子どもの気持ちを受け入れる5つのコツ
子どものうちから『自分の感情を上手く表現すること』と『他人の気持ちを理解すること』は、身につけておきたいものです。
この2つのスキルは、大人になっても大切なもので、円満な人間関係を築くカギとなります。
子どもはこれらのスキルを日常の中で学んでいきますが、それは、人の影響を強く受けます。ご家族や、お友達、先生、出会う人々全員から吸収し、無意識のうちに養われていきます。
ここで重要なのは、『自分の気持ちを受け入れてもらうこと』です。
子どもは『自分の気持ちを受け入れてもらうこと』で、表現の仕方や相手の感情を理解する意味を理解します。
今回は、感情を上手くコントロールできる子どもに育てるための、子どもの気持ちを受け入れる5つのコツをご紹介していきます。
子どもの気持ちを受け入れる5つのコツ
子どもの感情を上手くコントロールし、安定化させるためには、『子どもの気持ちを受け入れること』が何よりも大切です。
また、そうすることによって、子どもは感情表現が豊かになり、他人の感情も理解できるようになります。
では、具体的に『子どもの気持ちを受け入れる』には、どのようなことに注意したら良いのでしょうか?
① 相槌を上手く使って認めてあげる
「そうなんだ」、「すごいね」、「え~!」と相槌を上手く打ってあげることによって、子どもは安心して自分の気持ちを表現することができます。
マイナスの表現には、「あら、そうなの」、「ふ~ん」と相槌を打つことによって、自分の気持ちを見つめ直すきっかけを作り出せます。
意見されたり、問いただされたり、責められたりすると、「間違ってる」と否定的な感情を与えてしまうので、逆効果になります。
② 最後までしっかりと聞いてあげる
誰かに話を聞いてほしいと思うときは、共感してほしいときでもあります。
否定せずに、しっかりと最後まで注意深く聞いてあげることが大切です。
子どもが感情の行き場に困っているようなときは、とくにしっかりと目を見て聞いてあげてください。
③ 感情を上手く言語化してあげる
話を聞いてみて、子どもの気持ちが分かったら、「悲しいね」、「それは、イライラしちゃうね」など、分かりやすい言葉で代わりに言語化してあげることも必要です。
子どもが上手く表現できていなかったとしても、気持ちが伝わっていることを感じさせることができます。
④ 感情を数値化する
感情のコントロールを上手くするには、自分の感情レベルを知ることが大切です。
例えば、子どもが「悲しい」ときには、その悲しさを1~10の数字で表現してもらいます。
涙が出るほど悲しいときもあれば、ちょっと悲しかったなんてときもあるでしょう。
自分の感情がどれほどなのかを、自分自身に把握させることによって、感情がコントロールしやすくなります。
これは心理学の上では、『メタ認知』と呼ばれています。
自分自身を客観視して、冷静な判断を促すことができるのです。
⑤ 無理なものを欲しがるときの対処法
「◯◯が欲しい」、「みんな持ってるのに」など、子どもは、ないものねだりをして、駄々をこねるときがあります。
子どもは意外と『買ってもらえないこと』を悟っていて、どれだけ欲しいのかを理解してもらいたいだけなのです。
そんなときは、「ドラえもんの道具があったらなぁ」とか「ママが◯◯だったら」とか、空想の話をしてあげると効果的です。
まとめ|コミュニケーションの核となる能力
『自分の感情を上手く表現すること』と『他人の気持ちを理解すること』は、大人の世界においても非常に大切なことです。
このスキルを小さな頃から養うには、まず、お母さん・お父さんが子どもの感情を受け入れ、感情を自らコントロールできるようにしておくことが求められます。
また、そのスキルを磨くことで、どんどん他人の感情にも敏感になり、心優しい人間になっていくことでしょう。
子どもも毎日、さまざまな感情を抱えて生きています。
その豊かな感情を人に伝え、また、相手の気持ちを理解できる子どもになるためにも、是非、今回のコツを頭に入れ、子どもと接していきましょう。