子どもの好奇心を育む方法|親子でワクワクを楽しもう
株式会社フロンティアコンサルティング 代表取締役
上岡 正明 (かみおか まさあき)
大学院にてMBA(情報工学博士前期課程)取得。専門分野は社会心理、小児心理。多摩大学、成蹊大学、帝塚山大学で客員講師等を歴任。子どもの脳の発育と行動心理に基づく研究セミナーは常に人気を博している。著者に『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『脳科学者が教える コスパ最強! 勉強法』(ぶんか社)、などベストセラー多数。中国や台湾、韓国でも翻訳され累計85万部となっている。 Twitterフォロアー5万人、YouTubeチャンネル登録者23万人を超える教育系ユーチューバーでもある。
> 監修者の詳細はこちら好奇心をもつことは、創造力を養うこととイコールです。
ワクワクと何かを楽しもうとする気持ちは、人をポジティブにし、行動力に変わります。
しかし、日本人は好奇心が他の国と比べて非常に低いことが分かっています。
20歳の日本人の好奇心は、スウェーデン人の65歳並といわれていて、ワクワクすることが減っています。
さらに、スマートフォンやパソコンで「今、知りたいこと」を即座に知ることができるようになった今の時代は、ますます好奇心が弱くなってきているといわれているのです。
「新しいことを知ったときの喜び」、「知らないことを学んだときの驚きや楽しさ」、子どもにそういったワクワクする気持ちを育むには、どうしたら良いのでしょうか?
子どもの好奇心を育む5つのこと
子どものワクワクした気持ちを育むためにできることを5つご紹介します。
① 子どもの疑問をすぐに答えない
子育てをしていると、ふいに「なんで?」と聞かれた経験があると思います。
親として知っていることを教えてあげるのはとても簡単なことですが、教えすぎてしまうのも問題です。
「何でだと思う?」、「調べてみない?」、「この本を見たら分かるよ」など、子どもに調べることを促すと良いでしょう。
親が教えたときよりも自分で調べて知ったときの方が頭に残りますし、好奇心も深まります。
② さまざまな図鑑を用意する
子どもに与える本としておすすめなのが、「図鑑」です。
恐竜、動物、魚、宇宙、岩石、人体、何でも良いです。
どんなものにとくに興味を示すかは分からないので、さまざまな図鑑を用意して、子どもの好奇心をくすぐりましょう。
最近は、図鑑にDVDが付属しているものも増えてきているので、観て学ぶという方法もおすすめです。
③ 好きなことにハマることは良いこと
ひとつのことに夢中になってとことんハマることは、好奇心を追究する力を育てます。
例えそれがアニメやゲームだったとしてもOKです。
好きなことにハマって、人よりも詳しくなることは自己肯定感を高めることにも繋がります。
④ 親も一緒にワクワクする
子どもと一緒にワクワクすることは、子ども自身の意欲を掻き立てます。
例えば、先ほどのように図鑑を使う場合は、親自身も「すごいね」、「面白いね」、「知らなかった」などの会話をすると、子どもも興味が湧きます。
親がそういう反応をしてくれることが分かれば、子どもはもっと新しいことを覚え、それを伝えてくれるようになります。
⑤ さまざまなものをみる
図鑑で見たものに子どもが興味を示したら、外に出て「本物」を見ることも大切です。
本で見たものを実際に見てみると、子どもの好奇心はどんどん溢れてきます。
動物が好きな子は「動物園」、宇宙が好きな子は「プラネタリウム」、恐竜が好きな子は「博物館」のように、それぞれの好みに沿って連れ出してみることをおすすめします。
まとめ|新しいことを覚えることが楽しくなるように
アインシュタインは、「感動することをやめた人は、生きていないと同じ」といった言葉を残しています。
子どもが「新しいことを知ったときの喜び」、「知らないことを学んだときの驚きや楽しさ」を知るためには、感動体験が必要なのです。
そのためにも、今回ご紹介した好奇心を伸ばす方法を参考に、子どもに色々なことを体験させてあげましょう。