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発達障害の配偶者に見せる「子どもマニュアル」

発達障害の配偶者に見せる「子どもマニュアル」

この記事では、発達障害の配偶者に見せるための「子どもマニュアル」について解説していきます。

「配偶者も発達障害なので、子育てに関わってもらうことに難しさがある」と悩んでいる方は少なくないと思います。

そこで本記事では、発達障害の配偶者のために役立つ「子どもマニュアル」の概要や書く目的書き方のポイントなどについてお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください。

発達障害の配偶者に見せる「子どもマニュアル」とは?その本当の目的は?

子どもマニュアルとは言わば「子どもと接する・育児をするための説明書」のようなものです。発達障害の場合「なんとなく」では伝わらない可能性が高いため、マニュアルとして形にしてから渡すことをおすすめします。

子どもマニュアルの本当の目的は?

子どもマニュアルの「表の目的」は、「発達障害の配偶者に子どものことを理解してもらうこと」ですが、「裏の目的」もあります。それは「日々の積み重ねを形にして見せること」です。

特に配偶者が日中仕事で家を空けている場合、帰宅してから見るのは「その日の学校で疲れ切った姿」や「その日の家事や育児でヘトヘトになった姿」である可能性が高いです。すると「自分は仕事をしてきたのに、家族は怠けていて全然頑張っていない」という印象になる恐れがあります。

だからこそマニュアルを作って「日中はこんなことをしています」と示し、「自分が仕事をしている間もこんなに頑張っているんだ」と思わせることが大事です。発達障害の方は想像力が低い傾向にあるため、子どもマニュアルでカバーしてみてはいかがでしょうか。

子どもマニュアルの書き方のポイント6選|発達障害ケア

それでは発達障害の配偶者のための子どもマニュアルの作り方のポイントをいくつか挙げていきます。

1:「いつも100点の育児をありがとう」「育児のポイントを伝えます」のスタンスで作る

マニュアルの書き出しですが「いつも100点の育児をありがとう」「○太郎の子育ては少し難しいと思うのでポイントを紹介します」などにするといいでしょう。

「今のあなたの育児には問題があるので、こういう風にしてください」ではやる気が出ませんよね。ですから率直に言って「思っていないこと」でも構いませんから、ここで配偶者を褒めましょう。

2:図やイラスト、数字を使って視覚的にする

特に発達障害の場合、文章だけの説明では理解しにくいため、図やイラストを使って視覚的にわかりやすく解説することが大事です。

また、数字を使うのもポイントです。例えば「子どもが疲れていたら~」では理解しにくくても、「普段の元気を10として、5くらいの元気しかない場合は~」などと書くとイメージしやすくなります。

3:具体例を出す

例えば「子どもが困っていたら声をかけてあげてください」だけではわかりにくいです。そのため「声をかけてあげてください」「例えばこんな声がけです」と書いて、具体例をいくつか挙げることをおすすめします。

4:「○○しないでください」よりも「○○してください」を多くする

発達障害でなくても、人間は肯定的な言葉の方が受け入れやすいですから、「○○しないでください」ではなく「○○してください」を多くすることをおすすめします。例えば「間食させないでください」ではなく、「間食はリンゴ2切れまでにしてください」にするなどです。

また、「間食させないでください」では代わりに何をすればいいのかわかりにくいからこそ、「リンゴ2切れまでにしてください」と具体的な指示をしているという意味合いもあります。

これに限らず「○○はダメ」では発達障害の方は特に困りやすいため、肯定的な表現で「してほしい行動」を示すことが大事です。

5:療育遊びのメリットを合理的に説明する

お子さんの発達に合わせて、生きやすくなるようにトレーニングする意味合いがある遊び」のことを療育遊びなどと言います。この療育遊びをする理由やメリットを論理的にわかりやすく説明しましょう。

なぜなら発達障害の方の中には「する意味がわからないこと」に対してモチベーションが下がる人が少なくないためです。ですが「行う合理的な理由」がわかると、途端にやる気がアップする方も多いです。

6:「大人と接するときの丁寧な口調」で書く

発達障害の配偶者を日々サポートしていると、つい子どもマニュアルも「子どもに向けたような書き方」になるかもしれません。ですが配偶者も大人ですから、「大人と接するときの丁寧な口調」でお願いすることを心掛けましょう。

まとめ

発達障害の配偶者のために「子どもマニュアル」を書くことでより良く育児などをしてくれるようになりますし、「普段からこんなに頑張っています」と示すこともできます。

子どもマニュアルは、広い意味で言えば夫婦のコミュニケーションツールでもありますから、渡す際に笑顔でお喋りしながら説明できるといいですね。

この記事を書いた人
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