男の子と女の子の脳の発達の違いを知る
私たちの脳は、右脳と左脳に分かれています。
また、この左右の脳はそれぞれ異なる役割を担っています。
この2つの脳の発達具合は、実は、男の子と女の子で大きく違います。
今回は男の子と女の子の脳の発達の違いを知り、子どもの能力を高める子育ての方法についてご紹介していきます。
まずは、右脳と左脳、2つの脳がどんな役割を担っているかをみていきましょう。
右脳と左脳の役割
右脳は、記憶力・想像力・ひらめきを司ります。イメージ、音、色を把握したり、感情をコントロールしているのも右脳のはたらきです。
・右脳派の特徴
- 感情表現が豊か
- アーティスティックな感性がある
- 暗記力に優れている
- 人の気持ちを読み取れる
左脳は、言語表現・計算力・論理的思考を司ります。筋道を立てて分析をすることを得意とし、物事の処理速度にも大きく関係します。
・左脳派の特徴
- 冷静沈着
- 客観的に分析できる
- デジタル派が多い
- 計算が早い
このように、右脳と左脳はそれぞれ異なる役割があります。
では、男の子と女の子の脳の発達の違いという観点でみると、どのような違いがあるのでしょうか?
男の子と女の子の脳の発達の違い
男性ホルモンの分泌量の多い男の子は、成長ホルモンが抑制されています。
一方、女の子はその抑制が少なく、脳の成熟が早いといわれています。
女の子は、とくに左脳の発達が早く、逆に男の子は左脳の発達が遅く、右脳が発達していきます。
そのため、女の子は言語能力が高くなりやすく、器用な傾向があります。
一方、男の子は右脳が発達する分、1つのことに集中して取り組む傾向があります。
個人差による部分も大きいですが、子どもほど、この男の子と女の子の脳の発達の違いが出やすいです。
では、この違いに着目して子どもの能力を上手く引き出すには、どのようにしたら良いのでしょうか。
脳の発達に合わせて子どもの能力を高めるには?
男の子と女の子、子どもの能力を引き出すためにしてあげたいことを以下にまとめました。
男の子
男の子はホルモンの影響もあって、左脳の発達が女の子より遅いため、話しかけても一言、二言。素っ気ないように感じることもあるかもしれません。
しかし、発達面を考えると普通のことです。
そこで男の子にはたくさん話しかけ、喋らせることを意識していきましょう。
なるべく話しかけるときは「はい」・「いいえ」で答えられないオープン・クエスチョンで質問すると良いでしょう。
女の子
女の子は、左右の脳がバランスよく発達するので、小さいときから何でも器用にこなせます。
ただ、周囲の期待の声も高まり、真面目に頑張りすぎてしまうこともあります。
そこで女の子には、何でも話せる安心・安全の場所を作ってあげてください。
また、小さなことでも褒めて自信をつけさせてあげると、柔軟な発想ができるようになります。
まとめ|成長を見守ることが何よりも大切
今回の記事の通り、男の子と女の子には脳の発達に違いがあります。
その違いに上手く対応して子どもの能力を伸ばすことが大切ですが、先入観に囚われすぎてしまうのも良くありません。
よく「男の子は理系、女の子は文系」なんてこともいわれますが、それも個人差があり、通説としていわれるほどの差はありません。
何よりも大切なのは、子どもの成長を見守ることです。
脳の発達の違いの中で上手く対応することは大切ですが、「男の子だから」、「女の子だから」と決めつけることはせず、自由に好きなことに打ち込める環境を作ってあげましょう。
それが、子どもの個性を伸ばすポイントでもあります。