意思のある子に育てるための『考える』きっかけ4選
インターネットが普及している現代に生きる私たちは、自分で『考える力』が弱くなりつつあるといわれています。
今の子どもたちがこの先の未来、グローバルな社会で上手く生きていくには、『自分で考え、決断し、行動できる力を伸ばすこと』がとても大切です。
今回は子どもの『考える力』を養う教育プログラム『国際バカロレア』について、また、『考える』きっかけを与える4つの方法について詳しくご紹介します。
小中高生向けの教育プログラム『国際バカロレア』とは?
『国際バカロレア』の教育は、世界150カ国以上の国・地域にある5,000の認定校で実施されています。
意見を交わしながら、知見を深めていく対話型の授業が特徴です。
そして、「なぜ?」というところを重視し、正解を1つとせず、根拠さえあれば、それも1つの答えとする考え方です。
先生は、教えるというよりは、一緒に学ぶような授業形式で、子どもが主体となって勉強を進めていきます。
教えたり、指示するのではなく、「あなたの意見は?」、「そう思ったのは何故?」と『考えるきっかけ』を与えるのです。
子どもたちはのびのびと授業を受け、自分の頭で考え、意見を交わします。
それが、子どもの決断力や行動力を伸ばしていく『国際バカロレア』です。
子どもに『考える』きっかけを与える4つの方法
日常生活の中で『考える』きっかけをつくるには、どのようにしたら良いでしょうか?
① 答えをすぐには教えない
子どもに何かを聞かれたら、答えをすぐに教えるのではなく、「◯◯くんは何だと思う?」、「どうしてだろうね?」とシンキングタイムを与えます。
考えて正解できたときは喜び変わりますし、考えてから答えを教えてもらうことによって知識も根付きます。
「え~、わかんな~い」と自分で考えようとしないときは、一緒に調べたり、考えたりして、学びを体験させましょう。
② 質問してもらう
子どもに質問をしてもらうのも、『考える』ことに繋がります。
質問がないときは、「ママは◯◯だと思うんだけど、どう思う?」など、質問を投げかけてあげましょう。
親がたくさん質問すると、子どもも自然と質問する子どもになります。
③ ときには反論も
基本的には肯定することが大切ですが、ときには、真逆の意見をぶつけてみることも考えさせるきっかけになります。
反論をすることによって子どもはさらに確固たる理由を探し始めます。
全て肯定するのが良いわけではないので、ときには反論も取り入れてみてください。
④ ルールを考えさせる
子どもの過ごし方に関するルールを自ら決めさせることも思考力を磨く方法です。
例えば、宿題をなかなかやらない子どもに対しては、親の希望を伝えつつ、どのようにすればできるのかを考えさせます。
また、そのメリット・デメリットも挙げてもらいます。
「宿題をすぐに終わらせれば、お友達と遊びに行ける」
「宿題を急いでやると、なかなか覚えられない」
その上で、どのようにすれば良いのか、自分で考えさせます。
ただ「勉強しなさい」と命令して強制するよりは、遥かに効果的です。
子どもが言うことを聞かないときは、大抵、親の言い分に納得がいってないからです。
そこを自分で決めさせることにより、納得且つそのルールを守ることに責任感が芽生えます。
まとめ|自ら考え、決断し、行動できる子どもに育てる
何でもインターネットですぐに調べることができる時代。
大人も子どもも『考える力』が少しずつ弱まってきているといいます。
しかし、自ら考え、自ら決めて、行動することは、今も昔もとても大切なことです。
私たちができるのは、子どもに『考える』きっかけを与えることです。
日常会話の中で、子どもに上手く質問し、意見を交わしながら思考力を伸ばしていきましょう。