発達障害の子を持つ親がママ友との良好な関係を築くコツ
この記事では、発達障害のお子さんを持つ親が、他のママ友との良好な関係性を維持するためのポイントなどについてお伝えしていきます。
「子ども同士が揉めて、親同士にまで影響したことがある」「ママ友とギクシャクした経験がある」という方は少なくないと思います。
そこで本記事では、親同士の関係性の本質や、発達障害の子を持つ親がママ友との良好な関係性を保つコツやなどに関して解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
ママ友との関係性は本来お子さんに影響されないはずです|発達障害ケア
発達障害のお子さんを持つ親の場合、お子さんと友達との関係性などによって、その「友達のママ」との関係性がギクシャクする可能性があります。
例えば「うちの子が発達障害のことで迷惑をかけて……」「うちの子が発達障害だから友達に特別視されて……」などです。ややデリケートな話題ですが、現実的にあり得ることです。
ただ本来、ママ友との関係性は、お互いのお子さんに影響されないはずです。友達同士は友達同士、ママ友同士はママ友同士。例えば親同士が仲良しでも、子ども達はケンカすることがありますし、逆もまたしかりです。これを大前提として今回の解説をご覧ください。
ママ友との関係性を良好に保つためのポイント3選|発達障害ケア
それでは発達障害のお子さんを持つ親が、ママ友との関係を良好に保つためのポイントを挙げていきます。
なおここでいう「良好」とは、「少なくともギクシャクはせず、最低限あいさつは普通に交わせる」という意味であり、友達にならなければならないわけではありません。例えば「ママ友のグループ」があったとしてそこに無理に入る必要もありません。
1:子どものことと親のことは切り離して考える
すでに少し触れていますが、子どものことと親のことは切り離して考えましょう。例えば、子ども同士でケンカをして、あなたのお子さんに落ち度があれば、場合によっては相手のお母さんにも謝るべきかもしれません。
ただ、そこまでです。謝ったならそれ以上引け目を感じる必要はありませんし、逆の立場になっても相手を過剰に責めるべきではありません。また、相手のお子さんに問題があるように思えても、「相手の親の教育のせい」とは考えず、「何かあるんだろうな」程度に考えましょう。
そしてなかなかお子さん同士が仲直りできなくても、それをママ友同士の関係性に持ち込むべきではありません。ママ友同士の接し方は「いつも通り」で大丈夫です。仲良しならそのままでいいですし、あいさつ程度の関係なら今後もあいさつだけを交わします。
○○君のお母さん、○○ちゃんのお母さんとは呼ばない
子どものことと親のことを切り離して考えるために、例えば「太郎君のお母さん」ではなく、「鈴木さん」と呼ぶことをおすすめします。些細なことですが、ここは徹底した方が、「子どもの延長としての存在」とお互い認識しにくくなります。
ただ、相手にまで「名字で呼んでくれませんか?」と頼むのは不自然ですので、そこまでは望まないようにしましょう。
2:相手の親にアドバイスをしない
お子さんが発達障害であるということから、他の家庭よりも育児・教育についての経験値が多く、「考えること」「思うところ」「他の親にもしてあげたいアドバイス」などがたくさんあるかもしれません。
ただ、実際にはアドバイスをしないようにしましょう。家庭・家族の事情は千差万別であり余計なお世話にしかならないためです。立場を変えて考えれば、あなたも「お子さんの教育ですが、○○という風にしてみたらどうですか?」と言われれば良い気分にはならないのではないでしょうか。
ただし、「○○さんのところは□□のとき、どうしていますか?」など相手から聞かれた場合は答えてもいいでしょう(上から目線、押し付け感が出ないようにする)。
3:相手が気にしていてもトラブルが済んだらあとは徹底的に「いつも通り」にする
何が起きたとしてもトラブルが済んだら、あとは徹底して「いつも通り」にすることをおすすめします。
人間同士が発生させたトラブルを完全に「なかったこと」にすることはできませんが「いつも通り」を貫けば、いずれ相手のママ友も「そうか、こちらもいつも通りにしよう」「そして実質的になかったことにすればいい」と気付きます。
まとめ
発達障害のお子さんを持つ親の場合、他の子どもの親と多少トラブルが起きやすいかもしれません。何か問題が起きてしまった際にはきちんと対応する必要がありますが、子ども同士の関係性と、大人間の関係性は分けて考えることをおすすめします。
そしてママ友との関係性を良好に保つための秘訣は「事態が落ち着いたらあとは普段通り」です。たとえ相手が怒っていたり気にしていたりしても、いつも通りに振る舞っていれば、徐々に関係性が正常に戻っていきます。