条件付きの接し方のデメリット|悪い子育ては悪循環を生み出す
子育てにおける「条件付きの接し方」とは、アメとムチを使い分けるようなしつけのことです。良いことをしたときに褒美を与えて褒める、悪いことをしたときに罰を与えて叱る、このようなしつけのことを「条件付きの接し方」といいます。
このしつけは、動物をしつけるには良い方法とされていますが、人間の子どもを成長させるには不向きだといわれています。何故なら、アメとムチを与えることで、子どもの自由な意思や、内面的な成長に制限を加えてしまうからです。今回はこの「条件付きの接し方」のデメリットについて詳しくお伝えしていきます。
条件付きの接し方の4つのデメリット
まず、結論から先にお伝えすると、「条件付きの接し方」には次の4つのデメリットがあります。
- ① 一時的な効果しか生まない
- ② 条件のある自己肯定感しか持てなくなる
- ③ 親子関係の悪化につながる
- ④ 大人になってからの子育てにも悪影響を与える
それでは、一つひとつ解説していきます。
① 一時的な効果しか生まない
アメとムチを使い分ければ、親の言いつけをよく聞くようになります。しかし、それは、褒美がなければ良いことをしない、怒られなければ悪いこともする、ということにもなりかねません。
また、親の顔を常にうかがうようになるため、子どもの自主性を奪います。確かに一時的には、親の言いつけをよく聞くようになりますが、その効果を生むのは親が条件を言い渡したときのみです。
② 条件のある自己肯定感しか持てなくなる
常に条件を突きつけられている子どもは、無条件の親の愛情を知らない子どもに育ちます。これにより、自分の評価も条件をつけないとできないようになってしまうのです。例えば、先生に褒められたから、賞を取ったから、等の事実がないと、自分を褒めてあげられなくなります。
③ 親子関係の悪化につながる
「無条件の接し方」で育てられた子どもたちは、親に対する反発心を持つことも多いです。親からすると良かれと思ってしていることが、子どもにとっては厳しいものに思えてしまうことだってあるからです。こうなってくると、親子関係はどんどん悪化し、親に対する信用度を失っていきます。
子どもというのは、誰しも無条件に愛されたいという気持ちを持っています。知らず知らずのうちに愛情に条件をつけてしまっていないか、改めて見つめ直すことも大切です。
④ 次世代の子育てにも、負の連鎖を引き起こす可能性がある
「無条件の接し方」で育てられた子どもたちは、大人になって、自分の子どもに「無条件の接し方」をしてしまう可能性が高いといわれています。反面教師となる人もいますが、自分がされて嫌だったのにもかかわらず、自分の子どもにしてしまうというケースも非常に多いのです。
そのくらい、子どもの頃の「無条件の接し方」は深く心に根付いてしまいます。だからこそ、そうならないように注意したいものですね。
無条件の接し方とは?
「条件付きの接し方」とは真逆の子育てを「無条件の接し方」といいます。子どもの行動の良し悪しにかかわらず、子どもの気持ちを尊重しながら、愛情を注ぐ子育ての方法です。
確かに子育てには褒めることも叱ることも必要ですが、それ以上に「子どもがどう受け取っているか」が重要になります。ときには、愛情を注いでいると自負せず、どのように愛情を受け取っているかに目を向けてみると良いでしょう。
まとめ|条件付きの接し方は悪循環を生む
先述の通り、「条件付きの接し方」は連鎖してしまうものなので、ついアメとムチを使い分けてしまうという方は、その子育てごと、考えを改めるべきだといえます。子どもたちが大人になったとき、自分の子どもを無条件に愛せるようにするためにも、まずは親である私たちが気を付けていきたいところです。