発達障害の中学生・高校生以降の子がキレた際の3つの対応方法
この記事では、発達障害を持つ中学生・高校生以降のお子さんがキレてしまった際の適切な対応方法や、避けるべき注意点について解説します。体格や行動範囲が大人に近づく時期だからこそ、これまでの対応を見直し、自立を見据えた関わり方へシフトしたいとお考えの保護者は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、発達障害の中学生・高校生以降の子がキレた際の対応方法、そしてNGな対応などに関して解説していきますね。
中学生・高校生以降で発達障害のお子さんがキレた場合の3つの対応方法
それでは中学生・高校生以降で発達障害のお子さんがキレた際の対応方法をいくつか紹介していきます。発達障害の特性によって「難しさ」を抱えている部分もあると思いますが、それでも大人に近づいているので「責任感」にも焦点を当てて考えてみましょう。
1:今後どうするかを決めさせる
キレる対象・空間から物理的に離れてリラックスする、お子さんから話を聞く、などの方法で落ち着いてきたら、今後は同じ場面でどうするかを考えさせましょう。小学生以前は親が主導して考えないと難しいかもしれませんが、中学生からは、しっかりと考えさせて、考えが浮かばないようならフォローする方向がおすすめです。
同じく、どうすれば同じようなキレやすい場面を迎えなくて済むかなどの対策も考えることをおすすめします。
2:キレた責任はお子さん本人に取らせる
特に高校生以降は、自身の感情的行動によって生じた結果(器物の破損や人間関係の摩擦など)について、可能な限り本人に責任を取らせる姿勢が大切です。具体的には、自ら謝罪させる、または自分のお小遣いで弁償させるといった方法が挙げられます。
中学生以前でも、できる範囲でお子さんが責任を取れるように誘導します。そうすることでキレるデメリットは大きい、キレても誰も助けてくれないと学習していきます。
ただ、お子さんが責任を取る方法を決めたらそれを実行するためのサポートはするべきですし、どのような方法にするか思いつかない場合は「○○をしたらどう?」とやんわりと提案しましょう。責任は取らせますが、それを全力で助けるイメージですね。
3:キレたこと自体には全く動じないようにする
お子さんがキレたら話を聞いたり、一緒に悩みや問題を解決できるように動き出すことは大事です。ただ、キレたこと自体には全く動じないようにしましょう。極力冷静に対応することで、キレてみせても親は動じないから意味がないとお子さんが学習しますよ。
キレたとき・キレさせないためのNG対応3つ
続いては中学生・高校生以降で発達障害のお子さんがキレた場合、もしくはキレさせないためのNG対応をいくつか紹介していきます。良かれと思っての対応がむしろお子さんを怒らせるケースもあるので気を付けてくださいね。
1:子ども扱いをして人格を傷つける
特に高校生以降ともなると、例えば「お母さんが全部なんとかしてあげるから、あなたは何もしないで!」と言われると深く傷つきます。子どもは何も期待していないと人格否定していることに他ならないからです。
現実として親や先生が全部対応した方がスムーズに事が進むかもしれません。しかしそれではお子さんのためにならないので、きちんと一人の人間として扱いましょう。
また、一人の人間として扱うということは、無理矢理話を聞き出したり、「もういいから」と話を封じたりもしないということです。
2:干渉しすぎる
中学生だから厳しく接するとだけ考えていると過干渉になる恐れがあります。そのため例えばお子さんが宿題をせず遊んでいても、すぐには声をかけず見守ります。そうしないと「やろうと思っていたのに」の状態になりやる気を下げてしまったり、イライラさせたりするかもしれません。
宿題をなかなかやらないとして、どのタイミングで声をかけるかはご家庭によりますが、特に以下のことに注意するといいでしょう。
- なかなかやらなくても最終的にやるなら基本的に声をかけなくてもいい
- 口癖に近い雰囲気で「宿題やるのよ~」と声をかけるのはやめる
- やり始めてから「その調子で宿題やるのよ」はある程度年齢を重ねた子にはうっとうしい
3:お子さんの暴力に対応できない
中学生以降になると体格や腕力が増し、親自身が力で抑え込むことが困難な場面も増えてきます。しかし、暴力に屈してしまうと力を使えば思い通りになると誤った成功体験を与えかねません。身体的な危険を感じた場合は、まず親自身の安全を確保して物理的に距離を置き、必要に応じて専門機関や外部の助けを借りるなど、力対力にならない冷静な対応を徹底しましょう。
また、日頃から発達障害の専門家に(暴力やキレること以外も含めて)相談して、お子さんのメンタルケアをしていくことも大事です。
まとめ
本記事で紹介した以外のキレることへの対応もしてくださいね。例えば別室に移動させて落ち着かせる、睡眠時間を長くさせる、話をじっくり聞くなどです。その上で中学生・高校生以降なら「本人の責任」の部分にもある程度焦点を当てて対応しましょう。これは大人になっていくための一環ですし、大人扱いされる方が本人としても嬉しいはずです。