塾選びの決めてを調査!塾選びの基準とは


多種多様な塾があり、塾選びに悩むご家庭も多いのではないでしょうか。
全国の塾情報を掲載し、保護者の方の効率的な塾選びをサポートする「塾探しの窓口」は、お子さまに合う塾を探したいと考える保護者の方に向けて、先輩保護者が塾選びで重視した要素を探るアンケート調査を行いました。
現在あるいは、過去に塾を利用した経験がある保護者は、どのような要素を重視して塾を選んだのでしょうか。また、「もし塾を選び直せる」としたら、塾選びの基準は変わるのでしょうか。
アンケート調査からわかった、興味深い内容を紹介します。
塾選びでもっとも重視されるのは「立地・通いやすさ」
アンケートでは、「現在、子どもを塾に通わせている保護者」「以前、子どもを塾に通わせたことがある保護者」ともに、回答を収集しました。
「塾選びで重視した項目」「もう一度、塾を選べるなら重視する項目」という質問に対しては、すべての保護者層で「授業形態」「教育方針」「合格実績」などの項目を押さえ、「立地・通いやすさ」が1位となっています。
通塾しやすさは、塾の続けやすさに直結します。また、忙しい保護者が増えて送迎が困難になり、子どもが自力で通えるかどうかを重視する傾向があると考えられます。
【保護者層別】塾選びで重視した項目ランキングトップ5
調査から判明した「塾選びで重視した項目」をランキング形式で紹介します。
「現在、子どもを塾に通わせている保護者」が、利用中の塾を選ぶ際に重視した項目
第1位 立地・通いやすさ 71.3%第2位 授業内容・カリキュラム 40.2%
第3位 授業形態 37.9%
第4位 合格実績 33.3%
第5位 教育方針 26.4%
(複数回答)
同じ保護者が、もしもう一度塾を選び直せるなら、重視したい項目として挙げられた要素
第1位 立地・通いやすさ 52.9%
第2位 授業内容・カリキュラム 47.1%
第3位 合格実績 27.6%
第4位 講師の対応 21.8%
第5位 授業形態 18.6%
(複数回答)
「以前、子どもを塾に通わせたことがある保護者」が、もしもう一度塾を選び直せるなら、重視したい項目として挙げられた要素
第1位 立地・通いやすさ 30.2%
第2位 授業内容・カリキュラム 27.6%
第3位 講師の対応 20.7%
第4位 合格実績 19.8%
第5位 授業形態 18.1%
(複数回答)
保護者共通で重視される塾選びの要素は「立地」「授業内容・カリキュラム」
すべての保護者層で、もっとも重視する塾選びの要素が「立地・通いやすさ」であり、次いで「授業内容・カリキュラム」という結果でした。
通塾では、送迎が必要な場面もあります。授業開始・終了時間に合わせて、保護者が送迎可能な立地かどうかは、塾選びの重要条件たり得るでしょう。送迎が想定される場合は、立地と合わせて駐車場や待機できるスペースの有無もチェックしておくと、通塾を続けやすくなります。
お子さんが自力で通うようになると、学校からのアクセスも大切になります。物騒な事件も多い昨今、できるだけ安全に通える立地の塾を選びたくなるのは、保護者の自然な心理と考えられます。
2位には、「授業内容・カリキュラム」がランクインしています。授業内容やカリキュラムには、塾の特色や方針が顕著にあらわれます。「お子さんが通塾する理由(勉強の悩みや目標)に合った授業を受けられるかどうか」「塾が何を目指し、どのようなアプローチで指導するか」は、通塾目的につながる大切なポイントです。
近年は、生徒それぞれにカリキュラムを作成する個別指導塾も、盛況です。もし、既成のカリキュラムでは通塾目的を十分に達成できないと感じたら、オーダーメイドで計画を立てる塾に相談してみても良いでしょう。
塾選びで参考にした情報は「知人の口コミ・評判」が1位
子どもを通わせる塾の情報は、「知人の口コミ・評判」を参考にした、と回答した保護者が最も多く、41.4%でした(複数回答)。次いで、「塾のホームページ(40.2%)」「インターネットの口コミ(33.3%)」と続きます。
第1位 知人の口コミ・評判 41.4%
第2位 塾のホームページ 40.2%
第3位 インターネットやSNSの口コミ 33.3%
第4位 塾のチラシ 26.4%
第5位 塾の情報サイト 17.2%
同じ学校には、気になる塾に先に通っている生徒がいる可能性があります。「実際に通ってみてどうなのか」というリアルな情報を入手しつつ、塾のホームページやインターネットの口コミも参考にして、子どもに合うかどうか判断しようとする保護者の姿が垣間見られます。
入塾による成果は77%が「期待通り」、ただし2割が「期待を下回った」と回答
塾に通って気になるのは、お子さんの成績向上や成長が見られるか、ではないでしょうか。現在、塾を利用中の保護者が、成績向上や成長の実感を得られているか、という調査では、以下のような結果となりました。
期待以上の成果出ていると感じる 14.9%
おおむね期待通りだったといえる 62.1%
期待を少し下回ったと感じる 18.4%
期待を大きく下回ったと感じる 3.4%
無回答 1.2%
77%の保護者が、「期待以上、あるいは期待通りの成果が見られる」と感じている結果となりました。「期待通り・おおむね期待通りの成果」と回答した理由には、下記のような内容が並びます。
・成績が伸びている(50代女性)
・苦手教科の定期テストの点数が上がった(40代女性)
・苦手課題がある程度克服できた(50代男性)
・学習習慣が身についてきた。自分から勉強する姿勢が育った気がする(50代女性)
・先生の対応が良い(50代女性)
・志望校に合格できた(40代女性)
・解説が非常に理解しやすい。講師が生徒の個性や性格をしっかりと理解している。自己推薦にも対応してくれる。(40代女性)
一方で、「期待を少し下回った」「期待を大きく下回った」との理由には、以下のようなものがあります。
・子どもが塾に行きたがらない(40代女性)
・通い始めた時より段々と成績が下がってきた(40代女性)
・授業のレベルが高すぎて、ついていくだけでも大変(40代女性)
・担当講師が、期待していた人から変更になった(50代男性)
・成績が上がらない(50代男性)
・子どもの成長が見られない(50代男性)
・通わせても、効果を実感できない(40代女性)
お子さんのやる気を出すためには、カリキュラムや授業内容のほか、「どのような指導者と出会えるか」も重要です。先の調査結果にもあったように、やはりお子さんを直接指導する講師は、初めての塾選びから重視した方が良さそうです。
■調査概要
調査対象 :子どもに教育サービスを利用させた経験がある全国の保護者
(男女687名)
調査実施期間:2025年2月~3月
有効回答数 :551
調査方法 :インターネットを通じたアンケート調査
総括
数多ある塾から、お子さんに合った、良い塾を見つけるのは、簡単ではありません。複数の塾で体験授業を受けるだけでも時間がかかり、通塾開始のベストなタイミングを逃すおそれもあります。
立地や通いやすさを切り口に塾探しを始めると、効率良く進められそうです。あわせて、お子さんの担当となる講師の質も重視したほうが良いことがわかりました。知人の口コミを集めると、実際に通った後の様子がわかり、塾探しの参考になるようです。
塾に通う理由としては、受験はもちろんのこと、普段の授業についていくためや、苦手な教科の強化など、様々な理由がありますよね。それぞれの目的に沿って塾選びをすることが大切ですが、難しい面も。
そこで、まずは立地を基準に探し、口コミを利用して情報を集めることが、効率よく塾選びをする鍵となりそうですね!口コミサイトもぜひ活用してみてください。
大手から中小まで、全国多くの塾の情報や口コミを、多数掲載しています。