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発達障害のグレーゾーンとは?学校に報告する4つの項目とポイント

発達障害のグレーゾーンとは?学校に報告する4つの項目とポイント

この記事では発達障害のグレーゾーンのお子さんが、学校で過ごしやすくするための方法などについて解説していきます。

「グレーゾーンだからこそ、学校にどう伝えればいいのかわからない」「なかなか学校の理解が得られない」と悩んでいる方は少なくないと思います。そこで本記事では、発達障害のグレーゾーンの定義、グレーゾーンのお子さんをサポートするポイント、学校に配慮を求めるために先生に相談・報告するべきことなどに関してお伝えしていきます。

発達障害のグレーゾーンのお子さんにも配慮が必要

まずは発達障害のグレーゾーンと必要な配慮について簡単に解説します。

発達障害のグレーゾーンとは?

「発達障害の診断基準を満たしてはいないものの、発達障害のような特徴が出ている状態」のことを発達障害の「グレーゾーン」と言います。

ちなみにグレーゾーンとは医学的な正式名称などではありませんし、他の分野でも使われている言葉ですので、誰かに説明するときは「発達障害の基準は満たしていないけれど、発達障害のような特徴が出ている」と丁寧に伝えると、相手の理解が得られやすくなります。

発達障害のグレーゾーンのお子さんに必要な配慮とは?

法律的にも、発達障害のグレーゾーンのお子さんは、「発達障害の子と同じような合理的配慮」を受けることができます。ただ、実際には発達障害の子よりも困難が少なくなることも多いため、周囲に気づかれにくい、きめ細やかな配慮によって、困りごとが大きく改善する場合も多くあります。

ただし、「発達障害ではないグレーゾーンだからこその生きにくさ」もあるため、それを理解した上で親や先生がお子さんをサポートしていくことが大事です。例えば以下の通りです。

  • 発達障害ではないがゆえに「頑張ればできる」ため必死に頑張りすぎてしまう
  • 「発達障害」という診断は出ないがゆえに周囲に理解されにくい
  • 発達障害のような特徴が出る分野・出ない分野、出る環境・出ない環境などの差が大きく理解されにくい

発達障害のグレーゾーンのお子さんをサポートするための3つのポイント

それでは発達障害のグレーゾーンのお子さんをサポートするための具体的なポイントをいくつか挙げていきます。比べるようなことではありませんが、「発達障害よりも難しい場面もある」と考えておく方がお子さんを支えやすいかもしれません。

1:まずは親がお子さんのことを十分に理解する

まずは親がお子さんのことをしっかり理解する必要があります。そのためにはお子さんの話を否定せずにきちんと聞き、「できること」「必死に頑張ればできること」「できないこと」などを見極めることが大事です。

もちろんお子さんのできること・できないことなどは、成長するにつれて変わっていくはずですから、常日頃お子さんの様子を観察することも必要です。

2:学校の先生などにお子さんのことを報告・相談する(報告内容の個別解説は後述)

親がお子さんのことを理解したら、学校の先生などにそのことを報告(必要に応じて相談も)します。口頭だけでなく、連絡帳などに書いて伝えることをおすすめします。伝えるべき内容・ポイントは主に以下の通りです(報告すべき具体的な項目については、後ほど詳しく解説します)。

  • 具体的な事実(感覚の過敏性、苦手分野など)
  • 本人の意欲や、「全部はできなくてもここまではできる」など
  • 「家では○○すればできる」などの対応例や効果的な声がけ
  • 先生へのお願いや感謝

4番目は「報告」とは違いますが、率直に言って「先生にとって理解が難しく、対応も難しいこと」を要求するのですから、丁寧にお願い・感謝することが大事です。

3:細かなことでもお子さんをしっかりと褒める

細かなことでお子さんをきちんと褒めることが大事です。「大人から見れば当然のこと」「他の子どもは普通にできていること」であっても、発達障害のグレーゾーンのお子さんにとっては大きな進歩、努力が求められることかもしれないためです。

学校の先生に対しても、「何かお気付きになりましたら、褒めていただけると子どもにとって励みになるので助かります」などとお願いしておくことをおすすめします。

発達障害のグレーゾーンに関して先生に報告・相談する項目とそのポイント4つ

それでは発達障害のグレーゾーンのお子さんについて、先生に報告・相談するべき項目とそのポイント4つについて、それぞれ解説していきます。

1:具体的な事実(感覚の過敏性、苦手分野など)

具体的な事実とは、例えば以下のような内容です。

  • 粘土の感触が苦手なようで「図画工作の授業に出たくない」と言っていました
  • 漢字練習が苦手で、特にトメ、ハネ、ハライを理解していないようです
  • 授業の板書が苦手で、「黒板もノートも両方見るのは無理」と言っていました

ここで大事なのはあくまで事実だけを伝えることです。「とても辛そうにしています」「親としても心配しています」「苦しんでおり心を傷めています」など、あまり「感情」を言われても先生が困りますし、かえってわかりにくくなるので注意してください。それに「子どもが辛い」「親は心配している」などは、先生としても言われなくても想像できるはずです。

2:本人の意欲や、「全部はできなくてもここまではできる

本人の意欲についてですが、例えば「やりたい気持ちはある」のであれば、「できるような配慮」さえすればいいため比較的対処しやすいです。一方「やる気もそれほどない」となると精神的なサポートも必要になりますが、事前に伝えてれば先生も工夫してくれます。

また、例えば「粘土を触るのが苦手」と言っても、「全く触れない」のか「少しこねることはできる」のか「数分は我慢できる」のかによって、対応も変わってくることでしょう。

そのため「苦手」という抽象的な表現を使うこと自体は構いませんが、それだけでなく具体的に「どこまではできる」と伝えることが大切と言えます。これについても「本人はとても必死で」などあまりドラマチックな表現を使わず、「事実」を伝えるのが大事です。

3:「家では○○すればできる」などの対応例や効果的な声がけ

「家ではビニール手袋をつけると粘土を触れる時間が伸びます」「『いつ手を離してもいいから触ってみよう』と言うと触れます」など、家で行っている対応例や効果的な声掛けを伝えておくと、先生としても助かります。

ただ「親の膝に乗せるとできます」など、学校ではほぼ実現できない方法を伝えられても先生としては困りますので、「一応参考までにですが……」と添えて伝えるか、そもそも伝えないことをおすすめします(非常識と思われてしまいかねないのは損です)。

4:先生へのお願いや感謝

まず先生へのお願いでは「お手数をおかけしますが、ご配慮をお願いいたします」など、「先生もとても大変な中とは思いますがお願いします」と、先生の状況を理解しているとわかる文言を入れることが大事です。また、「感謝」とは例えば以下の通りです。「先生のおかげで○○という変化がありました」と伝えるのがポイントと言えます。

  • 先生のおかげで粘土作品が一つ完成しました。本当にありがとうございます
  • 先生のおかげで粘土を触れるようになりました。本当にありがとうございます
  • まだあまり粘土を触れていないようですが、図画工作の授業がある日でも登校を嫌がらなくなりました。ありがとうございます

まとめ

発達障害のグレーゾーンのお子さんへの配慮を求める方法などについて解説しました。まずは親がお子さんのことを理解し、それを学校などに対して「事実」として伝えることが大事です。

そして先生などに何かお願いする場合は感謝も併せて伝えるなど、通常のコミュニケーションと同じような配慮をすることが大事です。そうして学校や先生との信頼関係を構築していきましょう。

この記事を書いた人
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