子どものじっくり聞く力をを高める3つの方法
相手の話に耳を傾け、じっくりと聞く力のことを傾聴力と言います。現代は、インターネットの普及により、昔と比べて、傾聴力を必要とする場面が激減しているといわれています。実際、LINEなどを使用することが多い今、「聞くこと」よりも「読むこと」が多くなっていると感じます。
しかし、子どもにとって聞く力を向上させることはとても大切で、傾聴力の向上があらゆるメリットに繋がるといわれています。
今回は、傾聴力を高めることで得られる能力、そして、子どもの「聞く力」を育てる3つの方法をご紹介していきます。
傾聴力をアップさせることで得られるメリット
傾聴力の向上は、あらゆる能力を伸ばすことに繋がるといわれています。
まず、紹介したいのは「学力アップ」です。
聞く力が高まると、授業の内容等が頭に入りやすく、テストで良い点を取りやすくなるといわれています。また、成績があがると勉強が楽しくなり、「もっともっと学びたい」と追究を始めるのです。
勉強の中では、表現力や語彙力を高めることもできます。「音」を聞き取る力は大人よりも子どもの方が優れているため、小さいうちから傾聴力を磨くことが大切です。
「聞く」→「できる」→「楽しい」→「もっと学びたい」→「聞く」という好サイクルを生み出すことができる最初のきっかけが「傾聴力」となります。
また、傾聴力が高まると、集中力や我慢強さもアップするといわれます。相手の話に耳を傾け、じっくりと聞くことができる力は大人になっても役に立ちます。
そして、さらに共感力を磨くこともできます。
子どもは、「自分の気持ちを理解してほしい」という気持ちが強く出るもので、相手の気持ちを理解することまでたどり着けないことが多いです。
しかし、傾聴力を養っていけば、聞く習慣を身につけることができ、次第に相手の気持ちを読み取る力、寄り添う力も身についてきます。
若い世代に不足しているといわれがちな共感力は、コミュニケーション能力を高める上でも重要な能力の1つです。
では、具体的にどのような方法で子どもの傾聴力を磨いていけば良いのでしょうか?
子どもの傾聴力を高める3つの方法
子どもの傾聴力を高めるには、まず、会話をすることから始めましょう。
子どもの話に耳を傾けることも大切ですが、両親の話に耳を傾ける時間が足りないと「聞く力」を育てることはできません。
今回は、子どもの傾聴力を高める3つの方法をご紹介していきます。
① 読み聞かせをする
絵本の読み聞かせは、感情や想像力を豊かにする、自己肯定感が高まる、しつけが身につくなどのさまざまなメリットがありますが、「聞く力」を養うチャンスでもあります。
何故なら、子どもにとって絵本を読んでもらえるその時間は楽しいものだからです。
楽しい時間であればあるほど、子どもは自然に耳を傾けることができます。始めは短い絵本から、成長とともに少しずつ長い絵本に移行していくと良いでしょう。
② 伝言ゲームをする
ゲーム感覚で楽しく傾聴力を磨く方法が「伝言ゲーム」です。
例えば、「パパに、今日はママの帰りが19時くらいになるから、お鍋のカレーを温めて食べてね!て伝えてくれる?」などの内容です。
伝言をするということは、相手の話にしっかりと耳を傾け、その内容をインプットしなければなりません。また、相手に伝わるように話す力も身に付けられるので、一石二鳥です。
③ 目を見て話を聞く
そして何より大切なのが、身近にいるご両親が子どもの話を聞くときに目を見て話を聞くことです。
忙しい毎日、“ながら”で子どもと会話をしていませんか?背中を向けたまま会話していると、子どもはそれを「良し」としてしまいます。
もちろんそうせざるを得ない状況はあるかと思いますが、なるべく向き合って、目を見て会話することを心がけましょう。
そうすることで、自分の話を聞いてくれる親の姿が子どもに映り、子どもも聞くときの姿勢を学ぶことができます。
【まとめ】聞く力が子どもの能力を伸ばす
今回は、お子さんの傾聴力を高める3つの方法をご紹介させていただきました。
聞く力というのは、お子さんのありとあらゆる能力を伸ばすことが理解していただけたのではないでしょうか。
インターネットを活用したコミュニケーションが当たり前の現代において、子どものうちから傾聴力を磨いておくことは大きなアドバンテージになります。
今回は3つの方法をご紹介させていただきましたが、子どもと向き合い、ゆっくりと話を聞く時間を設け、子どもに聞く姿勢を見せることでより効果的に傾聴力を高めることができますので、是非、実践してみてください。