発達障害の子がテレビゲームをすることの5つのメリット|親の心構え
この記事では、発達障害のお子さんがテレビゲームをすることのメリットなどについて解説していきます。
「できれば子どもにテレビゲームはさせたくない」「してもいいけれど最小限にしたい」という方もいると思いますが、実際にはテレビゲームがお子さんに良い影響をもたらすこともあります。そこでこの記事では、発達障害のお子さんのテレビゲームに関する親の心構えや、お子さんがテレビゲームを楽しむことのメリットなどに関してお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
発達障害のお子さんのテレビゲーム事情に対する親の心構え3つ
それでは発達障害のお子さんのテレビゲーム事情に関して、親が持っておくべき心構えを紹介します。もちろん「これが正解」というものはありませんが、参考にしていただければ幸いです。
1:まずはお子さんのテレビゲームについて知る
テレビゲームに関して何も知らない状態で注意などをしても、「お母さん・お父さんは何もわかっていない」「だから聞く気にならない」となる可能性が高いです。あなたの趣味に関して、その分野に詳しくない人から一方的に制限をかけられても、反発心が生まれてしまうのは大人も同じですよね。
そのため、お子さんがどのようなテレビゲームをしているのか(対戦ゲーム、RPG、アクション系など)、誰かと協力するのか(一人プレイか、友達との協力プレイか)、データセーブについてはどうなのかなどを理解しましょう。
特にデータセーブが特定の場面でしかできないテレビゲームについて、「早く終わらせなさい」などと注意すると非常にストレスになりますから、ある程度大目に見ることをおすすめします。
2:できれば親も同じテレビゲームをしてみる
可能であれば親もお子さんと同じテレビゲームをしてみることをおすすめします。お子さんをある程度コントロールする以上、親も同じ体験をしておくと非常に効果的です。
お子さんと一緒に遊ぶことができればコミュニケーションの機会にもなりますし、お子さんの楽しみがアップして短時間でも満足するようになるかもしれません。
ただ、あくまで「可能であれば」です。気が進まないなら無理をする必要はありません。お子さんがテレビゲームしている様子を眺めてみるだけでも十分です。
3:他のことに支障が出ないなら問題ないと考え、テレビゲームに関する自由度は高くする
他のことに支障が出ていない、例えば宿題をしない、生活リズムが乱れる、体調面に問題が出る、家族にずっとテレビを譲らない、などのトラブルが起きていないのであれば、テレビゲームをやめさせるための合理的な理由はないはずです。
また、これから解説していきますが、テレビゲームにはメリットもありますので、親としては以下のスタンスで臨むことをおすすめします。
- トラブルが起きていないならゲームの時間などは自由
- 何か制限を付けるなら合理的な理由がいる(発達障害の子は合理的でないことに納得しにくい)
- ゲームのメリットに目を向ける
制限を付けるための合理的な理由の例
完全に論理的な理由を設ける必要はありませんが、ある程度お子さんが納得しやすいものにしましょう。例えば以下の通りです。
- 目が悪くなるから1日○分までね
- 先に宿題を終わらせておけば、後で時間を気にせず心ゆくまでゲームを楽しめるよ
- 夜眠りにくくなるから、夜○時までね
- ○時からお母さん、テレビを観たいから○時には終わらせてね
理由を作らず「とにかくダメ!」ではお子さんは納得せず、親への不信感を高める可能性がありますから気を付けてください。
発達障害のお子さんがテレビゲームをすることの5つのメリット
それでは発達障害のお子さんがテレビゲームを楽しむことのメリットをいくつか挙げていきます。実は親にとってもメリットになり得ますから、テレビゲームを上手に使っていただければと思います。
1:親の休憩時間になる
お子さんがテレビゲームをしている間は、基本的にお子さんをサポートする必要はないはずです。特に日頃、お子さんの発達障害などを理由にケアに疲れやすくなっている場合は、親にとって良い休憩時間になることでしょう。
特にテレビゲームが好きなお子さんは上機嫌になるでしょうから、親としても気が楽になるはずです。
2:友達が増えるきっかけになる
通信対戦や協力プレイなどができるテレビゲームであれば、それがきっかけになって友達が増えるかもしれません。一人プレイしかないテレビゲームでも、クラスメイトなどとの話のネタになる可能性はあります。
また、テレビゲームを通じて友達ができれば、ゲームとは関係のない遊びをしたり、一緒にどこかへ出かけたりするきっかけになることもあります。「ゲームでできた友達との関係は希薄になる」などということはありません。
3:想像力・創造力が上がる
ストーリーがあるテレビゲームの場合、物語を進める中で想像力を働かせることになりますし、マインクラフトなど自由度が高く自分で作り上げるようなテレビゲームであれば、「何を作ろうか」「どう作ろうか」と想像力・創造力を使います。
実際、ある研究によると、テレビゲームをしている子どもの方が、していない子どもよりも創造力が高いという結果も出ています。「外に出て遊べば創造力も身に付く」と感じるかもしれませんが、ゲーム内でしかできない冒険・想像・モノづくりなどもあります。なお、想像力と創造力には以下のような違いがあります。
- 想像力:頭の中で何かを思い浮かべる能力(これを作りたい、こうしたい、こうなのかななど)
- 創造力:想像したアイデアを実現する能力(マインクラフトで好きな建物を作るなど)
4:素早く動くものを見分ける能力・瞬発力が上がる
テレビゲームをする中で敵の素早い動きに反応して動いたり、判断したりする能力も鍛えられます。発達障害のお子さんの中には「目の動き」や「視覚情報と手の動きを結びつける能力」が低い子も多いですが、テレビゲームによってトレーニングできるかもしれません。
日常生活で言えば「すれ違う人を避ける」などのことがうまくなる可能性もありますし、交通事故などを防ぐことにもつながります。
5:空間認識能力が鍛えられる
テレビゲームをする場合、「物の立体的な位置」や「物の立体的な位置関係」をとらえる必要があるため、空間認識能力を鍛えることもできます。
これはバスケットボールやサッカーなどの体育でも役立ちますし、地図を見て自分の位置を理解しやすくなる、段差を認識して転倒しにくくなるなどのメリットも得られます。
まとめ
発達障害であってもなくても「子どもにテレビゲームをさせたくない」というのは親として自然な気持ちだと思いますが、生活に支障が出ていないのであれば、テレビゲームをやめさせるための合理的な理由はないと言えます。
家庭の方針によってテレビゲームの時間を決めるなどの制限をするのは良いですが、テレビゲームを悪者扱いせず、むしろメリットに目を向けて活用していくことをおすすめします。