1台スマートフォンを所持する時代で、お子さんにスマホを持たせている方も少なくありません。スマートフォンはとても便利なものですが、ときに家族のコミュニケーションの時間を阻害するものともなり得ます。
対話の時間をしっかり持つためにも、家族全員がスマートフォンの電源を切る時間を設けることをおすすめします。
② 1日10分以上、子どもの話を聞く時間を作る
毎日忙しい日々を送っているご家庭も多いですが、1日10以上は子どもの話を聞く時間を設けてください。「宿題しなさい。」、「お風呂に入りなさい。」、「そろそろ寝なさい。」の命令ばかりでは、対話力は磨かれません。
「今日の給食は何だったの?」とか「今日の◯◯は楽しかった?」など、他愛のない対話でも良いので、1日10分以上は子どもの話を聞くようにしましょう。
③ 褒めることを忘れない
大人も子どももやっぱり自分の意見や行動を褒められると嬉しいものです。
両親に褒められたり、共感されると、お子さんはもっと話したくなるため、自然と対話の時間を延ばすことができます。これには、「何を話しても大丈夫なんだ」という安心感をもたらす効果もあります。
④ 5回は子どもに質問する
会話が弾むスキルの1つに「フォローアップクエスチョン」というものがあります。これは、相手が話す内容を深掘りするような質問をすることです。
例えば、「今日は、かけっこで1番になったんだ」というお子さんに対して「そうなんだ、すごいね、良かったね」だけで終わらすのではなく、「何人で走ったの?」と質問を投げかけます。
子どもの話す内容に対して深掘りするので、お子さんも話しやすくなり、対話力が磨かれます。「質問をされたことに答える」というスキルも同時に学べ、一石二鳥です。
⑤ あえて反対意見も言ってみる
子どもの意見に共感したり、褒めることは凄く大切ですが、ときには反対意見を投げかけることも大切です。社会に出れば、聞きたくないことや耳の痛いことをいわれることだってあります。そういったシーンにも対応できるよう、共感を示しつつも、あえて反対意見をいってみることも対話力を磨くために必要なことです。
あくまでも意見を非難するわけではなく、別の意見があることを伝えるのです。こうすることによって、将来、相手の意見にも耳を傾けられる人間になります。
【まとめ】対話力を磨き、コミュニケーション能力を高める
今回は、お子さんの対話力を磨く5つの方法をご紹介させていただきました。どの方法も日常生活に取り入れやすいものですので、明日からでも実践してみてください。
対話力は、これからの時代、ますます必要になるスキルといわれています。子どものうちから対話力を磨いていけば、自然とコミュニケーション能力の高い大人に育ちます。
忙しい日々の中でも隙間時間を上手く活用して、子どもの対話力を伸ばしていくことをおすすめします。