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ADHD(注意欠陥多動性障害)の3つの特徴+5つの診断基準|発達障害の基礎

ADHD(注意欠陥多動性障害)の3つの特徴+5つの診断基準|発達障害の基礎
この記事の監修
上岡 正明

株式会社フロンティアコンサルティング 代表取締役

上岡 正明 (かみおか まさあき)

大学院にてMBA(情報工学博士前期課程)取得。専門分野は社会心理、小児心理。多摩大学、成蹊大学、帝塚山大学で客員講師等を歴任。子どもの脳の発育と行動心理に基づく研究セミナーは常に人気を博している。著者に『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『脳科学者が教える コスパ最強! 勉強法』(ぶんか社)、などベストセラー多数。中国や台湾、韓国でも翻訳され累計85万部となっている。 Twitterフォロアー5万人、YouTubeチャンネル登録者23万人を超える教育系ユーチューバーでもある。

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この記事では、発達障害の一種であるADHD(注意欠陥多動性障害)について解説します。

「ADHDの定義を知りたい」「どのような特徴があるの?」と気になっている方は少なくないと思います。

そこで本記事では、発達障害の一つであるADHD(注意欠陥多動性障害)の特徴、診断基準、サポートする上での注意点などに関してお伝えしていきます。

ADHD(注意欠陥多動性障害)の3つの特徴|発達障害の基礎

ADHDの3つの特徴は以下の通りです。

  • 不注意:ケアレスミスが多いなど
  • 衝動性:思い立ったら状況と関係なくすぐにせずにいられない
  • 多動性:落ち着きがなく授業中に出歩くなど

ただ、これらの特徴があるからといって必ずADHDというわけではありません。診断基準に沿って専門家がADHDかどうかなどを判断することになります。

ADHD(注意欠陥多動性障害)の5つの診断基準|発達障害の基礎

それではADHDの5つの診断基準を紹介していきます。これらすべてに該当するとADHDと診断される可能性が高いです。

1:不注意・衝動性・多動性のいずれかが継続して機能や発達の妨げになっている

つまり「不注意、衝動性、多動性のどれかが継続している」「そのせいで機能や発達の妨げになっている」ということです。

ポイントは「同年代の平均と比べる」ということです。

例えば2~3歳くらいの子のほとんどは多かれ少なかれ不注意・衝動性・多動性を持っているものですよね。そういった子たちをすべてADHDと判断するのではなく、「平均よりもそれらが強い子」だけをADHDの可能性があると判断します。

2:不注意・衝動性・多動性のいずれかが12歳前からあった

つまり12歳以降に不注意・衝動性・多動性などが発生した場合は、診断基準を満たさないということになります。

3:不注意・衝動性・多動性のいずれかが2つ以上の場面で見られる

逆に言うと特定の場面だけで不注意・衝動性・多動性などが出る場合は、ADHDの診断基準を満たさないということです。

例えば「学校でだけ不注意・衝動性・多動性が出る」「他の場面では出ない」というケースでは診断基準を満たさないと考えるのが普通です。そういった子をサポートする場合は、「場所やシチュエーションに問題がある」と考えて、それを緩和するような対応をするケースが多いです。

一方、例えば「学校と家で不注意・衝動性・多動性が出ると確認されている」のであれば、診断基準を満たしていると判断します。

4:不注意・衝動性・多動性などによって生活に支障が出ている

逆に言うと「不注意・衝動性・多動性などがある」「けれど社会生活、学習面などに支障は出ていない」という場合は、基本的に診断基準を満たさないと判断します。

ADHDだけでなく発達障害全般に言えますが、「本人と周囲が困っていない場合は障害とはみなさない」というのは重要な考え方です。

5:不注意・衝動性・多動性などが精神疾患によって起きているわけではない

つまり「不注意・衝動性・多動性などがある」「そしてそれらは精神疾患の影響で発生しているわけではない」という場合に診断基準を満たすことになります。

逆に言えば、精神疾患(パーソナリティ障害、不安症など)によって不注意・衝動性・多動性などが発生している場合は、「ADHDである」と考えてサポートするのではなく、「その精神疾患にウエイトを置いた治療・サポート」をするべきということです。

ADHD(注意欠陥多動性障害)に関する2つの注意点|発達障害の基礎

ADHDについて気を付けていただきたいことが2つありますので紹介します。

1:ADHDとLD(学習障害)は併発しやすい

ADHDのお子さんの8割ほどはLDを併発しているとされています。そのためADHDのサポート(主に行動面のサポート)だけでなく、学習面のサポート(読み書き、計算関連など)もすることが大事です。

2:「ADHDと診断されたか」を気にしすぎず、お子さんに合ったサポートをする

例えば「13歳以降に不注意・衝動性・多動性などが出てきた」場合、ADHDとは診断されないかもしれません。ですが、「ADHDのお子さんに対して行うようなサポート」が効果的である可能性は高いです。

逆にADHDと診断されたからといって「ADHDの子に対する教科書的なサポート」が必ずしも高い効果を発揮するわけではありません。

そのため「ADHDの定義に当てはまるのか」を気にし過ぎず、お子さん個人を見つめて、そのとき必要そうなサポートをしていくことが大事です。

まとめ

発達障害の一種であるADHD(注意欠陥多動性障害)の子は、不注意・衝動性・多動性などが出ます。ただ、あくまで「平均と比べてどうか」ですので、例えば「少しおっちょこちょい」というくらいではADHDとは診断されない可能性が高いです。

ただ、ADHDと診断される・診断されないは本質的にはそれほど重要ではなく、お子さん個人に合うサポートを継続していくことこそが大事ということを意識していただければ幸いです。

この記事を書いた人
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運営事務局 / ライター

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