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子育てに関する情報収集と親世代との価値観の違いについて

子育てに関する情報収集と親世代との価値観の違いについて

子育てをしているパパやママは、いろいろな悩みを誰もが抱えているものです。

そんなパパやママがどのように悩みを解決するために子ども世代の情報収集をしたり、親世代に悩みを相談しているのかなどについての調査が公表されています。

それでは一緒に調査結果を見ていきたいと思います。

実親や義親に、子育てについて相談するか

親の3割強(34.2%)が「実親と義親の両方とも相談しない」と回答し、「両方に相談する」人を上回る結果となりました。

世代別で見ると40代にその傾向が高く出ていることがわかり、20代と30代は「実親には相談するが、義親には相談しない」と回答した割合がそれぞれ4割近い結果となりました。


子育てについて「実親と義親の両方、もしくはどちらかに相談する」と回答した方に、その頻度を聞いたところ「月に1回程度している」割合が27.1%と最も高い結果となりました。


子育てについて「実親と義親の両方、もしくはどちらかに相談する」と回答した方に、どのような相談をしているのかを質問したところ、「子どもの成長や健康について」が7割近い結果となり(69.6%)最も高く、次いで「子どもの教育について」(32.2%)、「子どもの食事(離乳食含む)について」(23.4%)となりました。

子育てについて「実親と義親のどちらか、もしくは両方とも相談しない」と回答した方に、その理由について聞いたところ、「相手の負担になるから」(30.1%)が最も高い結果となりました。

次いでほぼ同率で「価値観が合わないから」(29.8%)の回答が高く、「口出しや干渉をされるから」(17.4%)、「ジェネレーションキャップを感じるから」(13.5%)が続く結果となりました。


子育てについて「実親と義親のどちらか、もしくは両方とも相談しない」と回答した方の「子育てに関する情報収集の仕方」で最も多かったのは「インターネット」(40.6%)でした。次いで1.8ポイント差で「SNS」(38.8%)、3番目に「友人」(33.0%)という結果になりました。

また世代別でみると、Z世代である20代は5割近く(46.3%)が「SNS」と回答した一方で、40代はSNSよりもインターネット検索で子育て関連の情報を収集する割合が5割(54.9%)を超え、次いで「友人」(45.1%)、ママ・パパ友(38.5%)と「SNS」(26.2%)を上回る結果になりました。世代によって情報収集の仕方に差があることがわかります。



子育てについて「実親と義親のどちらか、もしくは両方とも相談しない」と回答した方を対象に、「SNS」や「インターネット」「友人」などからどのような情報を収集しているか聞いたところ、<結果3>同様に「子供の成長や健康について」の回答が53.6%と半数以上を超え、最も多い結果となりました。



実親、義親への相談の有無に関わらず、子どもの近況を報告・共有するかについては、78.0%が「実親と義親の両方、もしくはどちらかに報告・共有する」と回答しました。


また「実親と義親のどちらか、もしくは両方とも相談しない」と回答した方がどのような傾向にあるか調べたところ、同じく7割以上(72.8%)が「実親と義親の両方、もしくはどちらかに子どもの近況を報告・共有する」と回答しました。



「実親、義親の両方、もしくはどちらかに子どもの近況を報告・共有する」と回答した方にその理由について質問したところ、「子どもの成長を共有したいから」(61.0%)の回答が最も多い結果となりました。



「実親、義親の両方、もしくはどちらかに子どもの近況を報告・共有する」と回答した方に、その頻度について聞いたところ最も多かった回答が「月に1回程度している」(33.3%)となりました。



「実親、義親の両方、もしくはどちらかに子どもの近況を報告・共有する」と回答した方に、その方法について聞いたところ、「SNS」(36.9%)が最も多く、次いで「年末年始や長期休暇などに顔を見せに行く」(31.5%)「写真共有サービス」(28.7%)でした。



「実親、義親のどちらか、もしくは両方とも子どもの近況を報告・共有しない」と回答した方にその理由について聞いたところ、「面倒だから」(22.5%)が最も多い結果になりました。「迷惑だと思われそうだから」(19.3%)といった不安から報告・共有しない方も一定数いることがわかりました。



考察

この調査について、調査を実施した株式会社うるるの執行役員の田中偉嗣さんは以下のように考察しています。

この調査により、子育てに関する情報収集と親世代との価値観の違いに関する実態が見えてきました。


子育てに関して実親や義親に相談するかについては、親の3割強(34.2%)が「実親と義親の両方へ相談しないと」回答し、世代別でみても3割以上を超える結果となりました。特に40代は「実親、義親へ相談しない」割合が最も高いことがわかります。


相談しない理由として「相手の負担になると思うから」の回答が3割(30.1%)に上り、親への配慮が垣間見える一方で、「価値観が合わないから」(29.8%)の回答も3割近くありました。


昨今、昭和や平成の常識が異なることから子育てに関しても意見が衝突するケースも少なくないことから「孫育てハンドブック」や「祖父母手帳」の発行が自治体や企業で広がっています。


今回の調査でも実親や義親へ子育てに関する相談をしない理由として10人に1人以上が、「口出しや干渉をされるから」(17.4%)、「ジェネレーションギャップを感じるから」(13.5%)、「昭和的な考えに共感できないから」(11.1%)、「親の子育て論を押し付けられるから」(10.0%)を選択しており、「祖父母の孫育て」をサポートするガイドブックの必要性を物語っています。


これから年末年始を迎え実家や義実家に帰省する方も多くいらっしゃると思いますが、自治体などが発信する前述した情報も参照いただき親世代とのコミュニケーションに役立てていただきたいと思います。


また実親や義親、もしくはどちらかに子育てに関する相談をしない方は、「インターネット」や「SNS」で子育てに関する情報収集をすることが多いようです。


特に20代は2人に1人が「SNS」を活用している一方で、40代は「インターネット」(54.9%)についで「友人」(45.1%)、「ママ・パパ友」(38.5%)の回答が多く「SNS」(26.2%)の割合を上回っていることから、「SNS」のような不特定多数の場ではなく、面識のあるリアルな友人・知人へ子育て相談する傾向が高いといえます。


最後に、子育てに関して「実親や義親のどちらか、もしくは両方へ相談しない」ものの、「子どもの近況を報告・共有する」方の割合は7割(72.8%)を超えています。


またその方法として「SNS」(36.9%)や「写真共有サービス」(28.7%)があげられていることから、昭和と平成で子育てに対する価値観の違いはあるけれども、子どもの成長や思い出の写真は、パパ・ママ(子育て世代)とその親(祖父母世代)の懸け橋になっているのではないでしょうか。


まとめ

今回の調査結果から、親世代へ子育に関して情報共有などは行なっているものの相談に関しては、親への配慮も含みつつ、世代間の価値観の違いからか相談をしない方の割合が多くなっています。


SNSツールに関しては情報収集を目的に利用したり、親への子育ての情報共有にも活用されている方が多いようです。


また「子育て世代」と「祖父母世代」に関する価値観が合わないと感じている人のお悩みに合わせて「孫育てハンドブック」を発行する自治体も昨今増えています。


SNSを有効活用にしつつ、そのようなお住まいの地域の自治体がそのようなサービスをおこなっている場合はご利用を検討されても良いのではないでしょうか?