子どもに計算能力をつけるには?ゲーム感覚で楽しみながら学ぶコツ
株式会社フロンティアコンサルティング 代表取締役
上岡 正明 (かみおか まさあき)
大学院にてMBA(情報工学博士前期課程)取得。専門分野は社会心理、小児心理。多摩大学、成蹊大学、帝塚山大学で客員講師等を歴任。子どもの脳の発育と行動心理に基づく研究セミナーは常に人気を博している。著者に『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『脳科学者が教える コスパ最強! 勉強法』(ぶんか社)、などベストセラー多数。中国や台湾、韓国でも翻訳され累計85万部となっている。 Twitterフォロアー5万人、YouTubeチャンネル登録者23万人を超える教育系ユーチューバーでもある。
> 監修者の詳細はこちら子どもに計算能力をつけるにはまず、子ども自身が楽しんで「数字」と向き合うことが大切だといわれています。
学校に行けば、「算数」の授業があり、計算は、勉強の1つとなります。
もちろん勉強として捉えることも重要ですが、まずは、数字を好きになること、ゲーム感覚に楽しむことで計算能力が養われていきます。
今は、スマートフォン・パソコンの普及により、昔のような計算能力が不必要になりつつあります。
しかし、そんな中でも計算能力を磨いておくことは、子どもたちが大人になったときにとても役立つので、日々の生活の中で学びの場を与えていきましょう。
子どもの計算能力を養う学びのコツ
計算能力を養う3つのコツをご紹介します。
① 1日15分楽しく学ぶ習慣をつける
楽しく学べていない子どもの勉強の意欲や学力は、年齢とともに、どんどん低下してくるといわれています。
だいたい小学校高学年になると頭打ちとなり、それ以降は下り坂になってしまいます。
そのため、短い時間でも子どもが楽しく学べる環境をつくることが大切です。
実はとある実験で、知育アプリ「シンクシンク」を毎日15分プレイしている子どもたちは、どんどん学力が伸びたという結果が出ました。
「シンクシンク」は無料アプリですので、ぜひ、毎日の15分の学びに取り入れてみてください。
② さまざまな計算をする
問題集やドリルを使って勉強することで、計算能力はたしかにアップしますが、子どもにとって苦痛な時間となってしまっては元も子もありません。
遊びの延長線で楽しく学ぶには、想像力を使うような学習方法がおすすめです。
例えば、「答えが「10」になる足し算にはどんなものがあるかな?」、「5+8+2は「15」だけど、数字を学べかえてみるとどうなるかな?」など、親が上手く質問して、ゲーム感覚に計算をさせるのがおすすめです。
③ 身近な数字で計算ゲームをする
スーパーでいちごを買うとき、「何粒入っているかな?」、「パパとママと◯◯ちゃんで食べるとするとひとり何個食べられるかな?」といった身近な数字で計算ゲームをするのはとても有効です。
車に乗っているときの前の車のナンバーを利用するというのも1つの手です。
どれも「学習時間」というよりは、日常生活のワンシーンで取り入れられるものなので、ぜひ、実践してみてください。
④ 子ども用のナンプレを使う
ナンプレといえば、9×9マスのものが一般的ですが、子ども用に4×4マスになっているものもあります。
ルールは同じで、同じ列や同じ行に同じ数字がはいることはなく、1~4までの数字が綺麗に入ります。
計算をする必要はありませんが、楽しく数字に触れ、成功体験もできる遊びの1つなのでとてもおすすめです。
⑤ そろばんを習う
昔ほど「そろばん」を使うことのメリットは薄れてきていますが、そろばんは、計算能力を高める上で今も有効です。
暗算能力を鍛えることができるので、小さいうちからそろばんを習って、計算能力を養っておくと小学生になってからも計算力を活かすことができます。
まとめ|何事も楽しく学ぶことが最優先
ドリルなどのつまらない単調な勉強は、子どもの意欲の妨げになることもあります。
何事も楽しく学び、その意欲を知識に変えていくのが望ましいです。
日常生活のふと瞬間にもさまざま楽しく学べるコツが存在しますので、ぜひ、取り入れてみてください。