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発達障害の子に物事を具体的に伝えるための4つのポイント

発達障害の子に物事を具体的に伝えるための4つのポイント

この記事では、発達障害のお子さんに対して物事を具体的に伝えるためのポイントなどについてお伝えしていきます。「言っていることがなかなか伝わらない」という場合、その理由の一つに「抽象的な表現を使ってしまっている」ということがあるかもしれません。

そこで本記事では、発達障害のお子さんには抽象的な指示が苦手な傾向にあること、そして抽象的な表現をわかりやすく言い換えるためのコツなどについて解説しますね。

発達障害のお子さんは抽象的な指示が苦手な傾向にある

発達障害のお子さんは抽象的な言葉を理解するのが苦手な傾向にあります。言い換えると「曖昧なこと」を言われても、それについて「言った側」の意図を読み取って、その通りに動くのが上手ではないということです。

だから具体的に伝えることが大事

そのため具体的に伝えることが大事です。例えば「お行儀よく食事をしなさい」と言われてもわかりにくいので、以下のように伝えます。

  • 箸を正しく持って(箸の持ち方を知らないなら先に教えます)
  • お皿を片手で支えて
  • 1口につき20回以上噛んで食べる

などです。大人であれば「行儀よく食べてください」と指示されれば守れますが、子どものうちは「お行儀が良いって何?」となるので細かく教えることが重要です。

また、大人でも見知らぬ高級レストランに行って「あらゆるマナー守ってください」と言われると困惑するはずですが、自宅で毎日食事をしているお子さんも同じような思いをしているかもしれません。

抽象的な言葉をわかりやすく言い換えるポイント4つ

それでは抽象的な言葉を理解しやすく言い換えるポイントをいくつか紹介していきます。少しコツがいるかもしれませんが、慣れれば使いこなせるようになるはずです。中には「言葉以外」を使う方法もありますが、取り入れてみていただければと思います。

1:人によって受け取り方が変わる表現はできるだけ避ける

例えば「ちょっと待って」「しばらく頑張ろう」「ほとんど合っているよ」など、人によって受け取り方が変わる表現は避けるのがポイントです。

この場合は、「3分待って」「1週間この方法で続けてみよう」「10個中9個合ってるけど、ここが間違っているよ」など、誰にとっても同じ意味で伝わるように言うのがポイントです。

2:「○○しちゃダメ」など否定する指示は伝わりにくい

例えば「廊下は走っちゃダメ!」「病院では騒がない!」など、否定する指示は伝わりにくいです。なぜなら「その代わりに、具体的に何をすればいいのか」がわからないからです。

そのためこの場合は「廊下は歩くんだよ」「病院では小さな声で話そうね」など具体的に言うのがポイントです。

また、人間は否定的なセリフは受け入れにくい生き物なので、「○○はしちゃダメ」ではなく、「○○しようね」などの肯定的なセリフを使うことが重要と言えます。

3:場合によっては親が実践して伝える

教えたい事柄によっては親が実践して伝えれば一目瞭然です。例えば以下の通りです。

  • 「こうやって座るんだよ」と親が実際に正しい姿勢で座ってみせる
  • 「肩を軽く叩いて呼んでくれてもいいよ」と子どもの肩を優しく叩く
  • 「病院ではこれくらいの声で喋ってね」と親が理想的な声量で喋る

ただ、意外と少なくないのが「親も正しい方法をイメージできていない」というパターンです。「お子さんに何を教えたいのか」「どうなってほしいのか」などを具体的に決めてから教えることが大事です。

4:視覚的に教える方が伝わりやすい

特に発達障害のお子さんで年齢が低い場合、「あなた、○○君から借りた本、返したの?」などと聞くと、二人の関係性がわからなくなり混乱する可能性があります。ですが、「二人の名前が書かれた棒人間が本を渡している様子」を見せながら「本は返したの?」と聞けばすぐにわかる可能性が高いです。

他にも図、写真、親の実践などを使って具体的に教えると、お子さんの中でグチャグチャになっていた情報の解像度が一気に上がり、即座に理解できるケースが多いため、ぜひ試してみてください。

ちなみに絵のレベルは高くなくてOKです。棒人間などで構いません。「車に乗ってね」なら、お子さんの棒人間と、長方形だけで表現した車でも十分です。

すべての指示を完璧に具体化する必要はない

ありとあらゆる発言を具体化しようとすると、保護者側の負担が大きくなりすぎてしまいます。また、お子さんの成長段階によっては抽象的な表現が理解できるようになっていく側面もあります。まずは「危険を伴う場面」や「毎日繰り返す基本動作」など、優先度の高い指示から具体化を試みてください。

まとめ

発達障害のあるお子さんに指示を伝える際は、「誰が聞いても同じ行動を再現できるか」という視点を持つことが大切です。人によって捉え方が変わる表現を減らし、視覚や実演を交えながら、お子さんに届くコミュニケーションを整えていきましょう。

この記事を書いた人
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