子どものケンカの仲裁に入るコツ5選
お友達や兄弟・姉妹とのケンカ、親としては気が気じゃないものですが、子どもはケンカを通して多くのことを学びます。
教育学の上でも、3歳くらいから小学校低学年くらいまでのケンカは多くの学びがあると重要視されています。
子どもは、泣いたり、泣かされたり、ぶたれたり、ぶってしまったり。ケンカを体感することで、力加減を学んでいくのです。
しかし、ケンカにもしっかり『教育』は必要です。
今回は、ケンカを通して子どもが多くのことを学べるような仲裁のコツを5つご紹介させていただきます。
子ども同士のケンカの仲裁のコツ
子どもは、集団の中で育ち、さまざまな人の影響を受けて育ちます。
ときにはケンカをしてぶつかり合うことも、経験として必要なのです。
では、さっそく、ケンカをしてしまった子どもにできる仲裁のコツをご紹介していきます。
① まずは、子どもの話をよく聞く
まずは、ケンカの経緯を聞きましょう。
ここで重要なのは、話の途中で遮らないことです。
どのようにしてケンカに発展したのか、しっかりと最後まで聞いてあげてください。
良くないことがあるときは、その話の後で伝えることが大切です。
② 最低限のルールを守らせる
例えば、「手を出さない」、「噛まない」、「ものを投げない」など、ケガのリスクがあるようなことは、ケンカの最低限のルールとして学ばせることが必要です。
相手を大怪我させてしまうことがあることまで、しっかりと理解させるようにしましょう。
また、言葉の暴力についても教えることが大切です。
容姿のことや、相手の家族のこと、苦手なことなど、自分が言われて嫌なことは相手にも言わないように、しっかりと話しましょう。
③ 子どもの言い合いは見守ることも大切
大人のケンカも同じですが、子どももやっぱり、腑に落ちないことがあれば、徹底的に言い合います。
言葉で言い合いをしているようなときは、そっと見守ることも大切です。
とくに兄弟・姉妹のケンカの場合は、ほとぼりが冷めた頃を見計らって、「何が原因なのか」、「どういうところが良くなかったのか」など、内容を双方に考えさせることが大切です。
④ 暴力がエスカレートしそうなときはすぐに止める
言葉の言い合いだったら見守ることも大切ですが、それが暴力に発展するのは大変危険です。
相手にケガをさせてしまうこともあるので、力ずくでも止めさせましょう。
一旦2人を引き離し、少し落ち着かせることが大切です。
⑤ 最後は仲直りさせる
お互いが納得できるところまで収束したら、最後は仲直りをして終わりましょう。
ケンカをすることは決して悪いことばかりではありません。
ケンカをして、仲直りをするという一連の流れを繰り返すことによって、お友達や兄弟・姉妹とどのように仲良く過ごせるかを学んでいきます。
ケンカのその後も大切
仲直りをしたのにその子を嫌うようになってしまった、スッキリ仲直りできずにモヤモヤしているなんてときは、また改めて、「どんなところが納得できないのか」話を聞いてあげるようにしましょう。
もしかしたら、ケンカの直接的な原因とは別に、何かその子との間に問題を抱えているのかもしれません。
まとめ|子どもの話をしっかり聞き、ケンカで学べる環境を作る
ケンカというと悪いイメージもありますが、子どものケンカは、学びの場として最適です。
『自分の思い通りに行くことばかりではない』というのも、子どもはケンカを通して学び、コミュニケーション能力を養っていきます。
しかし、ケンカはときに、相手の心や体に深い傷をつけてしまうこともあります。
そうならないようにするためにも、今回の記事を参考にして、ケンカの最低限のルールを教えてあげてください。