不登校のお子さんにおすすめの運動不足解消方法5つ
この記事ではお子さんの不登校で悩んでいる保護者の方々に向けて、不登校のお子さんにおすすめの運動不足解消方法などに関してお話ししていきます。特に学校に行かなくなってから明らかに運動の機会が減ったとお悩みの方や、元々運動が苦手なお子さんのためどのように運動不足対策をすればいいのかわからないという方に向けた内容となっています。
本記事では、運動不足が招く健康問題、おすすめの運動、そして運動不足解消に取り組むにあたっての注意点などについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
不登校のお子さんの運動不足が招く4つの健康問題
不登校の状態では体育の授業を受けなくなり、登下校もなくなるため運動不足になりやすいです。では、運動不足のお子さんに起きやすい健康問題をいくつか挙げていきましょう。
1:筋力低下
あまり体を動かさなくなるため筋力低下が発生しやすく、学校に復帰してから自分の変化に驚くお子さんも少なくありません。また、特に小学校低学年など、これから体が発達する段階で極端な運動不足になると、歩くことさえ難しくなっていく場合もあります。
2:肥満
運動不足が続くとやはり肥満になりやすいものです。保護者は少しぽっちゃり程度ならなどと感じていても、本人からすれば重大なコンプレックスになり、そのせいでさらに学校復帰が遠のく場合もあります。
また、肥満は生活習慣病のリスクを高めますし、お子さんのうちに肥満になると大人になってからも肥満になりやすいとされているので、早めに対策したいところです。
3:免疫力が下がる
運動不足により筋力や体力が落ちて、免疫力が低下。それによって風邪などにかかりやすくなる恐れがあります。
4:ネガティブ思考
運動不足が続くと幸福ホルモンとも呼ばれるセロトニンの分泌量が減り、それによってネガティブ思考になる可能性が。また、不登校のお子さんは精神的に不安定な傾向にあるので、さらに気持ちが暗くなっていってもおかしくありません。
不登校のお子さんにおすすめの運動不足解消方法5つ
続いては不登校のお子さんにおすすめの運動不足解消方法をいくつか紹介していきます。楽しみながら運動できるのが理想です。
方法1:元々好きな運動があるならそれができる環境を作る
お子さんに元々好きな運動があるならそれをするのがモチベーション的に考えて適しているので、可能な範囲で実践できる環境を作りましょう。広い屋内でできるスポーツなら市の体育館などに行く、家でできるなら自宅の環境を整える、保護者の協力が必要ならサポートするなど。
ただしスポーツの習い事については要注意です。特に長期間通うことが前提の習い事をする場合は慎重に考えましょう。学校復帰してからも通えるならいいですが、そうでないと解約などで少し面倒なことになるかもしれません。
方法2:朝の散歩をする
朝の時間帯を選ぶことで生活リズムが整いやすくなりますし、日光を浴びれば先ほども紹介したセロトニンの分泌量が増えます。また、リズム感のある運動にもセロトニンを出す効果が期待できるので、「イチ、ニ、イチ、ニ」などと声を出しながら歩くのもいいでしょう。
そしてこの運動はできれば保護者も一緒に行いましょう。コミュニケーションの機会になりますし、保護者自身の運動不足解消や生活リズムの安定にもつながります。保護者もお子さんをサポートする中でストレスが蓄積しやすいので、取り入れてみてはいかがでしょうか。
ちなみに朝食の前に散歩をするのもおすすめです。生活リズムを整えるには1日3食を守るのも大事ですが、朝ご飯を食べるのが苦手なお子さんも少なくありません。そのため特に朝は胃が起きなくて食べ物を受け付けないと感じるなら、朝食の前に歩いて体のエンジンをかけるのもいいでしょう。
これで恐らく食べられるようになりますし、そうでなくても野菜ジュースやスムージーなどであれば飲めるはずです。できれば普通の食事がいいですが、難しければ飲み物だけでもほぼ問題はありません。
方法3:ストレッチ
筋力トレーニングなどもいいですが、ハードルが高いならストレッチから始めるのもいいでしょう。室内でできるので、まだ外に出ることに抵抗がある段階のお子さんにも向いています。
そしてストレッチには血液やリンパ液の流れを活性化させて、体のコリや疲労を回復させる効果などが期待できます。さらに自律神経を整える作用もあるので、心の状態を安定させる目的で取り組むのもおすすめ。ストレッチを手軽に済ませて他の運動に移るのもいいですが、ストレッチ自体にも様々な種目あるので、調べながらじっくり数十分から1時間程度行ってみるのも面白いはずです。
方法4:各種の家事
料理、掃除、洗濯などの家事も運動になります。また、家事で1日のスケジュールを埋めれば暇になってオンラインゲームやYouTubeなどデジタル系娯楽をやり続けてしまうリスクが下がりますし、家の中で役割を持つことがお子さんの自己肯定感アップにもつながるのでおすすめです。
また、お子さんの家事を保護者などが褒めることでさらに自己肯定感が上がりやすいですし、それ自体が保護者とのコミュニケーションになるなど、意外なほどにメリットが多いです。
ただし体を使う場所が限られる、持続的な運動ではないなどの理由で、家事だけでは運動内容が偏る可能性があります。そのためお子さんに余力があれば、散歩やストレッチなども取り入れてみてはいかがでしょうか。
方法5:ペットと遊ぶ
ペットがいる家庭なら散歩に連れて行ったり、遊んだりするのもいいでしょう。普段は運動が苦手でも、ペットが一緒ならと散歩などを続けやすくなるお子さんもいます。また、ペットと触れ合うことにはリラックス効果や気持ちを前向きにする作用が期待できるので、取り入れてみてはいかがでしょうか。
ただ、家でペットを飼っていても、動物の相手が得意ではないなどストレスになるなら無理に触れ合う必要はありません。
お子さんも家族の一員である以上、ペットの最低限の世話はするべきでしょうが、あえてそれ以上の何かをすることはないでしょう。動物の世話ができないと将来困るということもありません。
不登校のお子さんが運動不足解消をするにあたっての5つの注意点
続いては不登校のお子さんが運動不足の解消に取り組むにあたっての主な注意点を紹介していきます。運動は基本的にプラスになりますが気を付けるべきこともあります。
注意点1:運動メニューは最終的にお子さんに決めさせて強制しない
強制されるとモチベーションが上がりにくく大きな精神的負担になり得るので、お子さん自身がメニューを決めて納得してから始めることが大事です。
100%納得することはほぼないでしょうが、ここまで解説してきた運動不足の問題点を話しつつ、不登校から復帰するために必要なことであると説明すればやる気が出るはずです。
注意点2:体調不良時などは無理をさせない
学校に行くこと自体や体育の授業などと同じく、体調不良時などに強行させるのは禁物です。ストレッチなど軽い運動で済ませたり、完全に休ませたりしましょう。
不登校だからこそ甘やかさないという方針でいるのは重要ですが、運動に限らず無理矢理何かをさせるのは基本的に間違っています。お子さんからの信頼を失いかねませんし、さらに体調を崩しかねないので気を付けてください。
注意点3:目標を立てても他人と比べず、できる・できないだけで評価しない
例えば1万歩歩くなどお子さん自身が目標を作るのはOKです。ただし他人と比べず、できる・できないだけで評価するのはやめましょう。「○○君はもっと早く歩いてたね」などと比較するのはもちろんNGですし、体力の問題などで1万歩歩けなくても、歩いたこと自体や、フォームの良さ、リズム発声の元気の良さなどを褒めることをおすすめします。
注意点4:お子さんが望むなら周囲の目を避ける工夫を
外でクラスメイトなどに会うことを強く警戒する不登校のお子さんも少なくありません。そのためお子さんが望むなら周囲の目を避ける工夫をおすすめします。例えば朝の散歩をするなら登校時間以外にする、歩くルートに気を付ける、スポーツの習い事をするなら少し離れた地域のものに参加するなどです。
注意点5:暑い環境での運動に注意
夏場など暑い環境で運動する場合には注意が必要です。特に不登校が続いて免疫力低下などがあるお子さんに関しては熱中症などのリスクも上がるので、たとえ朝でも水筒を持っていくなどの工夫をおすすめします。
また、体調不良にはならなくても外で体力を使いすぎて、その後当日中は何もできなくなるなどのリスクも考えられるので、あまりにも暑い日は室内で運動することも検討しましょう。
まとめ
不登校のお子さんは運動不足になりやすい傾向にあり、何も対策をしないでいると肥満、筋力低下、心の不調などのリスクが上がるので注意しましょう。お子さんと一緒に内容を相談しつつ、自発的に運動するのが大事です。
運動のメニューとして特におすすめなのは朝の散歩。生活リズムを整えることにつながりますし、保護者などと一緒に歩けばコミュニケーションの機会にもなります。他にも元々お子さんが好きな運動があれば、それも検討してみてはいかがでしょうか。