不登校で昼夜逆転しやすくなる5つの原因と解決のための9つのポイント
この記事では、お子さんの不登校に悩む保護者の方に向けて、昼夜逆転しやすくなる理由や生活リズムを整えるポイントをお伝えします。特に、不登校が続いて以前と寝起きの時刻が変わっているという場合や、すでに完全に逆転していてどうすれば改善できるのか見当もつかないという方におすすめの内容となっています。
昼夜逆転の主な原因や、逆転から不登校につながるケース、具体的な改善策をわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
不登校だと昼夜逆転しやすくなる5つの原因
それでは不登校が続くと昼夜逆転しやすくなる主な原因を紹介していきます。原因がわかってこそ改善を目指すことができますよね。
原因1:学校に行かないと早寝早起きの必要がなくなる
最大の理由は、そもそも早寝早起きをする必要がなくなることです。学校に行っていた時期も土日祝日などは深夜まで起きて、昼近くに目覚めるようなお子さんも多いのではないでしょうか。
原因2:生活習慣の乱れによるもの
食事の時刻も不規則になり、かつ給食ではないため栄養バランスも崩れる、体を動かす機会が少なくなって日中に体力を使わない、などの理由で根本的に夜に眠れる状態ではなくなる場合もあります。本人が意識して早めに寝ようとしても寝付けないケースも多いです。
なお寝床に入っても眠れない経験を重ねると、体がここは眠る場所ではないと学習して、さらに入眠しにくくなる恐れも。
原因3:自己肯定感の低下などで精神状態が悪くなる
不登校による取り残された感覚、みんなと同じことができないという劣等感、人とのコミュニケーションが減ることによる孤独感などで精神状態が悪くなり、その影響で寝付きが悪くなる場合があります。問題なく生活している大人でも心配事があると眠りにくくなることがありますが、それよりもさらに深刻な状態というイメージですね。
原因4:デジタル依存
不登校で手持ち無沙汰になると、YouTube視聴、オンラインゲーム、SNSなどに依存する、いわゆるデジタル依存状態になり、そのせいで夜も遊んでしまうお子さんが少なくありません。
保護者の年代やライフスタイルによっては想像しにくいかもしれませんが、現代の中高生の4人に1人ほどはデジタル依存と言われていますので他人事ではありません。
原因5:人間の体内時計の問題
そもそも人間の体内時計はおよそ24時間10分~25時間周期とされていますので、学校に行くために目覚める必要があるなどの強制力がないと、自然に昼夜逆転へと近付いていく可能性が高いです。
順番的に昼夜逆転が不登校になる場合もある
不登校になってから昼夜逆転に陥る場合もありますが、順番が逆で昼夜逆転してから不登校になってしまうケースもあります。
例えば、本人は学校生活にあまりストレスを感じておらず登校したいと思っていても、デジタル依存で夜型の生活になり、学校に行けなくなる。そして不登校が続いてさらに昼夜逆転が悪化するという、とても悪い流れになることも少なくありません。
不登校のお子さんの昼夜逆転を直すための9つのポイント
続いては不登校のお子さんの昼夜逆転を直すためのポイントをいくつか挙げていきます。例えば、早寝早起きをしなさいと口で伝えるだけでは改善しない可能性が高いので気を付けましょう。
ポイント1:できれば保護者も早寝早起きをする
保護者が夜遅くまで起きているとお子さんもつい合わせたくなるものですし、例えばテレビやパソコンなどで音を出していれば物理的に気になって眠れませんよね。そのため事情によっては難しいでしょうが、できれば保護者も早寝早起きをしましょう。
特に小学校低学年くらいまでは保護者の影響を強く受けるお子さんもいますし、保護者がどうであっても自分は早く寝るなどの割り切りができないお子さんもいるので気を付けてくださいね。
ポイント2:保護者が現状を把握する
まずは保護者がお子さんの現状の生活リズムを把握しましょう。主に以下の通り。
- 眠くなる時刻と、実際に寝床に入る時刻、覚えている場合は入眠する時刻
- 夜の過ごし方
- 本人が感じている眠れない理由
- 朝起きる時刻、起きてからの気分や体調
これらを理解せずにサポートやアドバイスをしても的外れになり、お子さんのストレスになってかえって昼夜逆転が悪化する場合さえあります。しかし理解した上で適切にケアできれば、そのこと自体が安心感につながって状況が好転しやすくなるものです。
ポイント3:朝の日光を浴びる
朝日を浴びることには、体内時計を整える効果があると言われています。そのため朝はカーテンを開けるなどして日光を取り入れる習慣を作りましょう。すでに早寝早起きが習慣になっている場合でも、プラスで日光のパワーをもらうことをおすすめします。
ポイント4:朝の楽しみを作る
朝の楽しみを作ると、お子さんは起きやすくなりますよね。例えば1日の中で朝食を一番豪華にする、ペットの世話をさせる、保護者と一緒に外の散歩をするなど。
また、デジタル依存傾向にある場合は、思い切って朝の時間帯はいくらでもゲーム、YouTube、SNSなどを楽しんでいいなどのルールを作ると、一気に生活リズムが整うこともあります。
ポイント5:夜の過ごし方を整える
寝る直前までパソコンやスマートフォンを長時間使っていると、脳が覚醒して入眠しにくくなると言われています。ただ、強制的に制限してもお子さんが納得しない、むしろ反発する可能性があるので、話し合った上でルールを決めるのがおすすめ。
例えば上で触れたように、朝は無制限で楽しんでいい、寝る1時間前までにはやめる、ゲームではなく読書や音楽鑑賞に変える、などです。
また、入眠しやすくするために環境を整えるポイントは主に以下の通りです。
- 夜は部屋の灯りを暗めにする、寝る際はさらに暗く、もしくは真っ暗に
- ゆったりとした音楽を流す
- 就寝の2~3時間前に食事を終える
- 入眠前にホットミルクなどを飲む
ただしトイレが近くなりやすいお子さんの場合は、入眠前に水分を摂るのはむしろ避けるべきでしょう。
ポイント6:1日のスケジュールを組んで何もない時間帯をできるだけ減らす
お子さんと相談しながら1日のスケジュールを組んで、何もない時間帯をできるだけ減らすのもおすすめです。手持ち無沙汰な時間が長くなるとデジタル系の娯楽に手が伸びる、不安が強くなる、無理矢理寝ようとしてリズムが崩れるなどの恐れがあるので気を付けましょう。
スケジュールを組むポイントは主に以下の通り。
- 3回の食事の時刻、寝起きの時刻など重要なところから決める
- 勉強、運動、遊び、家の手伝い、デジタル系の娯楽などバランスを考えて取り入れる
- 寝る前の時間帯はリラックスできる取り組みを多めにする
- お子さんの意見を優先しつつ生活しながら調整していく
また、例えば運動をするなら保護者と一緒にできる散歩やキャッチボールなどをする、家の手伝いなら保護者と協力して食事の準備をするなど、コミュニケーションの機会を増やすとさらにお子さんの心身が安定しやすくなります。
保護者や他の家族もスケジュールを合わせる
すでにお伝えしていますが、できるだけ保護者や他の家族も食事や寝起きの時間などのスケジュールを合わせましょう。ただ、運動、遊び、家の手伝いなどまでは無理に合わせる必要はなく、ちょうど合う際に一緒に取り組むくらいで構いません。
ポイント7:いきなり就寝時刻を変えすぎず微調整していく
いきなり昼夜逆転を直そうとすると心身の負担が大きくなりますし、一時的に戻ったように見えても、無理な変化は長続きせず、すぐに再発する恐れがあります。
そのため以下の方法で微調整していくのがおすすめです。
- ・寝る時刻を1日10~30分ずつ早めていく
- ・起きる時刻は固定し、起きたら日光を浴びる
- ・日中の活動を増やして適度に疲労させる
起きる時刻を固定する方がその後の活動のリズムが崩れにくいですし、日光も浴びやすいものです。
ポイント8:学校以外の外部とつながる場所を作る
不登校が続くと社会からの孤立感を覚えやすいので、学校以外の外部とつながる場所を作るのもいいでしょう。それに日中に活動できる機会があれば、昼夜逆転の改善にもなりますよね。
これに関してもお子さんの興味関心に合わせて、マイペースで参加できるサークルや習い事などを探すのがおすすめです。外出した方がリフレッシュしやすいですが、オンライン上のサークルなどでも構いません。
ポイント9:睡眠の問題が深刻なら専門機関に相談する
ここまで解説してきたことに取り組んでも、特に睡眠の問題が深刻なら昼夜逆転がいつまでも直らないかもしれません。そのため場合によっては専門機関に相談することをおすすめします。子どもだからといって対応がグレードダウンする可能性は低く、むしろ年齢に合ったケア・サポートをしてくれることが多いのでご安心ください。
まとめ
特に昼夜逆転が不登校の最大の原因だったと思われる場合は、今回紹介したようなケアを取り入れて改善するだけでも、また学校に行けるようになるかもしれません。それほど生活リズムが心身の状態や、実際の生活に与える影響は大きいということですね。
また、それ以外の理由で不登校が続いているお子さんでも生活が安定すると心の状態も安定し、物事を前向きに捉えながら積極的に動けるようになり、そのまま学校に復帰できるケースが少なくありません。いずれにしても生活リズムを整えることは欠かせません。