発達障害のお子さんの子育てで前向きに諦めてOKな3つのこと
この記事では、発達障害のお子さんの子育てにおいて、親御さんの心身の負担を軽くするために「前向きに諦めてもよいこと」について解説します。「うまくいかないことが多い」「時間が足りない」とお悩みの方は、「諦める」という選択肢を持っておくと道が開けるかもしれません。
本記事では、子育てにおいて「諦め」が大事である理由、発達障害のお子さんの子育てにおいて諦めてもいいことなどに関してお話ししていきますね。
子育てで「諦め」が大事である3つの理由|発達障害支援
それでは発達障害のお子さんの子育てで諦めることが大事である理由を3つ紹介します。「諦める」と聞くと一見ネガティブに思えるかもしれませんが、実はポジティブな要素も多いです。
1:何かを諦めると、時間・労力・金銭的な余裕が生まれる
子育てをするにあたって思いつくことはなんでもしたくなるかもしれませんが、それは現実的ではありませんよね。
ですが「諦めるべきことは諦めよう」というマインドをもって本当に何かを諦めれば、時間や労力、金銭的なリソースに余裕が生まれ、他に何かをしたり休んだりすることができます。
また、何か新しいことを始めたい場合は、その分1つ何かを諦めるとバランスを取りやすくなります。誰にとっても1日は24時間しかないため、何も諦めずに何かを始めるだけではいつか限界が来ます。忙しくなりがちな発達障害のお子さんの子育てであればなおさらです。
2:本当に必要なことを見失わなくなる
「本当に必要なこと以外については、常に諦めるという選択肢を持つ」というマインドであれば、その「本当に必要なこと」を見失いにくくなりますよね。逆に「あれもこれも」「諦めることは敗北」などの意識があると、大事なことが埋もれる可能性が高くなります。
3:お子さん側にも「諦める」という選択肢が根付く
保護者の方が日頃から、戦略的に「諦める(手放す)」選択肢を実践していれば、お子さんにも「必要に応じて諦めていい」という選択肢が根付きます。このマインドは、成長して学校に入り、することが増えてからどんどん大切になっていきますよね。
発達障害のお子さんの子育てで前向きに諦めてもいい3つのこと
それでは発達障害のお子さんの子育てで前向きに諦めてもいいことをいくつか紹介していきます。もちろん挙げていくことを必ず諦めなければならないわけではありませんが、「諦めてもいい」と頭の片隅に入れておくだけでも色々なことが楽になるはずですよ。
1:完璧に○○すること
命に関わることなど「完璧である必要のあること」以外については、完璧であることを諦める選択肢を持ちましょう。例えば時間と労力を費やして完璧を求めるよりも、適度に力を抜いて8〜9割の完成度で満足する方が、結果として高い効率に繋がります。
特に発達障害のお子さんの中には完璧主義の子も多いため、保護者の方が完璧でなくてもいいという見本を見せてあげるイメージを持ちましょう。
2:親子で相互理解すること
親子といっても別の人間ですから理解できないことも当然あります。「家族なら理解できるのが当然」「親子なら理解できるもの」という先入観があると辛くなりやすいので注意が必要です。
そもそもすべてを完璧に理解し合うことよりも、お互いの違いを認めながら折り合いをつけ、適度な距離感を保ちながら絆を深めていくことの方が本質的に重要です。
それに「○○が理解できない」とは「その○○は自分の中にはない発想」ということでもあるので、接していて面白いこともあるのではないでしょうか。
3:結果が同じである場合の「過程」
結果が(あまり)変わらないなら、その「過程」には場合によってはこだわらないという発想です。例えば着替えで脱いだ服ですが「洗濯機に入れる」という結果が同じなら、その前にたたんでおくことにはこだわらないなどですね。
また、子どもの様子を見て『もっと効率的な方法があるのに』と口を出したくなる場面もあるでしょう。しかし、最終的な結果が同じであり、時間に猶予があるならば、あえて見守る(口を出さない)という選択も有効です。
発達障害のお子さんはこだわりが強い傾向にありますし、保護者の方も「長年のやり方」がある場合にそこから外れた方法をお子さんが取っていると受け入れがたいと感じるかもしれません。だからこそ「この過程は変えてもいいものだろうか」という視点はたまに持つことをおすすめします。
まとめ
何かを諦めることで時間・金銭・労力などが浮くため「前向きに諦めるのはいいこと」というのは精神論ではなく、物理的なメリットがあるといえます。また、保護者の方が積極的に諦めるという選択肢を持っておくと、お子さんもあらゆることについて無理をしにくくなります。
「なんでもやらないと」「一度始めたからには完璧にしないと」など、ご自身を追い込みがちな方は諦めてみようかな……と考えを巡らせることから始めてみてはいかがでしょうか。