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発達障害のお子さんの宿題を「親が色鉛筆でサポートする」

発達障害のお子さんの宿題を「親が色鉛筆でサポートする」
この記事の監修
上岡 正明

株式会社フロンティアコンサルティング 代表取締役

上岡 正明 (かみおか まさあき)

大学院にてMBA(情報工学博士前期課程)取得。専門分野は社会心理、小児心理。多摩大学、成蹊大学、帝塚山大学で客員講師等を歴任。子どもの脳の発育と行動心理に基づく研究セミナーは常に人気を博している。著者に『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『脳科学者が教える コスパ最強! 勉強法』(ぶんか社)、などベストセラー多数。中国や台湾、韓国でも翻訳され累計85万部となっている。 Twitterフォロアー5万人、YouTubeチャンネル登録者23万人を超える教育系ユーチューバーでもある。

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この記事では、発達障害のお子さんの宿題を色鉛筆でサポートする方法について解説していきます。

「宿題を親がある程度サポートするべきというのは理解できるが、具体的な方法はわからない」と悩んでいる親は多いと思います。

そこで本記事では発達障害のお子さんの宿題を色鉛筆で手助けする方法について、具体的なテクニックを挙げながらお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください。

発達障害のお子さんの宿題を色鉛筆でサポートするコツ6つ

親が色鉛筆でサポートすれば、発達障害のお子さんも宿題をしやすくなります。ここではサポートするときのコツを紹介します。

1:お子さんの好きな色を使う

鉛筆の色はお子さんの好きな色にしましょう。そうすることで宿題に対するモチベーションが多少なりとも上がりやすくなります(ただし白や灰色などわかりにくい色が好きである場合は別の色にしましょう。青や緑など穏やかな印象の色がおすすめです)。

「宿題のサポートといえば赤」というイメージがあるかもしれません。しかし学校の先生のマル付けや訂正で「赤」をたくさん目にしていて嫌になっている可能性もありますから、赤にこだわらないようにしましょう。

また、複数の色を使うと(親も)混乱するかもしれませんから、多くても2~3色程度にしておくことをおすすめします。

2:漢字の書き取りは「下書き」でサポートする

発達障害のお子さんの中には「書くこと」に困難さを抱えている人が少なくありません。そして「単純に何回も書く」だけでは解決できない場合が多いですから、親が「下書き」をすることをおすすめします。

お子さんの好きな色の色鉛筆を使って、親が漢字などの下書きをします。するとお子さんが書きやすくなることでしょう。もちろんひらがなやカタカナも必要に応じて下書きをしましょう。

3:マス目や補助線を書いて算数をサポートする

たとえ算数が得意なお子さんであっても、字が乱れて筆算のケタがずれたり、単位(kg、cmなど)の小さな文字が書けなかったりして、投げ出してしまう場合があります。

ですから色鉛筆でマス目や補助線を引いてお子さんにとってわかりやすくしたり、単位を最初から書いておいたり、下書きしたりしておくことをおすすめします。

特に「単位について考えることが重要でない問題(すべてcmであり考える余地がないなど)」の場合は、親が代わりに書いたり、下書きしたりしておいても、お子さんが算数を理解する妨げにはなりません。

4:国語もさまざまなテクニックでサポートできる

音読の宿題なら、読む場所に色鉛筆でラインを引く単語を○で囲む区切り線を入れて単語同士の区切りをわかりやすくするなどの方法でサポートできます。

文章題や空白に答えを入れるタイプの問題の場合、解答スペースに文字がおさまらないというケースが少なくありません(答えがわかっていてもスペースが足りない、スペースに埋める感覚がわからないというお子さんは意外と多いです)。

しかし色鉛筆で「○○○○」などと、文字のサイズと文字数の目安を書いておくことで、お子さんが書きやすくなります。

5:「日記」も色鉛筆でサポートできる

さらに日記なら「今日は○○をしました。○○だと思いました」「今日楽しかったことは3つあります。1つ目は○○で~、2つ目は○○で~3つ目は○○で~」など穴埋め形式のフォーマットを書くことで、お子さんが無理なく書けるようになる場合が多いです。

「さすがに助けすぎでは」と感じるかもしれませんが、特に小学校低学年くらいの場合は、発達障害であってもなくても「楽しかったです」「面白かったです」くらいしか書けない人も少なくありませんから、思い切ってこれくらいサポートするのもいいでしょう。

6:色鉛筆でしっかり褒める

少しでもできたところは「キレイに書けたね!」「計算バッチリ!」「いい文章だね!」などと色鉛筆で書いて褒めたり花まるを描いたりしましょう。普段から言葉(発言)で褒めることも大事ですが、色鉛筆を使って視覚的に褒めた方が喜ぶお子さんも多いです。

なおこういった場面に限りませんが、基本的にできていないからといって修正せず、できているところだけを褒めるようにしましょう。あまり修正がたくさんあると自信を失うかもしれません。

特に発達障害のお子さんは日頃学校などで責められることがどうしても多くなりますから、せめて「家でする宿題」だけは「頑張れば褒めてもらえるもの」にしておきたいところです。

まとめ

ここまで発達障害のお子さんの宿題などを色鉛筆でサポートする方法について解説しました。もちろん直接答えを書きこむことはしませんが、かなり踏み込んだところまでサポートしてしまって構いません(漢字の下書きなど)。

そして色鉛筆で「褒めコメント」や花まるなどをどんどん付けて、お子さんが後から見返しても楽しい気持ちになることができるように作り上げていきましょう。

この記事を書いた人
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運営事務局 / ライター

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