子どもの『観察眼』を養う4つのコツ
『見る』と『観る』は、似ているようで大きく違います。
物事の表面上を『見る』だけではなく、注意深く『観る』、つまり観察することが大切です。
これを養うことによって、人の言動はもちろんのこと、その人の気持ちなど言葉にしない潜在意識まで読み取ることができるようになります。
この観る力のことを『観察眼』といいます。
子どもの『観察眼』を養うとどんな良いことがあるのか、また、『観察眼』の養い方について詳しく解説していきます。
『観察眼』を養うと観えてくるもの
実は、子どもの『観察眼』は非常に優れているといわれています。
しかし、成長していくとともに、その鋭い『観察眼』はどんどん鈍っていきます。
『観る』ことより『見る』ことを重視してしまうからです。
意識的に『観る』ことを養えば、自分の課題も見つけられ、さまざまな気付きを得ることができるでしょう。
子どもの『観察眼』を養う4つのコツ
では、子どもの『観察眼』を養うために、親としてどんなことをしてあげたら良いでしょうか?
① その日の出来事を詳しく聞く
子どもにその日の出来事について、詳しく尋ねてみましょう。
子どもは経験したことを言葉にすることによって、自分の細かい気持ちに気づくことができます。
また、毎日同じことを繰り返しているようでも、日々微妙に異なることが分かります。
お友達のお話が出てくるような場面では、「どうしてだろうね?」と投げかけてあげると、「なんでだろう?」と自分以外の人に目が向くようになります。
② 自然に触れる
『観察眼』は自然に触れ合うことで養われます。
移り変わる季節、季節によって咲く花、見られる動物や虫が変わります。
そういう少しの違いに気づくことが『観察眼』が磨けている何よりの証拠となります。
毎日同じ場所で観察するのも良いでしょう。
自宅のお庭でも、自然は毎日微妙な変化を遂げています。
まずは、それに気づくことが大切ですね。
③ ボードゲームをする
ボードゲームは、子どもの教育に良いとされる遊びの1つです。
ルールを理解しながら、どうやったら勝てるか、相手はどのようなことをしているか、幅広い視野で観察できるようになります。
雨の日など外にお出かけできないときの遊びとして、トランプやUNO、その他ボードゲームを何種か用意しておくと良いでしょう。
④ 身の回りの自然を記録する
外に出たときは、見た自然も記録しておく習慣をつけましょう。
絵日記のようにイラストや写真、そして文章で記録をつけていけば、文章力も同時に鍛えることができます。
家に飾っている花の記録をつけたり、家庭菜園のミニトマトの記録をつけたりなど、身近なものからはじめてみましょう。
まとめ|シャーロック・ホームズのような観察力をつける
名探偵シャーロック・ホームズは、「君は見ている、だが観察はしていない。見るのと観察するのは大きな違いなんだ。」という言葉を残しています。
この言葉の通り、『見る』のと『観る』のは異なり、意識して『観る』ことで得られる情報量が増えます。
子どもにはこの『観察眼』でさまざまものを観察し、新しい知見を拡大させることを伝えていきたいものですね。
是非、参考にしてください。