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自身の子どもに対する見方を見直そう|無条件の接し方のポイント②

自身の子どもに対する見方を見直そう|無条件の接し方のポイント②
この記事の監修
上岡 正明

株式会社フロンティアコンサルティング 代表取締役

上岡 正明 (かみおか まさあき)

大学院にてMBA(情報工学博士前期課程)取得。専門分野は社会心理、小児心理。多摩大学、成蹊大学、帝塚山大学で客員講師等を歴任。子どもの脳の発育と行動心理に基づく研究セミナーは常に人気を博している。著者に『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『脳科学者が教える コスパ最強! 勉強法』(ぶんか社)、などベストセラー多数。中国や台湾、韓国でも翻訳され累計85万部となっている。 Twitterフォロアー5万人、YouTubeチャンネル登録者23万人を超える教育系ユーチューバーでもある。

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『子どもに「無条件の接し方」をするための5つのポイント』シリーズ、2つ目の記事です。

「この子は◯◯だから」、自分の子どもをそんな風に勝手にイメージ付けてしまっていませんか?

親が自分の子どもに持つイメージというのは、親の行動を大きく左右します。

例えば、「この子はひとりで何でもできる」という見方をしていれば、何でも挑戦させてあげられますし、子どもも親の信頼感を感じることができるしょう。

しかし、「この子はひとりでは何もできない」という見方をしている親も少なくありません。

心配なのは重々承知ですが、「何もできない」と勝手にイメージ付けてしまうと、本当に子どもができることも親がサポートしてしまいがちで、過保護になりすぎてしまいます。

このように、子どもに対する見方は、親の行動を大きく左右します。

自立した大人に育てるためにも、子どもに対する見方を見直すことが大切です。

男の子・女の子のイメージを子どもに押し付けていませんか?

「天使のはね」でもお馴染みのセイバンが公開したドキュメンタリー動画が昨年とても話題になりました。

まず、動画は「子どもに好きなランドセルを選んでもらう」というテーマで、子どもたちが自由にランドセルを選ぶ様子をご両親が別室でモニタリングをするというところから始まります。

子どもたちはランドセルを手に取り、「いいかも」、「可愛い」と声を出し、ご両親も「その色好きなんですよね」、「うんうん」と共感を見せます。

しかし、子どもには、「自分が使いたいランドセルではなく、お父さん・お母さんが選んでほしそうなランドセルを選んでください」と伝えていました。

それを知ったご両親は驚き、涙ぐむご両親も見られました。

最後には、子どもたちが本当に自分が使いたいランドセルを選びました。

子どもたちは自分の自由に選び、本当に嬉しそうにしています。

「お父さん・お母さんが選んでほしそうなランドセル」とは違う色をみんな選ぶので、ご両親は驚いていましたが、最後は嬉しそうにする子どもを前に、感動していました。

参考:【セイバン公式】ランドセル選びドキュメンタリー篇

今はとくに多様性の時代です。

「男の子だから」、「女の子だから」という勝手なイメージは、親のエゴでしかありません。

「男の子なんだから泣かないの!」、「女の子なんだからもっとおしとやかにしなさい!」といった固定観念もまた、子どものイメージとなり、親の行動を左右します。

子どもに対する勝手な見方が子どもの成長を妨げる

一昔前であれば、男の子にブルーの服を着せ、野球やサッカーの習い事をさせる、女の子にはピンクの服を着せ、バレエやピアノの習い事をさせる、なんてことも普通でしたが、現代にはそぐわない考えです。

例えば、男の子のおもちゃとして認識されやすいレゴブロックは、空間認識力が高まるといわれていて、女の子にも理想的なおもちゃです。

また、よく女の子の遊びとされるおままごとは、コミュニケーション能力や社会情緒的能力を育むとされていますが、これらは男の子にも必要な能力です。

必ずしも”こうしなければならない”なんてことはないので、子どもたちの選択肢を狭めないように育てていきましょう。

まとめ|親の勝手な固定観念

親の勝手な固定観念は、ときに子どもの可能性を摘んでしまうこともあります。

ランドセルは自分の好きな色を選べばいいし、おもちゃも遊びも習い事も、子ども本人が楽しめるものであれば何でも良いのです。

なるべく子どもの自由な意志を尊重してあげ、気持ちに制限をかけないようにしてあげてください。


この記事を書いた人
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