人前で話すスキルを身につける『プレゼン力』を磨くコツ
しかし、このスキルはもって生まれた能力やスキルではなく、ダンスや筋トレ、楽器の演奏、言語の習得のように、勉強・練習すれば、誰でも上達します。
だからこそ、子どものうちから『プレゼン力』を鍛えることが大切です。
2020年から施行された新しい学習指導要領の中にも「主体的・対話的で深い学び」という学び方が重視されていて、子どもが発表する場も増えています。
家庭でも『プレゼン力』を磨き、人前で話すことの自信をつけさせてあげましょう。
子どもの『プレゼン力』を磨く5つのコツ
大人でも苦手とする人が多い『プレゼン』。
子どもに『プレゼン力』を身につけさせる過程で、大人にもメリットがあります。
『プレゼン力』とはいうものの、そんな堅苦しいものではありません。
子どもとの会話を楽しみながら、スキルを磨いていきましょう。
では、さっそくそのコツをご紹介します。
① 食事をしながら対話をする
『プレゼン力』を磨くには、練習が1番大切です。
毎日の食事の時間に簡単なテーマを決めて、そのテーマについて語り合いましょう。
「今日は、どんな1日だった?」とか「週末はどこに行きたい?(何をしたい?)」など、答えやすく、楽しいテーマが良いですね。
「面白いね!」とか「すごいね!」上手く相槌を入れてあげると、子どもも話しやすくなります。
② みんなに聞こえる声で話す
人前で話すときに大切なのは、みんなが聞き取りやすい速度、ボリュームで話すことです。
せっかく良い内容の『プレゼン』でも、聞こえなくては意味がありません。
早口になってしまったり、声が小さいときには「もう少しゆっくり話して~」とか「聞こえないよ~」と優しく声をかけてあげてください。
③ 相手の目を見て話す
大勢の人の前で話すときも、1人1人に話しかけるようなアイコンタクトが大切だといわれています。
親が話すときに『子どもの目を見ること』を意識していくと、子どもも自然とそれを真似するようになります。
④ 子どもの語彙力を高める
親が話すときは子どもが理解できるように配慮することも必要ですが、ときには、大人の使う言い回しも織り交ぜていきましょう。
そうすることによって、子どもの語彙力も高まります。
⑤ うまく話せないときは、『3つ』に分ける
子どもが『プレゼン』に困ったら、「はじまり」と「中間」と「まとめ」この3つの型に当てはめて話すことを伝えます。
『3つ』の構成に当てはめていけば、子どもでも簡単に『プレゼン』ができます。
『話し手』と『聞き手』になることで磨かれる能力
『プレゼン』をする側は話し手として、みんなに分かりやすく伝えるスキルが磨かれます。
『プレゼン』を聞く側は聞き手として、質問力が磨かれるなど、聞く力を養うことができます。
この両方の立場になることによって、ますます、『プレゼン力』は鍛えられます。
アメリカやカナダ、オーストラリアの子どもたちは、この『プレゼン力』を『Show&Tell』という時間で磨いています。
身近なテーマや身の回りのアイテムをクラスメイトに発表し、その後で、クラスメイトからの質問に答える時間です。
このように、『プレゼン力』を磨くには、『話し手』にも『聞き手』にもなることがポイントとなります。
まとめ|人前で話せることは子どもの武器になる
冒頭でも紹介した通り、日本人は、人前で話すことに苦手意識を持っている人が多いです。
つまり、人前で上手く話せる『プレゼン力』は、子どもの武器にもなります。
保育園や幼稚園、小中学校で上手く話すことができるようになるためにも、まずは家庭の中で、その力を養っていきましょう。
練習さえすれば、誰でも、人前で上手く話せるようになりますよ。