子どもの話を上手に話を引き出すには4つのポイント
子どもの話を聞くことは、とても大切なことです。大人にとっては少々退屈に感じる話でも、子どもにとっては、『聞いてほしい話』だからです。どんな内容だったとしても話を聞いてくれる、その環境が子どもの心を育てます。
話を聞いてもらえると、子どもは話すことが楽しくなり、もっと話したいと思うようになります。楽しいことも、辛いことも、何でも話せるような子に育ったら、親としても嬉しいですよね。
では、具体的に子どもの話を聞くとどのような能力が伸びるのか、また、上手な話の聞き方についてご紹介していきます。
話を聞くことで高まる子どもの能力とは?
子どもは、無条件に自分の話を聞いてもらうことで、自己肯定感が高まり、自信に繋がります。また、両親への安心感も生まれます。
また、自分の身に起こった出来事を一旦持ち帰り、自分の言葉として発するため、表現力や語彙力もアップすると言われています。実際、『家庭内でしっかり話を聞いてもらえている子』は、学力がアップしたというデータもあります。
では、具体的にどのようにして、子どもの話を聞いてあげれば良いのでしょうか。
子どもの話を上手く引き出す4つのポイント
子どもの話を上手に聞くには、聞き手であるご両親が『共感』、『肯定』、『一致』、『余裕』の4つのポイントを押さえることがとても大切です。
具体的にどんなことに気をつければ良いのか、詳しく解説します。
①
『共感』
子どもの話には、『共感』することが大切です。「今日のテストはとても難しかった」と話す子どもには、「難しかったのに、よく頑張ったね」など、その気持ちを認めてあげましょう。
また、相槌を打つことも大切です。「そうなんだね」、「うんうん」、「へ~」など、適度に相槌を打つことで『聞いてもらえている』と子どもに理解してもらえます。
② 『肯定』
『子どもの話を聞く』場面での主役は、“子ども”です。子ども主体の会話になるように、なるべく親の話や意見などは入れず、聞くことに徹しましょう。子どもの話したいことを存分に話せるように配慮することが大切です。
子どもはときに間違ったことを言うこともあります。しかし、会話の途中で「でも」、「だけど」、「いや、それは」と否定するのは厳禁です。まずは子どもの話が終わるまでしっかりと耳を傾け、『共感』や『肯定』をした上でアドバイスをするようにしましょう。
③ 『一致』
子どもの話はときに支離滅裂で、何を言っているのか上手く伝わらないこともあるでしょう。そのまま聞き手が理解していないままに話が進んでしまうと、後から「ちゃんと聞いてた?」なんて不信感を与えてしまいかねません。
分からないことは質問して、しっかりと子どもの理解と親の理解を『一致』させることが大切です。
④ 『余裕』
最後に『余裕』です。疲れているとき、時間がなくて急いでいるとき、子どもの話、ちゃんと聞けていますでしょうか?
子どもの話を上手に聞くには、『余裕』が必要です。『余裕』がないと、“会話を聞いているつもり”になり、片手間で聞いていることが子どもにも伝わってしまいます。
充実した会話の時間を作るためにも、なるべく家ではリラックスできるようにしましょう。
【まとめ】子どもの話の上手な聞き方
聞き上手な親になるには、『共感』、『肯定』、『一致』、そして『余裕』の4つのポイントがとても大切です。
現在は、両親ともに働いているご家庭が多いため、なかなかゆっくりと子どもの話を聞く時間が作りにくくなっていると言われています。しかし、子どもにとって両親に話を聞いてもらえる時間はとても大切です。
子どもの心を育むためにも、是非、『話を聞く時間』を大切にしてください。