子供の発達や育児・知育の悩みを解決するパパママ応援サイト

  1. TOP
  2. コラム
  3. 子育ての悩み
  4. 子どもの日々の生活の中に「小さな喜び」を

子どもの日々の生活の中に「小さな喜び」を

子どもの日々の生活の中に「小さな喜び」を
この記事の監修
上岡 正明

株式会社フロンティアコンサルティング 代表取締役

上岡 正明 (かみおか まさあき)

大学院にてMBA(情報工学博士前期課程)取得。専門分野は社会心理、小児心理。多摩大学、成蹊大学、帝塚山大学で客員講師等を歴任。子どもの脳の発育と行動心理に基づく研究セミナーは常に人気を博している。著者に『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『脳科学者が教える コスパ最強! 勉強法』(ぶんか社)、などベストセラー多数。中国や台湾、韓国でも翻訳され累計85万部となっている。 Twitterフォロアー5万人、YouTubeチャンネル登録者23万人を超える教育系ユーチューバーでもある。

> 監修者の詳細はこちら

何気なく生活している私たちの周りには「小さな喜び」が点在しています。

その「小さな喜び」は、気付かないままに素通りできてしまうほど小さなものですが、それをキャッチすることで、心豊かに暮らすことができます。

その「小さな喜び」を見つけ、味わえる人は、ストレスや不安にも強いといいます。

辛いことがあっても、悲しいことがあっても、「小さな喜び」に気付くことができれば、ポジティブな感情が引き出され、気持ちを立て直すことができるのです。

「ストレス社会」といわれる現代を生き抜く子どもたちには、小さなうちから「小さな喜び」を味わうことを知り、ストレスに強い大人になっていって欲しいと思います。

今回は、その「小さな喜び」を見つける方法について詳しく解説していきます。

「小さな喜び」を見つける4つの方法

小さな頃からポジティブな感情を養えば、いざというときに、その楽しい思い出を引っ張り出して強い気持ちを持つことができます。

具体的には、以下の4つの方法がおすすめです。

① 視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚を研ぎ澄ます

アメリカの多くの学校では、これらの五感を研ぎ澄ます方法として「レーズン・エクササイズ」というものが取り入れられています。

このエクササイズの方法はとても簡単です。

まずはリラックスして座り、目の前のレーズンを初めて見るものだとしてよく観察します。

形、色、弾力、匂いなど、五感をフルに使ってレーズンを感じるのです。

次に、口に含みますが、噛まずに舌の上で転がして風味や舌触りを感じます。

その後、ゆっくり噛み、レーズンの味を噛み締めますが、のどを通っていく感覚、それがお腹に入り、血液に代わって身体の隅々まで運ばれることを意識して食べます。

こうすることによって、五感は研ぎ澄まされ、気持ちもリラックスしていきます。

② 目隠しをして食べる

人間の感覚は、そのほとんどを視覚に頼っているといわれます。

先日、我が家では、「効きじゃがりこ」というゲームを行いました。

その日に買ったじゃがりこは、サラダ・チーズ・たらこバター・じゃがバターの4つ。

大人たちはみんな「目隠ししてても余裕で分かるでしょ?」と高をくくっていましたが、これが驚くほど分からないのです。

食べ慣れているサラダやチーズの味の差も分からずでしたが、唯一、5歳になる姪っ子が全問正解を果たしました。

目隠しをして食事をすることで、普段は気付かないような感覚に出会えます。

子どもとゲーム感覚で楽しく「小さな喜び」を見つけられるので、ぜひ、やってみてください。

③ ギブをする

人間は、自分以外の誰かに「ギブ」をすることによって、幸福を感じます。

赤ちゃんでもそれは同じで、自分が人に何かをしてあげたときに強い喜びを感じます。

このギブの精神は大人になっても役立つものですので、家のお手伝いやペットの世話など、子どものできることをお願いして「誰かの役に立って喜ばれる」という感覚を養っていきましょう。

④ 思い出す

過去の良い思い出は、今の自分の幸福度を高めてくれます。

例えば、子どもにイライラしているときなどは、子どもが赤ちゃんだった頃の写真などを見てみると良いでしょう。

自然と「可愛かったなぁ」としみじみ思い出し、気持ちが楽になるはずです。

子どもも同じです。

過去の良い思い出を思い返すことで、それが「小さな喜び」に変わります。

たまには子どもと一緒に、昔の写真を見返したり、楽しい旅の思い出を振り返ったりする時間を設けると良いでしょう。

まとめ|「小さな喜び」はポジティブの貯金になる

「小さな喜び」は、蓄えておくことができるものです。

普段からそういう喜びをいくつも蓄えておくことで、何か辛いことがあったときに、そのポジティブを引き出すことができます。

いわば、「小さな喜び」は、ポジティブの貯金のようなものです。

子どもにも小さなうちからこの感覚を身につけさせることによって、ストレスや不安に強い大人に成長します。

ぜひ、日頃から「小さな喜び」を見つける意識を持つようにしてください。

この記事を書いた人
oyakonista icon

運営事務局 / ライター

子供の発達や育児・知育の悩みを解決するパパママ応援サイト「オヤコニスタ」の運営事務局です。