子どもに勉強の習慣をつけさせるには?ルーティン化する3つのコツ


株式会社フロンティアコンサルティング 代表取締役
上岡 正明 (かみおか まさあき)
大学院にてMBA(情報工学博士前期課程)取得。専門分野は社会心理、小児心理。多摩大学、成蹊大学、帝塚山大学で客員講師等を歴任。子どもの脳の発育と行動心理に基づく研究セミナーは常に人気を博している。著者に『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『脳科学者が教える コスパ最強! 勉強法』(ぶんか社)、などベストセラー多数。中国や台湾、韓国でも翻訳され累計85万部となっている。 Twitterフォロアー5万人、YouTubeチャンネル登録者23万人を超える教育系ユーチューバーでもある。
> 監修者の詳細はこちら私たちの生活の45%は、「毎日の習慣」でできているといわれています。
朝起きてカーテンを開ける、トイレに行く、朝食を食べて歯磨きをしてから着替える、帰ってきたら手洗い・うがいをする、お風呂に入る、私たちの何気ない動作は、実は「習慣化」されたものが多くあります。
勉強もこの日々のルーティンと同じように「習慣化」することによって、子どもの能力を育むことができるといわれています。
しかし、日常の動作とは違い、勉強は習慣化しにくい印象がある人も少なくありません。
今回は「子どもに勉強の習慣をつける3つのコツ」を詳しくご紹介していきます。
子どもに勉強の習慣をつける3つのコツ
食事や入浴、歯磨きなどの習慣は日々に欠かせないものですが、誰もが「習慣化しよう」と思ってやっているわけではありません。
自然に毎日の中に組み込まれていて、無理なく「習慣化」できているものなのです。
勉強も同じように子どもからの毎日の当たり前として「習慣化」することで、子どもの能力を育むことができます。
今回はそのルーティン化のコツを3つご紹介します。
① 勉強する内容を細分化して、時間を決めて実行する
宿題をするときは、内容を細分化して、「音読をする」、「計算ドリルを解く」、「漢字ノート」やるなどの明確なものにします。
また、それぞれに時間をしっかり決めることによって、勉強の習慣がつきやすくなります。
<例>
16:00~16:15:音読をする
16:20~16:40:計算ドリルを解く
16:45~17:00:漢字ノートをやる
勉強する場所も決めておくと、時間で勉強モードに切り替わりやすくなります。
② しっかりと娯楽の時間もつくる
子どもにとって、遊びの時間はとても大切です。
とくに勉強を終えた後なら尚更です。
「今日は時間が早いから、もう1ページ頑張ろうか」などの声かけは勉強のモチベーションを下げてしまうので辞めましょう。
とくに身体を使った娯楽の時間は、脳の活性化にも良いといわれているので、外遊びの時間もしっかり作るのがおすすめです。
③ ゲーム感覚で勉強する
決められた時間通りに勉強ができない子どもに「明日はちゃんとやってね」といっても、あまり効果はありません。
「今からお母さんが洗濯物を取り込んでくるから、その間に漢字ドリルやっちゃおうか。じゃあ、いくよ!よーいスタート!」
とお母さんも一生懸命になることで、子どももゲーム感覚で勉強を始めます。
子どものモチベーションをアップさせる方法としてとてもおすすめです。
仮に洗濯物を取り込んでいる間に終わらなかったとしても「宿題をやっていること」をしっかり褒めてあげてください。
親も勉強の習慣をつける
子どもが宿題をしないことにお悩みのお母さんにおすすめなのは、お母さん自身も勉強の時間を作ることです。
今は働いているお母さんも多いので忙しいかとは思いますが、子どもの宿題の時間に、家計簿をつけたり、本を読んだり、仕事をしたりすることによって子どもも机に向かって静かにする習慣がつきます。
まとめ|小さいうちから身につけることが重要
勉強の習慣は、小さいうちから身につけることが重要です。
小さいうちに身につかなかったことを身につけるのはなかなか難しいことです。
なるべく早めに「机に向かって静かに取り組む」習慣をつけることで、小学校・中学校・高校と、自然に勉強する習慣を続けていくことができます。