発達障害の子を甘やかす事って?
この記事では、発達障害のお子さんを甘やかさないためのポイントなどについてお伝えしていきます。
「そもそも甘やかしの定義がわからない」「他人に甘やかしと言われた際の対応に困る」と悩んでいる方は少なくないと思います。
そこで本記事では、発達障害のお子さんを甘やかさないために大事なこと、他人に甘やかしと言われたときの考え方・対応方法などに関して解説していきます。
発達障害のお子さんを甘やかさないための3つのポイント
それでは発達障害のお子さんを甘やかさないためのポイントを紹介していきます。一般的なイメージにおける甘やかす・甘やかさないとは少し印象が異なるかもしれませんが、お子さんを健全にサポートするためにもぜひ参考にしてください。
1:親がサポートしてでも「子どもがするべきこと」は極力全部させる
発達障害などが理由で「子ども自身がするべきこと」も、なかなか全部はできない場合があります。そういったケースでは親がサポートしてでも、できるだけお子さん自身の手でできるようにしてあげましょう。
例えば「算数の宿題ができない」のであれば、つきっきりになっても見てあげたり、お子さんが分かるようになるギリギリのラインのヒントを出したりするなどです。
こういった姿は他の人から見ると「手取り足取りなんでもやってあげている」ように感じるかもしれません。しかし実際には「難しければやらなくていいよ」「お母さんがやってあげる」と言っているわけではないため、むしろお子さんを信じて厳しく接していると言えます。
2:「放っておいてもできるようになる」とは考えない
例えば「子どもの自主性に任せる」「放っておいてもできるようになる」などと表現すれば聞こえはいいですが、特に発達障害のお子さんの中には「周りを見て必要な情報を取捨選択して、自分でできるようになる」ということを苦手としている子が多いです。
そのため放任主義にならずに、様々なことを教えてあげることが大事です。先ほども触れた通り、周りからすればそれが「手取り足取り」に感じるかもしれませんが、必要なことは全部教えようとしていますから、考え方によってはむしろ厳しいくらいです。
また、「子どもを信じていないのか」などと言われることもあるかもしれませんが、そのようなことはありません。あくまで「言って聞かせればできる」と信じているのであって、考え方によっては放任主義よりも健全です。
3:ただし「あれをしなさい」「これをしなさい」と答えを言いすぎない
ただ、お子さんの成長度合いにもよりますが、例えば「ちゃんと○○をしなさい」「○○をするのはダメ」などと直接的に答えを言う、ということをし過ぎないようにしましょう。そうでないと、お子さんの自分自身で判断する力が伸びなくなるためです。ですから例えば以下のような言い方をしましょう。
- こういうときはどうすればいいんだっけ?
- それはしていいことだっけ?
- わからないときはお母さんとかに聞くんじゃなかったかな?
発達障害のお子さんを甘やかしていると言われても気にする必要はありません
また、そもそも「子どもを甘やかしている」などと他人に言われたところで気にする必要はありません。言ったのはあくまで他人であり、あなたにもお子さんにも関係がないためです。あなたも他人の育児に口を出さないと思いますが、それと同じです。
「ありがとうございます」「参考にします」でかわせば問題なし
他人に何か言われた際のかわしかたですが、「ありがとうございます」「参考にします」とだけ言っておけば十分です。もちろん本当に感謝している必要はありませんし、参考にすることも義務ではありません。
論理的に「口を出さないでほしい」と言えるのが理想なのかもしれませんが、無意味に「敵ができるかもしれない行動」をする必要はありません。お子さんのためにも、波風立てずにスルーするのが無難です。
担任の先生や親戚が相手でも対応は同じ
担任の先生や親戚など比較的近しい相手であっても、基本的に同じ対応をすれば問題はありません。「そんなことをしたら嫌われる」と感じるかもしれませんが、他の部分で礼儀正しくしていれば意外と険悪にはならないものです。
発達障害について論理的に説明しても何回もしつこく言ってくる場合は、あなたの方から距離を取るようにしましょう。できるだけ接触・相談しないなど、できる対策は色々とあるはずです。
まとめ
発達障害のお子さんの育児は、基本的に「必要に応じて何でも手取り足取りサポートする」「ただし必要なことは極力やらせる」ということになるはずです。これが周りから見れば「甘やかし」に思えるかもしれませんが、むしろ非常に健全にお子さんと接しています。
また、他人に育児について何か言われても気にする必要はありません。敵を作らないように「ありがとうございます」「参考にします」でかわせばOKです。