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生き物のお世話を通して子どものやさしい心を育む

生き物のお世話を通して子どものやさしい心を育む
この記事の監修
上岡 正明

株式会社フロンティアコンサルティング 代表取締役

上岡 正明 (かみおか まさあき)

大学院にてMBA(情報工学博士前期課程)取得。専門分野は社会心理、小児心理。多摩大学、成蹊大学、帝塚山大学で客員講師等を歴任。子どもの脳の発育と行動心理に基づく研究セミナーは常に人気を博している。著者に『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『脳科学者が教える コスパ最強! 勉強法』(ぶんか社)、などベストセラー多数。中国や台湾、韓国でも翻訳され累計85万部となっている。 Twitterフォロアー5万人、YouTubeチャンネル登録者23万人を超える教育系ユーチューバーでもある。

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自分よりも弱いものを慈しみ、やさしくできる心を「養護性」といいます。

お花に水をあげたり、野菜を育てたりすることもこの「養護性」を育むきっかけになりますが、とくに生き物のお世話は、このやさしさを大きく育みます。

子どもの教育の一環として、ぜひ、ペットを迎え入れてみてはいかがでしょうか。

犬や猫を飼いながら、賢く子どもの学びを得るには

生き物のお世話をすることで、動物に対する思いやりや愛情が芽生え、子どもの養護性を育むことができます。

犬や猫を飼いながら、子どもの教育をするには、どんなことに注意すると良いでしょうか。

ルールとお世話を学ぶ

生まれたときからペットのいる家庭に育っている子どもは、毎日どのようなお世話があるのかを何となく把握していますが、初めてペットを迎える場合は、基本的なお世話から学ぶ必要があります。

エサや水のあげ方、トイレのさせ方、散歩のさせ方、1つ1つを一緒にやり、お世話を学びましょう

また、お世話に関するルールも設けると良いです。

子どもにも◯◯係や◯◯当番などのルールを設け、しっかりとお世話に参加してもらいましょう。

しつけをする

犬や猫の場合は、「しつけ」をすることも忘れないようにしましょう。

動物は「常に自分の要求が通るもの」と勘違いしてしまいやすい生き物ですので、しっかりと小さなうちからしつけを行い、問題行動を起こしたり、子どもを噛むようなことがないようにしましょう。

この「しつけ」に関しては、子どもにも協力してもらい、一貫性を持たすべきですが、主に大人がやることになるでしょう。

甘やかしてばかりいると問題行動が激しくなりますので、「ダメなものはダメ」と厳しくしつけることが大切です。

犬に読み聞かせをする

アメリカでは、子どもが犬に読み聞かせをするプログラムがあります。

読書が苦手な子どもや、友達と上手くコミュニケーションが取れない子どもが、犬を相手に読み聞かせをすると、効果的だといわれています。

子どもは他の子の目を気にせず、また間違えてもからかわれることがなく、自分のペースで読めるので、安心して読書に集中できます。

「◯◯ちゃん(ペット)に読み聞かせをしてあげてね。」とお世話の一環として、1日10~15分ほどの時間を取るのが理想です。

ペット不可の家でも子どもと無理なく飼育できる「生き物」は?

賃貸のアパートやマンションですと、「ペット不可」の物件も少なくありません。

また、「ペット可」のお住まいであっても、犬や猫を飼うのは、経済的な負担も大きく、手間がかかります。

手間が少なく、「ペット不可」のお住まいでも子どもと一緒に無理なく飼育できる生き物としておすすめなのは、カブトムシなどの虫やメダカや金魚といった魚です。

水槽や虫カゴ、エサも安価で手に入りますし、何より手間がかかりません。

しつけは難しいですが、子どもが飼う初めてのペットとしては、とてもおすすめです。

どうしても飼えないときには「ふれあい」の時間を設ける

生き物を飼うのがどうしてもできない場合には、動物との「ふれあい」の時間を積極的に設けることをおすすめします。

最近の動物園は、うさぎやハムスターといった小動物に触れ合えるゾーンなどを設けていることも多いので、休日にそういった場所に出かけて、エサやり体験をするのもおすすめです。

まとめ|動物への思いやりが人への思いやりへと繋がる

動物に対するやさしい心は、人に対する思いやりにも繋がります。

生き物を育てるという責任はとても重いものですが、子どもにとって「ペットを飼う」という体験は、非常に大きな成長になるでしょう。

ご家庭の状況にも合わせながら、できる範囲で動物と触れ合う機会を設けてみてください。


この記事を書いた人
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運営事務局 / ライター

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