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発達障害のお子さんの病院・歯医者選びのコツ

発達障害のお子さんの病院・歯医者選びのコツ
この記事の監修
上岡 正明

株式会社フロンティアコンサルティング 代表取締役

上岡 正明 (かみおか まさあき)

大学院にてMBA(情報工学博士前期課程)取得。専門分野は社会心理、小児心理。多摩大学、成蹊大学、帝塚山大学で客員講師等を歴任。子どもの脳の発育と行動心理に基づく研究セミナーは常に人気を博している。著者に『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『脳科学者が教える コスパ最強! 勉強法』(ぶんか社)、などベストセラー多数。中国や台湾、韓国でも翻訳され累計85万部となっている。 Twitterフォロアー5万人、YouTubeチャンネル登録者23万人を超える教育系ユーチューバーでもある。

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この記事では発達障害のお子さんの病院・歯医者選びのコツについて解説します。

「どの病院・歯医者に行くべきなのかわからない」「病院・歯医者でトラブルを起こさないか心配」という方は多いと思います。

そこで本記事では、発達障害の場合の病院・歯医者選びのポイントや、大きな問題を起こさずに診察・治療などを受けるためにするべきことなどについてお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

発達障害のお子さんの病院・歯医者選びのポイント3つ

発達障害のお子さんの病院・歯医者選びのポイントを紹介していきます。現実的には、お住まいの場所によってどの病院・歯医者に行くことができるかは変わってくるものの、参考にしていただければ幸いです。

1:おおらかな雰囲気の病院が合いやすい

大きい総合病院の場合、たくさん患者さんがいて不安な気持ちになりやすいですし、待ち時間が長くなってお子さんがイライラしてしまう可能性があります(病院によっては予約時刻からさらに1時間以上待たされるケースもあります)。

そのため特に発達障害のお子さんがいる場合は、これらの条件を満たした病院を選ぶことをおすすめします。

  • おおらかな雰囲気
  • キッズスペースがある
  • あまり待たされない
  • 相談しやすい

このような環境の病院でかかりつけ医を作ることができれば、日頃安心して生活しやすくなります。

2:発達面に関して相談できる小児科・内科を選ぶ

「発達障害専門院」となると数が少なく、住んでいる地域によっては片道で数時間かかる可能性があります。ただ、「発達面についても相談できる病院」となればある程度数は増えます。そのため以下のように考えてみてはいかがでしょうか。

  • 無理なく通える範囲に「発達障害専門院」があれば通う
  • そうでなければ「発達面についても相談できる病院」に通う

病院によりますが「発達障害専門院」の場合、特に問題がなければ短時間の診察で終わる可能性もあります。それにもかかわらず何時間もかけて通うのは大変です。

ですが、「小児科や内科で発達面についても相談する」のであれば、お子さんの身体の具合いも診てもらいながら発達面に関しても話を聞くことができます。また、どのような連携があるかにもよりますが、問題があれば専門医につないでもらえるケースが多いです。

3:器具や施術内容についてわかりやすく説明してくれる歯医者を選ぶ

歯医者については、器具や施術内容についてしっかりと説明してくれることを選ぶことをおすすめします。以下のことをしてくれるのであれば特に安心できます。

  • 一つひとつ器具について説明してくれる
  • 「ここから空気が出るよ」などと説明しながら子どもにも器具を触らせてくれる
  • 薬の風味を選ばせてくれる
  • 「口の中に入れる器具」を子どもの手の甲などに当てて「どれくらいの刺激があるか」をわからせてくれる

特に発達障害のお子さんは、「見通しの立たないもの」「どうなるかわからないもの」を苦手としている傾向があるため、上記のように感覚的にも説明してくれる歯医者を選択するのがおすすめです。

発達障害のお子さんを持つ親が病院・歯医者に関してするべき5つのこと

続いては発達障害のお子さんを持つ親がするべきこと、気を付けるべきことを紹介していきます。

1:歯医者では発達障害であると事前に伝える

発達障害であると伝えておくことで歯医者も対応しやすくなります。さらに具体的に、例えば以下のようなことも伝えておくといいでしょう。

  • 触覚と味覚が過敏
  • 大きな音が苦手
  • 予測できないことが苦手

近所に歯医者が複数ある場合はそれぞれに伝えてみて、反応のよかったところを選ぶのもいいでしょう。

2:お子さんが病院・歯医者で注意するときは具体的に伝える

発達障害の方は「空気を読む」「言葉の裏を読む」などのことが苦手な傾向にあるため、例えば「周りの人の迷惑にならないようにしようね」といっても、「迷惑とは何か」がわからない可能性があります。

そのため例えば「大きな音がするとビックリする人もいるから(理由)、静かにしていようね(行動)」などと具体的に伝えますまた、うろうろしている場合には「怖がる人もいるから(理由)、ソファのここからここにいようね(行動)」などと言います。

「じっとしていようね」よりも具体的ですし、「動いてはいけない」よりも「ここからここまで動いていい」というプラスの指示の方が受け入れやすいものです。

3:待ち時間対策をする(好きなものを持っていく)

大人でもある程度長く待たされるのは辛いものです。発達障害のお子さんにとってはなおさら苦しくなりますから、好きな本、ゲーム(音は切る)、おもちゃなどを持っていきましょう。

また、「予約なし」で受け入れてくれる病院・歯医者であっても、必ず予約をしましょう。そうでないと病院・歯医者によっては数時間待たされます。

4:歯医者で取り乱すことはある程度許容する

歯医者は誰でも緊張するものですから、お子さんが取り乱したり騒いだりするのはある程度許容しましょう。もちろん迷惑をかけることを良しとするべきではありませんが、「やだ!」と小さく叫ぶくらいは他の患者さんも、医者も許してくれることでしょう。

5:できれば歯の定期検診を受ける(予防歯科)

3~6か月に1回はお子さんを歯医者に連れていき、検診を受けることをおすすめします。こうすることで虫歯や歯周病のリスクを大きく下げることができますし、「虫歯などの病気になってから行く」よりも長い目で見れば医療費が安くなる可能性が高いです。

また、そもそも「自覚できる虫歯(痛みがあるなど)」の時点でかなり進行してしまっています。そして特に発達障害のお子さんは、痛みによってパニック状態になるかもしれません。

そのため定期的に通って「自覚できない初期の虫歯」の段階で処置してもらうといいでしょう(この段階の処置であれば基本的にほぼ痛くありません)。

まとめ

ここまで発達障害のお子さんの病院・歯医者選び、病院・歯医者に関する注意点などについて解説しました。患者一人ひとりに対する対応が弱くなりがちな総合病院に比べると、アットホームな雰囲気のある病院の方が基本的にはおすすめです。

歯医者については、そのものずばり「発達障害の子への対応が強そうなところ」を選びたいところです。

この記事を書いた人
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運営事務局 / ライター

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