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【やってはいけない事も】子どもにも増加する花粉症 かぜ症状との見分け方は?

【やってはいけない事も】子どもにも増加する花粉症 かぜ症状との見分け方は?
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今年はスギ花粉の飛散が例年より早くスタートしているようです。1月からすでに花粉症を発症した方もいるという一部報道もありました。すでに、ティッシュやマスクが手放せない方もいらっしゃるようです。

そして、花粉症に悩まされているのは大人だけではありません。
ロート製薬による、今年1月の「子どもの花粉症」に関するアンケート調査では、子ども(0歳~16歳)を持つ親の約4割が、自分の子どもは「花粉症と診断された」または「花粉症だと思う」と答え、同社が2014年に実施した同じ調査と比較して、約10ポイントほど増えていることがわかりました。

*ロート製薬アルガード調べ

花粉症の発症年齢は平均5.8歳

ロート製薬の同調査では、花粉症だと診断、または花粉症だと思われる子どもの割合は、小学生に絞ると、全体の約半数(47.4%)となり、発症年齢はなんと平均5.8歳。小学校入学前から発症している子どももいることになります。
私はハウスダストアレルギーを持っていますが、アレルギー性鼻炎と診断されたのが小学3年生でした。それより低い年齢のお子さんも発症しているのですね。

*ロート製薬アルガード調べ

花粉症の小学生にどんな症状があるか聞いてみたところ、1位は「鼻水」85.5%で、2位は「目のかゆみ」67.1%でした。

花粉症がどのくらい辛いかについては、「我慢できないほど辛い」4.5%、「我慢はできるがとても辛い」27.6%、合わせて32.1%が「とても辛い」と回答しました。また、花粉症によって日常生活にどんな影響があるかについては、1位「授業など勉強に集中できない」24.9%、2位「夜眠れない」19.1%、3位「外で遊びを楽しめない」17.4%という結果になりました。

*ロート製薬アルガード調べ

*ロート製薬アルガード調べ

全体の過半数の53.9%が日常生活に何らかの影響があり、小学生が花粉症で苦しむ深刻な状況が浮き彫りになりました。
私自身、アレルギー性鼻炎には子ども時代から悩まされました。特に、中高生時代の受験期は、集中力も削がれ、睡眠中も鼻呼吸ができずに、口呼吸による喉の痛みなど、苦労した記憶があります。

日本医科大学医学部耳鼻咽喉科教授の医師・大久保公裕先生によると、子どもの花粉症が増えた原因は2つあるそうです。
ひとつは子どもの生活環境の変化。今の子どもたちは外で遊ぶことが減り、細菌に触れる機会が少なくなっていることによって免疫が変化し、本来は害がない花粉に免疫反応を起こしていると考えられます。外でいつも花粉にさらされている子より、室内にいることが多い子が外に出て急激に花粉に曝露されると、花粉症を発症しやすくなるそうです。
そして、もうひとつは、今の子どもの親世代の花粉症発症率が高いことです。親子で体質が似ることによって花粉にアレルギー反応を示す子どもが増えていると考えられるそうです。

子どもの症状 花粉症?それとも風邪?見分け方

大人だけでなく、子どもたちにとっても辛い花粉症。鼻水など、風邪の症状と似ています。風邪との見分け方は「目のかゆみが出ているか」です。

ロート製薬の調査によると、花粉症の子どもが感じている症状のうち、把握していない症状があった親は30.9%でした。また、花粉症の子どもが感じている「日常生活への影響」のうち把握していないものがあった親は51.8%にのぼりました。一緒に暮らしていても、子どもが「鼻水」や「目のかゆみ」を感じていること、また実は花粉症のせいで勉強や遊びに全力投球できなかったり、夜によく眠れていないことに親が気づいていない現象が発生しているようです。

*ロート製薬アルガード調べ


花粉症の発症にいち早く気づいてあげることが適切な治療のために大切ですね。




やってはいけない「鼻をすすること」

花粉症だけでなく、風邪など、鼻水が出た時にやってはいけないのが「鼻をすすること」だと、絵本『鼻をかみましょう 絵本でまなべる、鼻の正しいかみ方』を執筆した武田耳鼻咽喉科院長の武田桃子先生は語ります。


鼻水が出ているとき、「鼻をかむと、友だちに笑われる…」と恥ずかしく思い、鼻をかめないお子さんがたくさんいます。
でも、鼻水を放っておくと、鼻がつまって息が苦しくなり、集中力が下がったり、咳が続いたり、口呼吸でのどを痛めたりすることもあります。一番やってはいけないのが「鼻すすり」です。鼻すすりをしていると、せっかく鼻水がからめとってくれた細菌やウイルスがのどに流れ、のどに炎症を起こしてしまいます。それだけでなく、鼻をすすることで耳に影響が出ることもあるのです。
(これは、私も実体験としてあり、鼻炎から中耳炎をよく発症します。中耳炎は、何度もかかるので、鼻炎や風邪の症状になる度に、耳鼻科のお世話になっています)

武田先生が、学校医を担当した際に、鼻をすすっている子、鼻を正しくかめていない子どもたちが多いことに危機感を感じたそう。たくさんの子どもたちに絵本を通じて正しい鼻のかみ方を知り、恥ずかしがらずに鼻をかむお子さんが増えてほしいそうです。

正しい鼻のかみ方とは、反対側の鼻をおさえて片方ずつかむことで、最後まで強くかみすぎず、やさしくかむことがポイントです。『鼻をかみましょう 絵本でまなべる、鼻の正しいかみ方』では、鼻のかみ方をステップで紹介しています。


花粉症は発症してしまうと、子どものその後の長い人生にも影響を与えます。周囲の適切な対応で、子どもたちが楽しく学校などの日常生活を送れると良いですね。

■ロート製薬の花粉症対策情報
ロート製薬からご提供している花粉対策に関する詳細情報は、こちらをご確認ください。
https://jp.rohto.com/rohto-alguard/

■本の詳細情報
タイトル:『鼻をかみましょう 絵本でまなべる、鼻の正しいかみ方』
著者 : 武田桃子(たけだ・ももこ)
定価 : 1,595円(税込)
発売日 : 2024年2月9日
発行 : 星野書房
発売 : サンクチュアリ出版
ページ数 : 32ページ
販売先 : https://www.amazon.co.jp/dp/4801482546
*今後、小学校・保育園・幼稚園等への寄贈も予定



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