発達障害の「好きなことしかしない」をケアする2つのポイント
この記事では発達障害のお子さんの「好きなことしかしない」をケアする方法やポイントについてお伝えしていきます。他のことに興味を持たず好きなことしかしないから心配、好きなことに集中できるのは長所なのかもしれない……とお考えの方は、多いと思います。
そこで本記事では、発達障害のお子さんの「好きなことしかしない」は長所でもあること、それは特殊なことなのかどうか、そして、それをケアする方法などについて解説していきますね。
好きなことしかしないのは長所になり得ます
発達障害のお子さんは「好きなことへの集中力やモチベーションが高い」「嫌い・興味がないことにはほとんど目を向けない」という傾向にあります。
そして誰しも「好きなこと」には積極的に臨むと思いますが、特に発達障害のあるお子さんの場合はそれが顕著で、それによって特定の分野を極められる場合もあります。
サポートしてバランス良く長所を活かせるようにしてあげましょう
ですが本当に好きなことしかしないとなると日常生活が成り立たなくなりますよね。しかし、好きなことを全くさせないというのも極端ですし、長所を潰すことになってしまいます。そのため親や先生がバランス良くサポートし、「長所を活かしつつも生きやすい状態」に近づけてあげるのが理想です。
好きなことしかしたくないのは発達障害のお子さんだけではない
また、好きなことしかしたくないのは発達障害のお子さんだけではありません。私たち大人としてもできることなら仕事や家事を放り投げて、趣味などの楽しいことばかりしていたいのではないでしょうか。
ですがそれは実現できないので、他のことにも取り組みながら、「好きなことができる時間・余裕」を作っています。
そしてケアする方法も、発達障害でないお子さんに対して行うべきサポートと実は変わりません。発達障害ゆえの難しさはあるかもしれませんが、するべきことの方向性は同じです。
「好きなことしかしない」をケアする2つの方法・ポイント
それでは発達障害のお子さんの「好きなことしかしない」をケアする方法を紹介します。好きなこと自体は封印せずに、「好きでないこと」「できればやりたくないこと」などもできるようにしていくイメージです。
1:「宿題しないとゲームできないよ」を「宿題したらゲームできるよ」に変える
例えば「宿題しないとゲームできないよ」というタイプの声掛けをしている方もいると思いますが、同じ内容でも「宿題したらゲームできるよ」と言い方を変えることで、お子さんは前向きにやるべきことに取り組みやすくなります。
特に発達障害のお子さんの場合、「宿題をやったらゲームができるんだ!」と「好きなことができる未来」が見えてモチベーションが上がります。
また、「ゲームができる」と具体的な行動をイメージさせているのも大きいです。「(宿題をしないと)ゲームができない」では、意外と「え?つまり結局何ができるの?」となりやすいです。特に発達障害のあるお子さんの場合、抽象的なイメージや、先の見通しを立てることが苦手な傾向にあるため「○○ができる」と具体的に言うのがポイントとなります。
2:宿題などを「好きなこと」に少しでも結びつける
例えばドラえもんが好きな場合なら、「2+3」を単純に計算するよりも、「ドラえもんは昨日はどら焼きを2個、今日は3個食べました~」などにする方が多少はモチベーションが上がります。宿題に限らず、一例として以下のような活用ができます。
- 漫画だけでなく本を読ませたいなら「ドラえもんの小説」を渡してみる
- 料理を手伝ってほしいなら「ドラえもんのキッチン用品」を用意する
- 部屋の片付けをさせたいなら「ドラえもんのテーマソングやBGM」を流しながらさせる
このようにして何でもドラえもんに結びつけることでやる気が出るかもしれません。もちろんドラえもんの消しゴムをもらえる、ドラえもんのアニメが1本観られるなど、具体的なご褒美を用意するのもいいでしょう(1で解説したことと同じですね)。
「頑張れば楽しいことがある」をお子さんの毎日に沁み込ませる
全体的な方針として、お子さんが「人生って頑張れば楽しいことがあるんだ!」「好きなことしかしない時間を作れるんだ!」と思えるようにしてあげることが大事です。
そのためにもお子さんを無理矢理動かす(物理的にも精神的にも)のではなく、お子さん自身が動きたくなるようなサポートを心掛けましょう。
まとめ
発達障害のお子さんの「好きなことしかしない」は立派な強みです。ただ、そのままでは活かしにくい強みになる可能性もあるので、サポートしてバランスを取ってあげましょう。
そのためにも今回の内容を参考にして、お子さんが「○○すれば、好きなことができる!」とポジティブに考えられるようにするのが大事です。