子どもの想像力を豊かにする5つのこと


株式会社フロンティアコンサルティング 代表取締役
上岡 正明 (かみおか まさあき)
大学院にてMBA(情報工学博士前期課程)取得。専門分野は社会心理、小児心理。多摩大学、成蹊大学、帝塚山大学で客員講師等を歴任。子どもの脳の発育と行動心理に基づく研究セミナーは常に人気を博している。著者に『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『脳科学者が教える コスパ最強! 勉強法』(ぶんか社)、などベストセラー多数。中国や台湾、韓国でも翻訳され累計85万部となっている。 Twitterフォロアー5万人、YouTubeチャンネル登録者23万人を超える教育系ユーチューバーでもある。
> 監修者の詳細はこちら子どもの想像力を豊かにするために何よりも重要なのは、「楽しいこと」や「好きなこと」です。
子どもの趣味・嗜好にこそ、想像力を豊かにするきっかけが溢れているのです。
想像力を養うことで自由な発想力が養われ、アーティスティックな才能が育まれますが、想像力は日常生活や人間関係を円滑にするためにも欠かせないものです。
また、人間はもともと想像力を生まれ持っているので、それをいかに損なわずに、育んでいくかが重要になります。
今回は、子どもの想像力を豊かにする5つの方法をご紹介していきます。
子どもの想像力を豊かにする5つのこと
かの有名なピカソは、「子どもは誰でも芸術家だ」という言葉を残しています。
子どもの想像力を育み、大人になっても想像力に富んだ人間にするにはどのようなことに注意したら良いでしょうか?
① おもちゃやゲームを与えすぎない
家の中におもちゃが少ない方が、子どもは集中力が増し、探究心や想像力を発揮しやすくなるといわれています。
おもちゃに熱中することはいいことですが、おもちゃやゲームが他にもたくさんあると、誘惑に負け、違う遊びを始めてしまうことが原因です。
子どもにとっては、空き箱、空き缶、ペットボトル、トイレットペーパーの芯などの不要な生活用品の方が、自由度の高いおもちゃとなり得ます。
② 自由に遊ばせる
子どもにとって理想の想像力の育み方は、「幼稚園・保育園」のように学ぶことだといいます。
勉強などではなく、自分で選んだ「楽しいこと」・「好きなこと」を通しての学びが、想像力に繋がっていきます。
もちろん、勉強をすること、習い事をすることは大切なことですし、テレビやゲーム、YouTubeがすべて悪だとは思いません。
しかし、そればかりになるのは問題です。
自由に子どもが遊べる時間と環境をつくってあげましょう。
③ お友達と遊ぶ
お友達と遊ぶこともまた、想像力を育むことに繋がります。
何故なら、自分と異なる意見を聞いたり、協力したり、共有したりすることができるからです。
④ 本を読む
読書は、イメージを膨らませることの練習になります。
子どもひとりで読書に集中するのが難しいのであれば、読み聞かせの時間を積極的に設けましょう。
⑤ コミュニケーションを取る
子どもの思考に共感したり、親の意見を子どもに伝えたりすることは、想像力を養う他、言語化する力、語彙力を高めます。
子どもとのコミュニケーションは、対話を通じてさまざまな能力を高められるので、積極的に行っていきましょう。
無駄な時間も子どもにとって「糧」となる
想像力は何もないところから生み出されるものではなく、過去の経験をもとにして構成されるものだといわれています。
親としては一見無駄に思えるようなことも、子どもにとって大きな糧となります。
「どうしてそんなところにこだわるのか」、「なんでそんな非効率なことをするのか」など、つい、助言をしてしまいたくなることもありますが、その無駄が将来に活かされることもあるのです。
親としてできるのは、じっくりと見守ってあげることです。
まとめ|想像力を豊かにすることで未来を切り開く
子どもの想像力は無限大です。
想像力を豊かにすることで、それを具現化する想像力を養うことができます。
子どもの可能性を摘まないためにも、「自由」を大切にし、想像力を豊かにする心がけをしていきましょう。