子どもの行動から危険信号を見逃さない
言葉のコミュニケーションもとても大切ですが、子どものしぐさや表情、行動をみることも大切です。
今回は、子どもの気になる行動から読み取れる危険信号を5つケースごとにご紹介していきます。
CASE1.頻繁な瞬き、鼻をならす、肩をすくめるなどのクセがある子ども
本人の意思とは別に、体が勝手に動いてしまう『チック症』と呼ばれる疾患の可能性があります。
子どもの約5%に発症するといわれており、比較的、男の子に多い傾向があります。
原因は、脳内にあるドーパミン神経系の発達にあるとされます。
不安な方は1度、小児科や脳外科にて相談することをおすすめします。
生活リズムを整えることが大切
改善には、 日々の生活習慣を整えることが何よりも大切です。
『チック症』はほとんどの場合、生活習慣の改善で、1年以内に自然に治るとされています。
気になるクセを無理に止めさせようとすると、かえって逆効果になることがあるため、注意してください。
CASE2.友達が近くにいるのに1人で居ることが多い子ども
すぐ側でお友達が遊んでいるのに、その隅で小さく1人で遊んでいるお子さんも少なくありません。
この場合、『友達と一緒に遊びたいけど、上手く声がかけられないこと』や『どうやって一緒に遊んだらいいのか分からないこと』が原因になっている可能性があります。
親が一緒に遊んであげましょう
そんなシーンを見たら、子どもを連れて、親が「一緒に遊ぼう」とお友達に声をかけて遊んでみることをおすすめします。
その姿を見て子どもは『そうやって遊べばいいんだ』と理解することができます。
また、1人ではできない遊び(ボール投げやシーソー、トランプなど)を体験することで、友達と遊ぶ楽しさを理解できるようになります。
CASE3.問題行動を起こす子ども
問題行動を起こす背景には、『親の関心を引きたい』、『親を試したい』という本音が隠れていることが多いです。つまり、ただ、叱っていても逆効果になることがあります。
できていることを褒めてあげる
しつこくダラダラと叱るのではなく、短い言葉で厳しく注意をします。
問題行動を起こさずに良い行動をできているときに着目して、「お友達と仲良く遊べていてえらいね」など、褒めてあげることも大切です。
ただし、ケガなどの危険を及ぼす行為に関しては、子どもをしっかり叱る必要があります。「叱ってもムダ」とは思わず、真剣なトーンの声と毅然な態度で子どもを叱ってください。
CASE4.何にもやる気を出さず、ゴロゴロしている子ども
何にも興味・関心を示さず、ダラダラと毎日を過ごしている子どもは『頑張っても仕方がない』と自分を諦めてしまっている傾向があります。
お手伝いでやる気を養う
やる気をアップさせるには、とにかく『成功体験』をさせてあげることです。夕飯のお手伝いをする、掃除をする、洗濯物を畳むなど、簡単なお手伝いでもしっかりとできたことを褒め、「ありがとう」の気持ちを伝えることが大切です。
こうすることによって、頑張ることを良いことと感じることができます。
CASE5.朝起きられない、お腹や頭が痛くなるなどの不調を訴える子ども
朝、起きられないのは『起立性調節障害』の可能性もあります。また、医学的な疾患ではなく、ストレスが原因になっていることもあるので、深刻な症状を訴えたときは、診察を受けることをおすすめします。
問題がないなら、解決は急がない
身体面の問題がないのであれば、解決を急がないことが大切です。
「いつでも味方だよ。話を聞くよ。」というスタンスで、見守ってあげることが大切です。
まとめ|子どものサインを見逃さないようにしましょう
子どもの気になるしぐさや表情、行動は、危険信号のサインとなっているかもしれません。
子どもの心を理解する重要なサインとなりますので、見逃さず、適切に対処してください。