より良い読み聞かせをするための5つのポイント
本の読み聞かせには、子どもをリラックスさせ、言語能力・想像力・感情を育む効果があるといわれています。
具体的には、脳の深部にある『大脳辺縁系』の発達に役立ちます。この部分は、喜怒哀楽といった感情や意欲、本能に大きく関係します。
つまり、読み聞かせをすることで、嬉しい・楽しい・悲しい・怖いといった感情の分かる子どもに育つということです。
本の物語を通して『良いこと』と『悪いこと』の分別もつきやすくなるため、道徳的な教育としても理にかなっています。
今回は、子どもに読み聞かせをするにあたってのポイントを5つご紹介させていただきます。
後半では、「何歳まで読み聞かせをすればいいのか」また「どんな本を選べばいいのか」といった読み聞かせの小さな疑問についても解説していきます。
是非、参考にしてください。
子どもに読み聞かせをするときのポイント5選
子どもに良い効果をもたらす読み聞かせは、実は、子育てのストレスを軽減する効果にも期待できることが分かっています。
毎日楽しく子育てをするためにも、しっかりと読み聞かせの時間を取るようにしてください。
それでは、読み聞かせのポイントを5つご紹介します。
① 毎日時間を決めて行う
読み聞かせの頻度は毎日、同じタイミングが理想です。
『日課』とすると負担に感じるお母さん・お父さんも多いと思いますが、10分もあれば、1~2冊読み聞かせすることができます。
夕飯の後、お風呂の後、寝る前など、ご家庭で時間を決めて毎日行ってください。
② 静かでリラックスできる環境で
読み聞かせの最中は、お母さん・お父さんの『声』に集中させることが大切です。
音楽やテレビの音、兄弟・姉妹の生活音の聞こえないリラックスできる環境で読み聞かせをしてください。
子どもが集中して聞いてくれず、遊び始めたりすることもありますが、中断せず、そのまま読み聞かせをすることが大切です。
③ ゆっくりはっきり聞き取りやすい声で
子どもが聞いても、しっかり本の内容を理解できるように、ゆっくりはっきり聞き取りやすい声で読み聞かせてください。
④ 同じ本の読み聞かせもOK
子どもは気に入った本を毎日のように「読んで、読んで」とせがむことがあります。
大人からすると、違う本を読んであげたほうが良いように思いますが、子どもがそれで良いのなら何も問題ありません。
むしろ、子どもの興味の向く本を選んであげることが大切です。
⑤ 字を覚えることは二の次で良い
読み聞かせと一緒に『ひらがな』を覚えさせたいお母さん・お父さんも多いですが、本人に興味がないのであれば、字を覚えるのは二の次にしてください。
まずは、子どもに「本はこんなに面白いんだよ」という読書の楽しみを根付かせることが大切です。
読み聞かせは何歳まですればいいのか?
絵本の読み聞かせをする年齢というと、赤ちゃんから、小学校に上がるくらいまでをイメージする方も多いですが、実は、小学生にも効果的です。
年齢に合わせて絵本を選ぶことは必要ですが、小学生の子どもでも、新しいことへの興味や関心が芽生え、感情を豊かにする効果に期待できます。
読み聞かせの絵本はどうやって選べばいい?
子どもと一緒に本屋さんに行って、子どもに選ばせるのも良いですが、名作の中から選ぶのも非常におすすめです。
長く人気を誇る絵本には、それなりの理由があります。
古い絵本でも、積極的に読んであげると良いでしょう。
また、本屋さんで選ぶときは、見た目の華やかさに惑わされないようにしましょう。
カラフルで目を惹くような絵本でなくても、子どもは自分なりに頭で考え、自分の色をつけていきます。
絵本に悩んだときは、絵本の情報サイトの口コミ・感想なども参考にすると良いでしょう。
まとめ|読み聞かせは子どものさまざまな能力を伸ばす
読み聞かせには、子どものさまざまな能力を伸ばす効果があります。
親としてできることは、毎日決まった時間に絵本の読み聞かせをすることです。
1日10~15分でも十分に効果を得ることができますので、是非、読み聞かせの習慣を作っていきましょう。